「家族の愛の形とは。。」湯を沸かすほどの熱い愛 映画が好きです。さんの映画レビュー(感想・評価)
家族の愛の形とは。。
家から1番近い映画館で、最後の上映の時に観に行った。最後にも、関わらず満席だった。観おわった今、もっと多くの人に観てもらいたい、そう思わせる作品であった。
完全に泣かせに来ている、それでも泣かせる、その辺りがすごいと心底思った。
誰が観ても、それぞれにとって感情移入ができて、涙してしまうのではないだろうか。
キャストの熱のこもった涙の演技は、圧巻であり鳥肌が立った。
もし、主人公が病気になっていなかったらどういう状況になっていたのかと考えると、非常につまらないものになるはずだ。死という現実が、これほどまでに人を変えるのだと感じた。
この作品では、様々な愛の形が描かれていた。母親の愛、父親の愛、子供の愛、友人の愛、そして死にゆく愛。人間が必ずしも逃げられない死の恐ろしさを、あえて究極の愛へと転換させ、改めて家族の大切さを訴えた、そんな映画だった。病気のもつ余命という、死へのカウントダウンが進む中、必死に生きていた主人公は、とても輝いていた。
自分の身を削ってでも、他者を愛し抜ける、そんな人間に私もなりたい。
やや映画の内容的に、少しやり過ぎではないかと思うこともあった。あそこまで、追い込まれる人は、いないのではないかと思ってしまった。
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