この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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この映画は事件だなと直感しました。
凄まじい映画でした。
義理の姉の容赦ないことばの切れ味に、わたしは身をすくめてしまいます。
夫が玄関の錠をカチッと閉じてしまう、その音にビクッとしてしまいます。
つましい日常を丹念に描いていたのに、その瞬間、あれっあれっと胸がドキドキして
頬が紅潮して、日常の向こう側に連れていかれそうになってしまいます。
そこがすばらしい。そして、ある意味とても怖いのです。
日常と、その日常が崩壊した向こう側をシームレスに行き来する描写の
すばらしさ、怖さ、凄まじさがたくさん入った映画です。
ヒロインがほんわかした人なのでほわほわした印象が強く残りますが
ほわほわしてばかりの映画ではないのです。
ほわほわと、ほわほわの向こう側を描いた映画と言えます。
映画館を出るとき、すべての観客がメッタ打ちにされる映画です。
優れた芸術は、すべて有毒なのです。
その毒の威力のほどを、どうぞ実際にご覧になって確かめてください。
日本人なら見て欲しい映画
戦争映画の歴史を変えた!
号泣!今年ベスト!まずは絵がきれい。
広島が呉が、瀬戸内海がなんとも美しい。
そこに住む人々の実在感たるや。
一般の戦争映画にある悲壮感はさほどなく、いかに戦時中であろうとも、人々にはそれぞれの生活があり人生があったというのが描かれ、容赦なく感情移入させられる。
そこに加え、特筆すべきは「のん」の声。
本作は天才女優の輝かしい復活だ。
広島弁も見事にものにし、従来のポーッとした感じから、中盤のエロシズムから、後半の堕ちていってからの感情の爆発まで見事に演じ切っている。
勿論アニメも素晴らしいがここまで一体化するとは。脱帽。
戦争映画は数あれどここまで当時の人々の等身大の様子が描かれたのは偉業。
テンポもよく湿っぽくなくけれど感情はガンガン揺さぶられる。目をつぶりたくなるシーンもしっかりある。
何もかもが絶妙なバランス。
万人に、世界に勧めたい傑作。
君の名は。のようにヒットして欲しい。
評判通りの良い作品
愛おしいからこそ突き刺さる物語
ほのぼのと悲哀と絶叫と。71年前のリアルを感じた。
そして、きっとすずさんに恋をする
戦争を背景にした市民映画
非常に良かったです
こうのさんのファンで、公開日を心待ちにしてました。
ですが、「期待が大きすぎてがっかりするかな、、」「あの作風/雰囲気を動画にするのは難しいだろうな、、」とも思い、いっそのこと見に行くかも迷いつつ、やっぱり観たいなと思って映画館に行きました。(めんどくさい性格ですいません(笑))
結果は、本当に良かったです。
世界観がそのまま表現されていて、世界観を本当に大事にされて作られたんだな、という感じが伝わりました。
戦時中の街がどんな感じだったのか、凄く臨場感がありましたし、戦時中生き抜かれた方々がどんな思いだったのか、凄く伝わりました。思わず作品に引き込まれて圧倒されて涙ぐんでしまいました。
まだ戦後70年しか経っていないのに、今の日本から忘れられようとしているもの(きっと本当はその方が良いのでしょうけれども、大事なことまで忘れてはいけない気がします。)、あるいは、日本人として忘れてはいけない何かを感じ取れる良い作品だと思います。
(まあ、↑は仰々しくとらえすぎな気もします(笑)そんなに重々しく思う必要はなく、純粋に作風雰囲気を楽しめる作品でもあると思います。)
この作品に出会えて良かったです。
そして、日本人で良かったなと心から思いました。
映画館まで観に行って良かったなと思います。迷われてる方はぜひ観に行って頂きたいなと思います。
泣きに行く映画ではありません 見ているうちに涙がでているのです
すぐに見た方がいい
泣けるし、笑えるし、悲しいし、楽しいし、難しい
印象の選択肢が三つじゃ足りないよう。
全体にあっさりとした色彩で普通の話、でも絶賛の嵐。
この世界は今いる私たちの世界です。と監督も言っているが
この話はフィクションでもこの時代はたしかにあった。
それを誇張せず、卑下せず、素直に表現していることで生まれた
思想等の壁を軽々と乗り越える傑作。
そして、女優「能年玲奈」の潜在能力をまざまざと見せつけられた
この子は不思議だがなぜかぴたりとはまっている。
経験豊富な声優とは違う何かで役に入り込んでる。
あまり人が褒めると妙に冷めてしまう事ってありますよね。
この映画は早く見ないとドンドン絶賛が増えていきます。
早く見た方がいい。
かなり大人向け
・脚本、演出、設定など
話自体はよくまとまっていた。笑える要素がちりばめられつつ、シリアスな展開も用意されている。一部に伏線回収らしきものもあり。そして、最後のあたりで泣かせにくるので注意。エンドロールは卑怯。
ただ、かなり大人向け。
題材的に仕方ないが、キャラの台詞、表現、場面の切り方等から、中高年を主なターゲットにしていることは間違いないだろう。普段、洋画アクションしか観ないような人は序盤で寝てしまう可能性が高い。
戦時中の広島のある地域を舞台に、ある女性の姿を描く。この時代を生きていない人でも、戦時中の、終戦間際の暮らしぶりを感じとれる。人々の行動、セリフ回し、環境、情景のひとつひとつがとてもリアル。
個人的には、中盤のお姉さんの「この世界に居場所がない人なんてそうそういないものよ」(←うろ覚えでスミマセン)ってセリフが印象的だった。
・映像
ほのぼのとした絵だけど、シーンごとに伝えることはしっかり伝えている。
当時の町並み、草花、キャラの表情、心理描写、しぐさ、細かな動き。特に、憲兵や空襲が刺激的。自分は料理のシーンが好き。
あと、ほんの片隅に人外?キャラも登場しているのでお見逃しなく。
・音楽
OPとEDの、コトリンゴの曲がよくマッチしてた。
・全体的に
当時の人々の状況を、取材等で相当調べているのだろう。製作サイドの努力が感じられた。
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