劇場公開日 2016年10月29日

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「まさに熱い愛そのもの」湯を沸かすほどの熱い愛 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0まさに熱い愛そのもの

2022年9月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

気になっていたのですが当時観ることができず、この度やっと、たまたま図書館で見かけ借りてきました。

「湯気の如く店主が蒸発しました ー」。
冒頭のこの件りで、もう持ってかれました。
好みの作品という直感ですね。
寄り添うような素敵な音楽も相まって、すごいわくわくしました。
キャストも心地よい組み合わせで、何と言っても宮沢りえ、それと娘役の杉咲花が本当素晴らしい。
ダメ夫のオダギリジョーも良いピースで、とても家族の繋がりを感じました。
それに桃李くんの位置もすごく良いですね。
小さなエピソードが皆愛おしく、ダメだ随所で涙が出てしまうんですよ。
勝負下着での抵抗。
「鮎子ここにあり」から鮎子の決心。
逃げ出した君江との再会。
役立つときが来るから、の手話の意味。
課題を果たした末、場所を見つけた拓海。
今できる限りで叶えた、約束のエジプト旅行。
そうして、夫を娘を新しい家族を、みんなの背中を押してったお母ちゃん。
旅行の出発と、出棺を被せているのも素敵な演出。
まさに旅立ちですね、観ている自分も微笑んでました。
お母ちゃんみたいな素敵な親になれるかな。いつか子どもと一緒に観たいと思います。
まさに熱い愛そのもの、素晴らしい作品でした。

白波