この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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言葉にできない何かを感じた。
少しのあいだ映画からは離れていたのだが、同居してる親が借りてきてたのを気になって鑑賞した。
映画は映画なのだが、なんと言えばいいのか、ドキュメンタリーのようにも感じた。
この作品は主人公であるすずの半生を描いた作品であり、その進行がまるで彼女自身が語ったかのような形で、否が応でも彼女の生き様を感じとることが出来るようになっている。そのせいか話が進むにつれてすっかり彼女に心を入れ込んでおり、久しぶりに真剣になって見てしまったのだ。
絵面は割と特徴的。特にキャラが横を向いた時の顔が独特だ。これに関しては原作にあわせている可能性もあるのでこれ以上は突っ込まない。
BGMだが、ボーカルありの曲が儚く染みる。ほかのインストゥルメンタルに関しては普通だった。
戦争よくないとか、悲惨だとか、そういうことは語る気はない(そもそも自分は武力を持つことを否定しない)。この映画が見せたのは紛うことなき「生き様」なのだ。そんな強くももろいすずの半生を、私は自身を持っておすすめしたい。
それでも4.0な理由は、とあるシーンにある。必要なのかもしれないが、個人的にはこれさえなければ評価を上げていたところがある。詳細は自分の目で見てほしい。
色々な物が大切に丁寧に作り込まれて
日常のようで日常ではない
尋常ならざる秀逸さは奇跡
アニメ映画「この世界の片隅に」を観た後のえもいえぬ感動は、過去のすべての映画の概念を覆すものでした。えもいえぬ、つまりコトバで表現することは野暮だと思うほどのものです。私自身還暦となり、これまで観た1000本以上の映画に、この作品に比するものは見当たらない。何故そんな感動が得られるのか、そのコトバを探そうと地元の映画館3館で7度鑑賞しました。一つの作品にそこまで魅せられた事は初めてでした。スクリーンの大きさや音響設備も異なる環境で鑑賞し、その都度発見される小さな事柄にも何故だか凄く喜びを感じ、得した気分を味わい。原作も読み、他のグッズやサウンドトラックもブルーレイも購入し見たり聴いたり、そんな事をしても、私のコトバは陳腐な表現しか思いつきません。この映画は総合芸術の最高位にあると私は感じています。例として挙げるならば長谷川等伯の「松林図屏風」を目の当たりにして、立ち尽くすだけしか出来ないという気分に似ています。これはもはや国宝級だということです。
普遍的価値を持つ芸術作品に理屈はいらないのですね。
海外では「火垂るの墓」と較べられているようですが少なくとも日本人である私にとっては、全く異質な完成度の違いを歴然と感じるのは、この作品の成り立ちを日本人として充分に理解し、その感動を、より多くの人達と末長く共有したいと願うからです。
その為、この映画は毎年一度は大きなスクリーンで鑑賞したいのです。毎年の8月の恒例行事となるよう願ってやみません。
抜けるような青空、コトリンゴさんの歌が流れる。もう涙が出てしまう。この作品に関わった方々に感謝です。ありがとうございます。
ちょっとブルーになりました。
等身大の日本人
素敵でした。
新感覚でした。
原爆と言えばマイナスなイメージがあるのに
こんなに明るく(いや決して明るい訳じゃないけど、火垂るの墓などと比べれば)映像化することができるなんて思いませんでした。
たまに挟んでくるリアルな描写に胸がグッときました。
私が見てきた映画の中では回りくどい描写が多いのが普通なのですが、この映画は考察もしやすくわかりやすい映画でした。特に心に残ったのが、「でも全部は食べないようにしよう、また明日も明後日もあるんじゃけぇ」みたいなセリフです。また明日も明後日もある…その言葉に何だか戦争というものに対してイメージが変わりました。
戦争=ダメなもの、としてしまっては、その時代に懸命に生きた人達が何だかなかったことのようになってしまうような気がしました。広島に原爆が落ちても、生き残り、懸命に今日を生きた人がいる…。
最近、北朝鮮がミサイル打ったりして、近々戦争が起こりそうですが、私も1日1日を大切にして生きていこうと思いました。素直に泣きました。
周作とすずの2人が仲良くなっていく過程も素敵だと思いました。すずが「広島に帰る」と言った時に、周作が言った言葉がグッときました。
本当にあっと思わされる映画でした。
優しくて悲しい…
絵柄も話も優しかった
一番心に残る映画
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