「いっぱい感動して、いっぱい泣いたことはしか覚えていなかった。」湯を沸かすほどの熱い愛 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
いっぱい感動して、いっぱい泣いたことはしか覚えていなかった。
7年前に観たこの作品、覚えていたシーンとストーリーは4つだけである。
①主役の宮沢りえが、癌で亡くなること。
②家業がお風呂屋さんだった事。
③長女の杉咲花は学校で、イジメを受けていて、なぜか
白い下着姿になるシーンがあった事。
④ラストの葬式の後、お風呂屋の高〜い煙突から赤い煙が出ることと、
その理由。
一番忘れていたのは、松坂桃李が出演してた事。
(ヒッチハイカーの青年でした)
オダギリジョーが夫なのと、駿河太郎はなぜか印象にあった。
杉咲花の生みの母親は、聾唖の女性(篠原ゆきこ)で、赤ん坊の声が
聞こえない事を苦にして出て行き、その後の子育てを宮沢りえがして、
生母だと言い聞かせていた。
お母ちゃん(りえ)は余命宣告を受けてから、出来る限りの、
申し送りを完璧にして死んでいく。
レンタカーで杉咲花ともう一人のオダギリジョーの連れ子伊東蒼を乗せて、
杉咲花の実母の食堂に向かい杉咲花に母親と対面する様にする。
そして最後に幼い日に捨てた自分の実母に会いに行く。
ここでも探偵の駿河太郎は瞬時に場所を見つけ出す。
「そんな娘なんか産んだ覚えがない・・・」と言い放ったリリィさん。
「一眼だけ・・・」
母親が家族と仲良く談笑する姿に切れて、
思わず門の上のシーザーを投げつけるりえ。
窓ガラスがガチャーン割れる。
そしてラストシーン。
葬式を済ませて、桃李が釜を炊き、夫と子供たちは
「幸の湯」の湯船に浸っている。
銭湯の煙突からは赤い煙が、
お母ちゃんの大好きな赤の煙がモクモクと流れる。
宮沢りえの死に目の病人のリアル、
杉咲花が既に立派な演技巧者であった事。
伊東蒼もまた天才の片鱗を見せ付けている。
良い映画だった。
琥珀糖さん こんばんは
この作品、ものすごく心揺さぶられますよね。
何度観ても涙が溢れてしまいます。
とくに 杉咲花扮するあずみが実母に初めて会うシーンはもう、、、
このために、この時のために、双葉はあずみに手話を身に付けさたのだと思ったら、本当に双葉の大きな愛に感動しました。