この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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何回観ても飽きない作品です。
この作品は、観賞すればする程。新たな発見や感動に出会えます。 まだ観賞して無くてこの映画に興味がある人は早くすずさんに逢いに行って下さい。 自分は四回目ですが、近いうちにすずさんに逢いに行きます。
戦争青春映画の大傑作
戦時中の何気ない日常。あっけない原爆投下。人間が生きていくことの素晴らしさを描いた名作。こんなアプローチの戦争映画がかつてあっただろうか。本作がクラウドファンディングから生まれたことも含めて、作り手の方々の執念とも言うべきものづくりへの想いに対し、最大の敬意を払いたい。
また何度も観たい
この世界の片隅にを観てきた。 観た後も思い出し泣きが止まらなくて、その話をしたくなって、何回も観たくなった。 感動や共感の押売りが一切ない。 観る前に、監督のインタビューを聞いたらとにかく謙虚で、広島の人達の声や資料にもとづいて丁寧に丁寧に作品を作ったことが伝わってきた。
能年
今年最後の劇場映画鑑賞はこれって決めてて、結果今年最後に今年最高級の映画に出会えて本当に良かった。 この映画、そして主演の声を担当した女優が、くだらない利権で潰されそうになっていたという事実が腹立たしいが、逆にそれでも潰されずにしっかり全国展開するまで漕ぎ着けたのが今年の日本映画の底力なのかなとも思った。 戦争映画としても、芸術作品としても素晴らしく、かつ劇場にいた文字通り老若男女全てに対して響く表現が多く、とてつもないクオリティ。 朝たまたまNHK映像の世紀でトルーマン、オッペンハイマーからカラシニコフまでの戦争の記録を見て一泣きした直後で涙腺がイカれていたので、もう終始泣きっぱなしだった。 やはり戦争映画はコミカルに描かれる日常との対比が一番キツい。 特に玉音放送直後のお姉さんの「終わった終わった」の辛さには計り知れない空虚な悲しさが滲み出ていて、僕もそうだし隣で見てたお姉さんもあり得ないくらい泣いていた。 笑えるシーンも泣けるシーンも、今年最後に劇場がこれ程一体感に包まれる作品で締め括れて本当に良かった。 103
世界の片隅に生きている
何気ないエピソードの積み重ねで、主人公達がそこに生きていて、どうしようもない愛おしさを放つ。何度でも会いに行きたいと思わせる。 すずさんは勿論だが、嫁ぎ先のお義姉さんがまたいい。 原作と異なるカメラアングルやシーンの追加もかなりあるが、原作の意図を保持しつつ、発展させているところも素晴らしい。勿論原作未読で楽しめる。 エンドロールの背景画からも目を離してはいけない。
戦前、戦中派が理解できる
セリフを注意深く聞いていると、戦前、戦中派しか理解できない 言葉が幾つも出てくる。 ましてや、「君の名は」の乗りで子供を連れてきている人たちを沢山見たが、子供には面白い映画ではない。
泣きはしなかったが
色々考えさせられた。 話題だったので、中学生の子供二人を連れて見に行きました。 柔らかいタッチのアニメと主人公のキャラクターがマッチして、淡々と戦時中の日常が描かれており、当時はこんな感じだったのかなぁとなぜかリアルに感じられた。 静かでほんわかした印象の前半と、戦争に巻き込まれていく後半が対照的で、特に砲台の爆音や、機銃掃射の破裂音がより身近に迫った戦争というものを感じることができ、戦争映画以上に戦争を感じられた気がした。 連れていった子供のうち、歴史を学んだ上の子は、ストーリーを理解し、とても考えさせられたようだった。 残念ながら下の子は、歴史の前後を把握しておらず、説明の少ないストーリーにちょっと意味が理解できていない風でもあった。 どうであれ、これを見て何かを感じてくれたらなあと親としては思ってしまった。 とにかく静かでありながら、生きるとはどういうことかを考えさせられる良作だったと思う。
老若男女(特に男)観るべき
まずこの映画の最大の美点。 戦時モノにありがちな、左か右に偏るということがなく、なおかつ、お涙ちょうだいに走る作り方になっていないこと。 日々の生活を淡々と、しかし緻密に描くことで、普通の日々のありがたさ、幸せというのを認識できる。 そして、女性の強さと、男の薄っぺらさがよくわかる。(自分は男です) 男のあり方について考えさせられる。 ちょうど、良かれと思ってしていたことが、いつの間にか自分のエゴになり、彼女にフラれたばかりなので、この映画を観てなぜそうなったか腑に落ちた。 男は自分の思う幸せを押し付けて、それで幸せにしてあげているつもりになり、さらにはすぐに調子に乗って自我を通してしまいがちだと思う。 これは同級生の水兵くんが訪ねてくるシーンに顕著。 あとは、絵が徹底的にリアルで美しい。人の動きから、広島弁、さまざまなモノ、乗り物や兵器に至るまで。 これは、たかだか数十年前実際にあったことなのだということを認識できる。(登場人物はフィクションだが) アニメの爆撃や機銃掃射シーンで鳥肌が立つのは初めての経験だった。下手なCGや実写より数段リアル。 自分がその方面に詳しいぶん、作り込みの凄さが際立って見えた。 これは戦争の恐ろしさと、日常に起こり得るという事実を効果的に伝えている。 1番伝えたいことは戦争はあかんということだと思うが、かなり心に訴えるものがある。 右翼も左翼もこれを観て、素直な気持ちをぶつけあったらどうだろうか。 今の日本人はこのどちらかに偏っている人が多い気がする。これはよくない。 戦争はあかん。それはわかる。でもそれだけを言っていて平和になるなら世話はない。 だから自衛隊や軍はいらんという話にもならない。 世界の皆が戦争はあかんとわかるまでは、自衛のために軍を持つことは必要なのではないだろうか。 それは、すずさん達のような女性を作らないために、つまり抑止のために。この「抑止のため」を忘れた時、人は暴走する。 だから、自国を衛るためだけに軍を扱う強い意志が必要。 そしてこの意思を持つには、戦争は起こり得るし、起こればどうなるということを理解せねばならない。 人は失わないと理解しないというが、失ってからでは遅い。 自分は仕事柄、これをよくわかっているつもりだが、理解していない人がこれを理解するのには最適かと。 とにかく、日本人なら観るべきである。 難しい話が嫌いな人でも、見る価値はある。絵や登場人物が美しい(失われがちな日本の美しさ)。
戦争モノが苦手な私にはやっぱりキツイ部分もあったけど、あの時代に前...
