この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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ほんとうに観てよかった
ほのぼのしてるパートがあるぶん、後半の展開が心に残りました。
戦争系の映画はわりと観ていましたが、それでもどこか自分と切り離して観ていたなあって改めて感じさせられました。
これはすごく身近に感じられて、忘れちゃいけないなって思わされる。学校で習ったりドキュメンタリー番組見るよりも分かりやすくて、すごい作品でした。
長々と書いちゃいましたがそれ以前に、主人公のすずさんをはじめとするキャラクターがみんな可愛かった!!!!
大人の事情で隠れた名作にしないで欲しい
ほのぼのとした雰囲気で、ごく普通な日常として物語が進んで行きます。(もちろん現代とは生活が大きく異なりますが、当時の平時としてはごく普通なんだと思います。)その当たり前の日常として戦争が描かれている事に恐ろしさを感じました。
我々若者は、戦争とはとても怖いものであり、とても特別な我々の生活とはかけ離れた遠い存在であるかの様に教えられています。しかしながら、戦争の悲惨さを伝えることを意識しすぎ、「戦争」に焦点が当たりすぎているのではないでしょうか。悲惨さを訴えるために一辺倒な内容になっているのではないでしょうか。戦争とは特別な事で、我々の日常には起こり得ない事であると、まるで空想の世界での出来事であると、どこかでそう感じていました。
しかし、戦争を体験した人々にとっては当たり前の日常の中で起きた出来事の一つであったこと。その人々は我々となんら変わらない人々であったということ。坦々と進む物語の中でそんな事をふと感じたとき、我々の当たり前の現実にも起こりうる事であると実感し、同時に寒気がしました。
半々やね
2時間ちょいの作品。はじめは、のんさんの世界観に「なんだなんだ?」と衝撃をうけた。そのうち睡魔に襲われて1時間経過。後半はテンポが上がりおもしろかった。その為か後味は悪くない。前半もったいない……
私はのほほんより、強く生きる姿や、勢いを映画から学び、鼻息荒く映画館をあとにしたい。だから星2つ半(^^)
一番観なければならないのは。。。
大きな宣伝もなくとも、客席はほぼ満席であった。何故?と思いながら観始めると、戦後一桁世代として、遠くない過去の生活を垣間見ることになり、テンポの良い展開に思わず顔が緩む。あの、すずが叫ぶ、最期は玉砕じゃなかったかに!これが国の首脳部と庶民の大きな違いなのだろう。何も知らされず、殺し殺され、侵略を聖戦と決めつけた決着をはかりる。恥ずかしくもあり、情けなくなる我が戦後一桁世代である。あの一番観て欲しいあべ君とは同級生であった。。。。さて彼は同観るのかな?
不思議
戦時中を舞台にした映画は、戦争の渦中にいる人物が描かれることが多いが、この作品は違う。
すごく普通の人物に焦点が当てられている。だからこそ、どの映画よりもリアルを感じるし、恐ろしさがある。おそらくこの映画を見て感動するシーンは人それぞれ違うんじゃないだろうかと思う。
胸に沁み入る映画
祖父母達の生きぬいた戦争を、まるで自分の体験のように感じられ、アニメとはいえ現実感がありました。
細やかな生活描写の中に、一人一人の心の揺れをさりげなく上手に表現していたと思います。
それだけに、胸に沁み入りました。
声優とキャラクターがよくマッチして、音楽も良かったです。
原作も読んだことがなく、大した前知識もないままに見ました。 悪い映...
原作も読んだことがなく、大した前知識もないままに見ました。
悪い映画でないことは、世間様の評価ほどにはなりませんでした。心がすさんでますかねぇ・・・?
他の方のレビューを見ると、人生でベスト映画とまで称賛される方がいらっしゃるのですが、私にとっては普通にいい映画でした。ちょっと間延びしてる感も感じたくらいですが、苦痛になるほどではなかったです。
三丁目の夕日の呉・広島編
確かに、タイムスリップして、あの時代を体験した感覚になる。三丁目の夕日の呉・広島編だね。
それから、画力が凄い。日本のアニメーションは進化してる。フツーの絵のように見えて、いろいろな技術を駆使してるのが素人にもわかる。
精神年齢が若いなら、「君の名は。」の方が面白いと思うだろうけど、戦中・戦後派ならこの映画でしょう。
2016年、2017年はアニメの当たり年だね!
