「途中まで感動してたんだよな」湯を沸かすほどの熱い愛 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
途中まで感動してたんだよな
クリックして本文を読む
劇場公開時には観ることができなかった本作。評判も良かったのでほぼ事前情報なしで鑑賞してみた。
余命宣告された母が残された家族に何を遺すのかってことなんだけど、これが結構いい。娘たちにイジメやネグレクトの問題もありながら、明るく元気に過ごす母親の姿は勇気をもらえる。そして娘の本当の母親との再会で明かされた手話の秘密。ビンタするくらいに腹を立てていたのにそんな気遣いができる双葉に感動してしまった。
でもでも、ある程度予定調和っぽい感じで彼女が亡くなって、さぁラストってところで強烈な違和感。えぇ!そんな結末なのと驚かされた。双葉の遺言で何か伝えていたシーンなんてなかった気がするけど。双葉の遺志みたな扱いだったのはどうなんだろ。全体的に感動の流れに飲み込まれていた身としては半ば強引に感動の結末として受け入れさせられた感じ。
そもそも遺体は銭湯の火だけで骨にできるんかいな。火事の現場でも残るのは黒焦げの遺体なんじゃないの?なんて現実的なことを後からいろいろ考えてしまった。
素直に人に勧めづらい映画になってしまったな。
コメントする