この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
全864件中、621~640件目を表示
エンドロールの最後の最後にメッセージあり!必見です。
映画「この世界の片隅に」を劇場で見ました。
私の表現力では表せない感度で心に残るとってもいい映画でした。
多くの方々に見て欲しい、感じて貰いたいと思いました。
ネタバレするので詳しく書けないのがもどかしいです。
ただ言える事は、
エンドロールが流れても会場が明るくなるまで
最後の最後まで絶対にスクリーンを見ていて欲しいです。
そのメッセージを含めて映画が完成されていると思いました。
映画の始まり
すずさん(のんさん)の愛らしい声にグッと心をつかまれて
一瞬で主人公すずさんとのんさんが一体化し、映画の中へ連れて行かれました。
劇中の昔ならではのモダンな感じは、おしゃれでステキだと感じました。
逆に生活の様子は、今のような家電もなく水道もなく、
朝早く水汲みから始まり苦労や工夫をして暮らしていた様子をみると、当時としては当たり前なのに、懸命に生きていたんだと感じました。
今、私は、はたして懸命に生きているだろうか?と、自問自答してしまいました。
後半は、
ぜんぜんお涙頂戴的には作られていないのに、自然と涙が流れて止まりませんでした。
くどいようですが、エンドロールの最後の最後までが見所です。
明るくなるまで、絶対にスクリーンを見ていて下さい!
感動って、心が動くって、こういう事なんだと実感し、
嬉しい感動だけじゃなくて、苦しい感動、切ない感動、この映画で様々な感情を味わいました。
見ている途中から、「それでも生きている」「それでも生きて行く」って事を改めて考えていました。
戦争シーンでは息を飲み胸が痛くなるほど怖くて、心の底から戦争はイヤだとも思いました。
原作も読んでいますが、のんさんの声はすずさんでした。
そして「クセになる声」だと思いました。
もう一度、二度三度と見に行きたいです。
とにかく沢山の方々に見て頂きたい、とても心に残る映画でお勧めです!
最後の最後のメッセージをぜひ劇場でご覧になって下さい。
すずの残りの人生も観て観たい。
とても余韻の残る映画で、素晴らしかったです。
観終わってす直ぐに、また、すずに会いたいと思いました。
そして、すずとのん(能年玲奈)が、一つになってました。
正直、のんが声優と言ってもと、少し懐疑的でしたが、のんは、まさにすずで、すずは、まさにのんでした。
じわじわと、君の名は。を追い掛けて行くのでは無いでしょうか。
もう一度、すずに会いたいですね。
その後も、残りの半生も・・・
能年玲奈の声が素晴らしい。
能年玲奈改め、のんの、素晴らしい声優振りがうれしいですね。決して単純ではないキャラクターの主人公すずに、ぴったりとはまっているような気がしました。
とても厳しい いろんな状況や環境の中で、困った天然、と言ってしまっては、身も蓋もないんだけれど、他人よりも少し緩やかな気持ちの持ちようだったり、感覚がまわりと微妙にずれるあたりがキュートで切なく、でもそれが、なんとなくまわりを和ませていくような感じが、彼女のイメージとぴったりでした。
ストーリーは、大変に重いもので、戦前からの広島、呉を舞台にしていること自体が、やがて来る悲劇を当然に予感させます。だからこそ、日々の人たちのやり取りや、自然が、一層愛おしく美しい。運命の日が来るのを知っている我々は、そこに至る過程と、そこからの救いを期待せざるを得ません。
そういう意味で、私にとっては、大きな救いがある映画でした。戦後の日本の復興は、こうしたドン底からの希望があってこそ出来上がっていたんだなーと、素直に思わせてくれる映画でした。声高く言う必要はありませんが、日本人として見ておく映画と思いました。
奪われたもの
後半部からずっと、隣席で妻が泣いておりました。
鑑賞後、1日たっても、何か胸の内で疼いています。