戦争モノが苦手な私にはやっぱりキツイ部分もあったけど、あの時代に前向きに生きる登場人物達は胸を打つものがありました。評判良いの、納得です。
真珠湾攻撃は、呉軍港から襲った
真珠湾攻撃は、広島・呉軍港から襲ったというのに、何の反省もない映画でした。ヒロシマからの映画は被害者意識が強いものばかりです。 この映画の日常描写もウソばかりです。当時の主婦は竹槍を用いた殺傷訓練を課されていました。いや、児童生徒すらも竹槍を持って米兵に見立てた藁人形を突いていた時代です。真珠湾攻撃の成功を、一般市民が提灯行列で祝っていた時代です。 一方的な証言ではまともな映画は出来ません。この映画にだまされている人が多いことがとても悲しいです。いわばナチス側にだけ聞き取りをしてまともな映画が出来るわけがありません。 とても真珠湾の犠牲者遺族に見せられる映画ではありません。周作さんの海軍が真珠湾を襲ったからです。戦争を始めた側だからです。
こんな世界?
何気ない人々のくらし。 ただそれだけ。 たまたま時代背景が戦前戦中を描いているだけ たまたま広島と呉で暮らしていた家族の話なだけ 淡々と健やかに日々を過ごしていた女性の話なだけ でも、なんだろう。胸を打つのは。 玉音放送を聞いたあとのすずの魂の叫びに 胸をえぐられました。 もうみなさんの評価が高いから言うこともないのだけれど この映画がそこまで評価されているのに、”この世界”(現代)はどうだろう? すずのように、凛として清らかに健やかに みんな暮らせているの?生きることに全力投球? 違っちゃってないかな? 世の中は便利になって、日々のくらしに時間を使わなくなった そのおかげで、見なくてもいいものまで見えてしまって 比べなくてもいいのに比べてしまっている 井戸端会議でしか収集できなかったお隣のくらしが いらない情報までもがプラスして簡単に覗けちゃう 極論、時間が余ってみんな暇なのかな なんだかみんな自分勝手だし、人様に迷惑かけることに鈍感だし すずとは全然違うんだよ。。。自分も含めてだけど。。。 この映画でなにかを感じたのなら まずは自分から変わろう。変わらなきゃ。 他人を思いやり、家族を思いやり 人様に迷惑をかけない生き方をしよう 新しい年を迎えるし お天道様に顔向けできる暮らしをしていこう 一人ひとりが変われば ”この世界”もきっと変わります。
世界の片隅に私達ひとりひとりが、いるのです。
テレビで、人気を聞いて見に行きました。平日の午後でしたが、大学生さんとか、男性も沢山で、後ろ席は、混んでました。 のんびり屋さんの、すず役に、のんの声は、とても合ってたように思えます。 私の親戚が呉に住んでいたので、子供の頃に、山が、目の前まで迫ってくるみたいに感じたことや、港まで潜水艦を、見に連れていってくれたのを覚えています。 9つの峰があるから、クレ(九連)➡呉と、呼ばれていること。 主人公の嫁入り先は、呉の港が見える山の、ふもとにあります。 ほのぼのしたアニメですが、いくつもの伏線が、あります。 歴史をわかっている観客側からは、広島に、行っては、ダメ!!って、思ったり、もう少しで戦争が、終わるよって、願ったりする気持ちがあります。 戦艦ヤマトや、あおば。 これは、永遠の0で、勉強しました。 戦争は、勉強よりも、映画やアニメから、深く入ってきます。 すずの家族が、普通に笑える世の中に、今は、なってるよって! 伝えてあげたい。 なんとな~く、朝ドラのべっぴんさんと、主人公が重なりました。 元気ハツラツな主人公も爽快ですが!! のんびり、コツコツと過ごす人間の方が、よのなかには、たくさんいるから、世界の片隅に私もいるのだと、感じるのでしょう。
心が温まる映画
君の名は。を超える作品と評されるほどの、今作品。劇場内は、若者というよりかは、どちらかというと、年齢層は高めでありながら、最前列まで席が埋まり、満員であった。 能年玲奈から改名した、のんが主演ということもあり、やや不安を持ちながら鑑賞した映画であった。 原爆が落とされる前そして後を、描いた作品であったが、どこか懐かしい絵、そして可愛らしい主人公に、どこか暗くなりきらない、それどころか温かい明るい映画であったことは間違いない。劇中も、ところどころに散りばめられた笑顔の種に、観客の笑い声が咲いた。 この作品では、変わらないものと変わりゆくものが比較されながら、進められていく。めまぐるしく変化する社会の中で、変わらないもの、変えてはいけないもの、忘れてはいけないものは確かに存在し、それは何なのかを非常に考えさせられた。 欠点といえば、広島弁が少しわかりずらかったこと、そして主人公のネジが何本か抜けた発言に振り回させることではないだろうか。この点は良い点でも取ることができる。
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