「女性の友情物語」湯を沸かすほどの熱い愛 TOYさんの映画レビュー(感想・評価)
女性の友情物語
ファミリーものではないと思う。宮沢りえさんの娘達への向き合い方は家族愛というより1人の女性として1人の女性に接していたよう感じます。そこに女性同士だから共感、共有している何かを見た気がします。男にない論理的に言語化してしまえない感傷的な何か。それを宮沢りえさんは見事に表現されており、この映画を観る価値のあるものに引き上げているのでは無いでしょうか。
作中では男性の出演者も彼女を支える為や計画を実行する為に奔走しているのですが、結局、登場する女性たちの心の葛藤や現実と向き合う姿に比べると霞んでしまいます。そういったところでも、男には立ち入れない女性の友情を見事に演出されています。
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