淡々とした表現でありながら、内包するテーマはずっしりと
響きます。それは命、生活、平和の重さ。
エンドロールで、クラウドファンディングで支援をされた
方々の名前が出てきますが、最後の最後の画像に
少し違和感があり、それが引っかかっていたのですが、
ようやく気づきました。
すずさんから、彼女が失ったものを託されたのです。
そして、我々はそれを奪われてはいけない。
原作者の「夕凪の街」「桜の園」での3部作を望みます。
敢えて苦言、識者の評価への違和感
この映画を観た自分の素直な感想は、たしかにいい作品だと思いましたが、気分が重くなるのでもう一度観たいとは思わなかった。あと、今までの既成概念の範囲内で固定観念に捉われた人にとっては特にいい映画だろうという印象でした。この映画を高評価している理由にリアリティーを追及しているからというのがあるが、それならドキュメンタリーでいいのではないか?また、そのような人は「君の名は。」については辻褄が合わなくて矛盾が多いことや過去を変えることに批判的なような気がする。自分としては思考が現実を創っていると思っているので、人間が想像できるものは全て現実であり、実現可能だと思います。般若心経の色即是空、空即是色や現在の量子物理学などでも或る程度は理解されているはずです。自分で現実を創っているのにその自分で創った映像に対して「依存」「崇拝」や「批判」することは自分の創造性を他人に委ねることになると思います。自分の考えとしては惟神や他力は受け身とは違うものと理解しています。
観てから3週間くらいたっちゃったけど。
●観た直後はレビューする言葉が浮かばないくらい感動しました。本当に大切な作品になりました。
●「戦争」映画だから敬遠してしまいがちな人も、これは本当におすすめできる。基本的に笑えるから。だからこそラストの感動は筆舌に尽くしがたいんだけど…。
●それから、これはフィクションであるからこその感動なんだと思った。フィクションであるからこそ、人生賛歌ともいうべき内容に、変な説教くささがないのかも。
●しかし、映画館で普通に涙が溢れてきたのは何年ぶりだろうか…。クリードも泣きそうになったけど、確か涙は出てない。本当にすごい映画だなぁ。
昭和日本女性を蘇らせる奇跡
この映画はある昭和女性の人生の一部をそのまま切り取り現代に再現することに成功した稀有な作品です。
映画・アニメとして優れているだけでなく文化的な価値、日本人として記録すべき情報を残すことが出来た日本人の文化的な財産であると思います。
・人生をそのまま再生出来たことの凄まじさ
邦画では特に顕著ですが、役者の過剰な芝居やテンプレート化した演出により本来表現した人物像が偽物のように見えてそこに「人生」を感じることは出来ません。しかしこの映画はとにかく徹底的に細部に情報と人々の感情を丁寧に積み上げた結果、創作物を超えて「昭和の女性の人生の一部」を切り取って再現することに成功しています。例えば着衣や料理一つとっても通常では有り得ないレベルの細部や作り方が描かれており、人物や風景の作画描き込みも半端ではありません。また、のんさんの演技に代表される役者さんたちの「普通に昭和に生きていた人々」としての演技が素晴らしく、邦画特有の過剰な演技や演出が抑えられています。その結果本来映画が描くべき、物語の登場人物の「人生」を実体験として感じられます。そういった意味で本作はアニメ映画だけでなくテンプレート化した邦画全てをおきざりにして「本来あるべき戦争映画・時代映画」のフラグシップ的な作品となったと思います。「作品に魂がやどる」とはまさにこのように綿密な努力による徹底的な作り込みにより達成される境地なのだと実感しました。
・のんさんの演技の素晴らしさ