悲しい
観終わって、しばらく悲しい気持ちが拭えなかった。空襲が何度も来る毎日を過ごした人たちがいたことに改めて気付かされた。終戦直後のシーンは計り知れない悲しさ・悔しさを感じた。激動の時代をすずさんが持ち前のほんわかさで前向きに生きていく姿がすごく印象的だった。
この世界の片隅に
背景にある事実が、戦争映画をこれだけ静かに描くことができるのかと思うとともに、戦争中でも毎日戦争があるわけじゃないという話を思い返した。まあ、とってつけたような政治的ポーズが臭いけれど、終戦直後で「真相こうだ」なんてものは聴いていない、本当の浦野すずはただ口惜しかったろうと思う。
上映館数をもっと増やして欲しいです。
レディースデーではありましたがそれでも平日だからと思い、水曜日に時間を作れたのでようやく観に行きました。しかし、席は最前列しか空いておらず仕方なく初の最前列で、鑑賞しました。
入ってみるとお客さんの年齢層はかなり高めでしたが、男女比はほとんど変わりませんでした。驚き。
戦争を、特に広島を舞台にした映画であるので暗く重いストーリーであることを覚悟していたんですけれども、いい意味で裏切られました。超大作です。感動。
これこそ感想を長く語らなくとも「観れば良さが分かる」映画です。というわけで感想は、[面白いやつまらないでは表せない映画]この一言にします。
この映画はもちろん全ての世代が観るべきですが、特に戦争を体験していない若者こそ、絶対に観るべき映画です。全国の若者たち!(私を含め)この世界の片隅に!を観て後世にこの映画を伝えていきましょう!
上映館数が少ないから-0.5しようかなと思いましたが、それ込みで5つ星です⭐️
何度でも見たくなるアニメ映画史上最高傑作
この映画を見たあとにしみじみと当たり前の日常を生きていくことの幸せを教えられたような気がします。自分の中では生涯ベスト級の映画に出会いました!!この映画をはじめて見る人はこれまであった戦争映画のような重々しいものを見るという先入観は一切捨てて見て欲しいです。何気ないシーンにも実は深い意味が描かれていて一度見ただけでは、なかなか全てはわからないくらいに除法量の多い作品でした。一回見た人は原作やガイドブック等を読んでもう一度見直しに劇場に足を運ぶのがオススメです。また、この時代を知っているおじいちゃんやおばあちゃんが家族にいらっしゃれば是非一緒に見に行くのもいいと思います。一人でも多くの方に見ていただきたい作品です。
この俺が2時間半飽きずに見れるだなんて
3時間バージョンでも余裕で見れたことでしょう。
もしもあの人と結ばれていたら。
もしも反対側の手を繋いでいたら。
もしもあの時全力で走り出していたら。
もしもあの日帰省していたら。
もしも今まで通り絵が描けるなら。
色々なもしもが現れては消えて行き、全てのもしもは夢のようなのものなのだけれども、現在のこの世界の片隅で、この映画を見れて幸せです。
日本映画史にそびえる巨大な作品、見てから死ぬべし。
第90回キネマ旬報日本映画ベストテン第1位。
いまだからこそ
キナ臭い昨今の社会の状況を見つつ、いまだからこそ作られた映画なのだと実感した。大手の製作会社が金を出さず、クラウドファウンディングで製作費をまかなったという事実も象徴的で、テレビドラマの安易な焼き直しが観客動員を稼ぎ、映画作り自体が商業主義によって合理化され本来のモノツクリの息吹を失いつつ有ある現在、口コミで動員を拡大し配給館を劇的に増やしていったということにまず拍手を送りたい。そして、普段ならばそうしたニュースに我先にと飛びつくマスメディアの多くが、その事実を報道することに消極的である印象も否めず、それもまたここ10年ほどの風潮を思わせる。
作品としては、まずアニメーションによる表現技術のレベルの高さ、卓越したセンスの良さが特筆ものといえる。柔軟でシンプルな絵柄のタッチが物語ともよく似合い、時折、ヒロインの心象風景を表すかのように展開される画面いっぱいの『絵』の構成が胸に迫る。彼女が居た風景、彼女が視た風景、そして彼女がなにを想ったかについて考えずにはいられない。淡々と綴られる戦中の庶民の日々、夫婦や家族の普通の情景に薄暗い時代が陰を落とす。いまとは掛け離れているようで繋がっている戦争の日常が、主人公の姿を通して我々に伝えて来るもの…。映画が伝える得体の知れない衝動を胸において、いまも世界の各地で空襲は繰り返され、核は作られ、そのことに対して我々はやはり無力だという事実を思い起こす。だが、それでもいうべきこと、やるべきことがあることをこの映画は教えてくれる気がした。上映後はやるせない沈黙が映画館のなかに漂っているようで、私は思わずまわりを見た。その沈黙は感動か。いま、その感動でなにかを変えることはできるのか。
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