正直私は事務所のゴタゴタが始まってからの能年さんの印象はあまり良くはありませんでしたが、そういったことは一切抜きにしてのんさんの女優・声優としての演技は素晴らしいものがあります。先程も述べましたが日本人の俳優はおしなべて過剰な演技やテンプレート化した演技が多く、金太郎飴のような演技が多く見られます。しかしのんさんは最初から主人公の「すず」そのものとなって登場しました。一言目から「昭和に居たすずという可愛らしい女性が喋っている」ことのハマり方が尋常ではないのです。これはキャスティングもそうですがのんさん自身が他の俳優、声優さんでは真似出来ないような「本当にその人物になり切る」能力がずば抜けているのだと思います。過剰な演技ではなく自然体として感じられる「すず」そのものがいきなり完成されているのです。私は声優さんも好きなので正直、俳優さんが声優をやることに肯定的では無いですがのんさんのずば抜けた「その人そのものになる」演技を見ると声優、俳優というい垣根を超えて演者としての圧倒的なのんさんの演技力を感じてしまうのです。
・コトリンゴさんの音楽の素晴らしさ
私は以前からコトリンゴさんの楽曲を聴いたことがあり好きでしたが、ここまでの劇伴と相性が良いことは知りませんでした。元々超絶技巧のピアノを弾きながら余裕な感じで歌う圧倒的才能というイメージでしたが、今回は超絶技巧というよりはあくまで劇伴に徹しており、素直に聴いていて涙が出るような素晴らしい楽曲が随所に登場します。また録音状態も非常によくユーロスペースの音響も良かったのかピアノ鍵盤の響く音が非常に心地よかったのが印象的でした。
・オープニングで既に泣ける
この映画はとにかくどこを切り取っても「すず」という女性の人生を丸ごと持ってきていて素晴らしいのですが、やはり一番印象に残るのはオープニングです。まずのんさんの恐ろしいまでの自然体の「すず」としての発声の素晴らしさ心地よさ、可愛らしさに打ちのめされ、圧倒的な描き込みの作画に打ちのめされたころにコトリンゴさんのオープニング曲が流れ始め、正直この時点で映画館ではすすり泣きが聴こえてくるほど圧倒的な「情緒」が表現されています。このオープニングだけでも1800円払って満足というレベルです。
以上、べた褒めしましたが最初にも述べた通りこの映画は日本人の文化的な財産であると思います。このように昭和に生きる日本女性を描ききった作家のこうのさん及びアニメスタッフ、キャスト、コトリンゴさんには尊敬しかありません。本当に素晴らしい。
二度目の鑑賞しました
公開中の作品をロードショーで二回鑑賞したのは初めてです。この作品ならば入場料など安いものです。何度でも映画館で見たいです。初見の時とは違う発見がありました。
私達の祖母や曾祖母はこんな風に生きていたのだな、と。
こんな風に食事を支度し、こんな風に学校で学び、こんな風に異性を好きになったのだな、と。
顔も知らない男のところへ嫁いだのも、嫁ぎ先での良いことや嫌なことも、戦争が激化して切り詰める生活をしたのも、大怪我をしたり家族が亡くなったのも、こんな風に生きていたのだな、と。
戦争が終わって笑顔の入れ物になったのだな、と。
この国のいたるところに「すずさん」はいたのだな、と。私達はそういう「すずさん」達の思いを受け継いで、今を生きているのです。
良かった!
今日やっとみました。
最初はなんだか、ぼんやりした感じだなぁと思った。
で、後半に進むにつれて感情が溢れてきました。
すずちゃんののんびりした所も好きですね。
そして戦争や原爆の怖さも改めて感じる事ができた。
でも、嫁ぎ先のほんのりした風景や素敵な人々も
とても好ましく観ました。
押し付けがましくなくいい映画です。
仕事中に、ふと、思い出して泣きそうになった
戦争が、絡む映画は苦手?ううん、大丈夫だよ。予算のないなか、たくさんのの人から、僅なお金を集めて作られた想いを込めた暖かい映画、クラウドファンディング。斬新な映像あります、でも嫌味じゃない。胸に突き刺さる、でも痛くない。泣けてくる、我慢するのに必死、恥ずかしいし。観る前、地味かと思ってたけど違った。説教臭いと思ったら違った。今こそ、ジブリの方々に見て欲しい。次回のアカデミー賞の候補にどうでしょうか?
時代の空気感まで感じられる大傑作
これは,見る人が試される映画だと思う。問われるのは,この映画の価値をどこまで認識できるか,ということである。まず,驚いたのは戦中の広島と呉の風景が見事に描かれていたことである。どちらも,原爆と空襲で灰燼に帰しているので,カラー写真すら残っていないはずである。それが徹底的にリアルに再現してある。どれほどの熱意を持って,どれほどの調査をすればこの風景が描けるのかと,気が遠くなりそうな思いがした。徹底的に描写されているのは風景ばかりではない。当時の風俗から食事のマナーに至るまで,徹底してリアリティにこだわってある。例えば,食べ始める時には右手で上から箸を取り,左手で下から支えてから右手をくるりと回して下手に持ち替える訳だが,そうした所作を省略せずに丁寧に描いてある。こうしたこだわりによって,当時の生活や価値感は観客が肌で感じられるほどになり,ひいては,架空の主人公の存在がリアリティをもって感じられるようになるという仕掛けである。
物語は非常に起伏に富むものであり,数多くの痛みを伴った話である。だが,脚本は実に淡々としている。客を泣かそうと思えばいくらでもできるはずなのだが,そういう作りになっていないのは,きっとこの映画を泣けるだけの映画にしたくなかったのだろうと思う。実際,見ている間に客が集中しているのは,主人公すずが今何を思っているのだろうと推量することであり,物語をすずの目を通して見るようになってしまっているのに気付かされる。恐らく,これこそ監督のやりたかったことなのだろうと思う。当時の人々が常識的に持っていた価値感を,決して年寄りの説教のように高飛車に教えるのではなく,その当時の生活をリアルに見せることで客に感じさせようとしているのが痛いほど良く分かる。
こういう作り方の映画において最も肝心なのは,主人公の実在感である。いかにもホントに目の前にそういう人がいるようなリアリティがなければ,この試みは成立しない。従って,主人公を演じる声優の配役には非常に神経を使ったはずである。絵柄では幼げに見えるが,主人公は 19〜20 歳の約2年間を映画の中で過ごしているのである。その点,主役を演じたのん(元能年玲奈)は,実に見事にその役割を果たしていたといえるだろう。というより,彼女のこの演技がなければ,この映画そのものが失敗していたのではないかとさえ思えるほどである。持ち前の天然性を感じさせながら,決して激することなくこの役を演じ切った彼女の声の演技には本当に感心した。
音楽は,少し力不足なのではないかと思った。淡々としている場面には過不足はないのだが,空襲など動きの激しい場面では物足りないものを感じた。また,歌い方が囁くような声だったので,囁き声が蛇と同じくらい大嫌いな私には全く嬉しくなかった。
監督は,ジブリに長くいた人だそうである。魔女宅の監督として指名されながら,スポンサーの圧力で宮崎駿に代わられてしまったという経歴は,察して余りあるもので,それでも宮崎駿を支援して魔女宅を作り上げたという人柄の良さは,この作品の綿密な作りにも通じているのだろう。私が生まれるほんの 10 年ほど前の話なのに,この時代感は私の中にはないものであり,この映画を見ることで教えられたことが沢山あった。日本人が 71 年前まで持っていた価値感は,決して現代に通じないということではないと強く感じさせてくれるこの映画に出会えたことは,今年最大の収穫だったのかも知れない。最初に,見る人が試されると書いたが,今の日本人に是非見て欲しい映画だと思った。
(映像5+脚本5+役者5+音楽3+演出5)×4= 92 点。
婆ちゃんに見せてあげたい
小さい頃から聞いていた婆ちゃんの戦争体験を思い出しました。90超えて呆けてきた婆ちゃん。婆ちゃんの青春、こんな世界だったのかなぁと考えながら胸が締め付けられました。
のんさん、本当素晴らしい。
中高生の戦争教育に是非使われていけばいいなと思います。
気楽に笑える戦争映画〜〜
あえて最初に、「笑えるのでまずは気楽に観て欲しい。」
そこが一番大事!!
原作の事は全く知らなかったのですが、
パイロット版制作のためのクラウド・ファウンディングで
あっという間に目標額の倍近い金額が集まったと聞いて
それだけファンの多い作品と知り興味を持ちました。
新しい映画の作り方として、
こういう作品には是非成功して欲しいです。
評価は人それぞれなので、星の数をどうのこうの言う前に観ておくべき映画。
今ちゃんと、観ておかないと、今後映画の話は語れない無いレベルの
作品になって行きそうな勢いです。
伝説の映画の誕生をリアルタイムで体感して欲しい!くらいの熱量を
映画評論家やアニメ専門家の皆さんの解説に感じました。
内容に関しては熱い投稿が数多く寄せられてるのでサラッと〜〜
戦火が激しくなってゆく様子が、食べ物の描写を通じると
本当に現在と地続きに感じられるんですよね。
戦争の数年前は洒落た洋食や贅沢な和食も沢山あったものが
どんどん貧しくなって行く。
庶民の暮らしも、周りの空気に従っているうちに
ドンドン窮屈になって、風景画を描く事すら出来なくなる。
戦争の本当の恐さ、国家権力の恐さは
普通の生活をして居る人々を描写する方が
残酷な戦場描写よりも数段、現実味を帯びて迫って来る。
だからこそ、今、世界的にどうもキナ臭い今、
国が、企業が、一部の富裕層が己の利益ばかり優先する今、
観ておくべき映画だと思います。
感性豊かな映画
空想を描いたり絵を書くのが得意で、おっとりとした不器用な女の子が主人公。
見終えた一番の感想は、彼女の目を通した世界の捉え方の演出が、とても感性豊かだなぁと思った。海の白兎然り、戦闘機に向けた空に描かれた砲弾然り、意識を失ったシーン然り。
昭和十年から段々と戦争の足跡が聞こえ始める戦時中。軍港の街、呉が舞台。
そこて暮らす日常のシーンの連続で話が進み、戦時中であっても生活は続いていく。
後半には、かなりショッキングな出来事もある。それはもう決して取り返しの付かない、本当に本当に心痛める出来事なわけで。でも、それでもなお、生活は続いていく。続けていかなければならないのである。
この映画が一体何を伝えたかったのかと考えたときに、戦争の悲惨さというのもあるのだろうけど、それはただの設定に過ぎないような気もする。すずという1人の人間の生き方、世界の捉え方、周囲の人たちとの関わり方や懸命に生きる姿、そういうのを見せたかったのかなと思ったりもする。「いじらしい」という言葉が、結構しっくりくるかもしれない。
まあでも、意外と捉えどころがないというか、なかなか難しい映画でもあるなぁと思った。安易な感情移入を許さないというか、各シーンの強弱を敢えて避けているような印象すら感じた。
ただやはり演出は素晴らしくて、思わず唸ってしまうところは多々あった。能年さんの声も、すずのキャラクターにぴったりハマってて、感情の載せ方もうまいなぁと思った。
正直すごく自分にハマった映画とまでは言えないけれど、もう一回見てもいいかなと思った。それくらい強い印象が残った。
すずさんが、生きてる日常
戦時中の日常が、悲惨さを感じさせず、
描かれているだけの映画だ?
そんな感想しか持てない人は、想像力なさ過ぎだよ。
朝ごはんのために、一度でも水汲みに行ったことある?
洗濯板で、手で洗濯したことある?
今の日本人が、人生で一度もやらないことを毎日こなして生活して、そのうえ戦争、空襲、原爆。
それも、日本中の多くの日本人が、
そう遠くない過去に、実際に経験していた事実。
国が、悪い?
すずさんが、相手もわからず結婚した様に、
どこに生まれるかわからず、みんな生まれたんだ。
みんな、たまたま、いまの日本に生まれただけ。
不幸か?幸福か?
戦争中のフツーの日常景色が見えてくる
広島市と呉市の街や集落で起きた原爆投下と空襲。とても辛すぎてなかなか正視できない過去の歴史…。
このアニメは絵の好きなフツーの女性の日常生活をその成長の時を刻みつつ描いている。ヒロインすずの性格の円やかさとマッチしているまわりのレトロな風景。アニメはカラフルかつソフトな美しい線で仕上げられている。私たちはつい辛いこと、目を背けたい事実には残念ながらとても弱いかもしれない。アニメにもかかわらずすずを通じてこの点がとても良く描けている。物不足の戦争時代に関わらず、ある意味現在の私たちと変わらないフツーの生活だからこそ逆に見ている者のココロに残る。さらに見合い(正確には出会い)から発展し結婚のすずたち若い二人は一見淡々としたようでありながら堅い愛は光る。声優はのんさん始め方言を駆使しながら力強くストーリーを盛り上げている。
全864件中、621~640件目を表示