この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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時代は繋がっていると──
水彩画のような独特のアニメーションが意外と良かった。不思議とノスタルジックな雰囲気を作り出すようだ。
町の風景や時代観といったものが絵で自由に構築できるが故のリアルさを感じる。実写では感じることができないリアルな世界を不思議と感じた。
色彩が鮮やかで、それ故に水彩画のように感じることができたのかもしれない。
日記のように展開することで、戦争の恐怖や残酷さを生々しく感じた。日常がどんどん変わって、戦争が日常になってしまう悲しさに、ただただ涙する。
コトリンゴの歌もまた絶妙に溶け合って、感情が高まってしまった。
あくまである時代の日常を描いた作品、それ故に悲しくなってしまう。
原作を裏切らない作品。
でも作品自体は最高なのに、キャスティング云々の本編とは違うところで話題になってしまっているのが残念。。広島県人ですが、思ったほど劇中の広島弁に違和感はなかったです。画的にも原作の線が再現されているので良しでした。リピート確定です!
全ての人に観てほしい、伝えていきたい作品
2016年、アニメ映画のNo.1!
...と言っても過言ではないでしょう!
戦争のある日常、そこに生きている人たちを優しいタッチで描いた
この作品はのんちゃん(旧・能年ちゃん)の演技やコトリンゴの音楽も
素晴らしかったです!久しぶりに何度も観たくなった映画でした。
いつもボ~っとしていたすずさんが、玉音放送を聴いた時に感情を
爆発させたシーンはとても印象に残っています。
大事な人たちを亡くし、自身も重傷を負いながらも明るく強く
生きるすずさん。これは現代で生活する私たちへのメッセージ
なのかも、とか勝手に思ってしまった。
「どんなに苦しくても、希望を捨てないで生きていく」
レビューに書きたいことがうまくまとめられないけれど、
泣いて笑って、最後は元気を貰えた映画でした。
えらいもんみちまった
高評価の中、「これで期待外れだったら…」と不安になりつつも劇場へ。
開始早々「これどんなアニメなんだ…??」と頭の中が?だらけに。
しかし…もうここからは、とりあえず見ろ!と言う言葉しか出てこない。
凄い映画でした。
今年のベスト…いや、ここ何年かのアニメ映画でベストで良いのではないでしょうか。
この映画を後世にも残してほしい。
だから、今ヒットしてほしいです。
こんなこと言ったら嫌がられるだろうけど、見て損はしないじゃない。「見ないと損するよ!」
うまく言えませんが
凄い・・
もっかい観よう・・
日常に戦争が入って来て・・
野火と違う方向からの戦争体験というか、より感情移入出来るから、よりじわじわとショックを受ける・・
思い出しては泣けてきてしまう。
のん(能年玲奈)さんの声とっても良かった。コトリンゴさんの音楽も!
ほんわかした絵なのに、凄く生々しかった。
12/8追記
すずさんはりんさんの代わりに北条家に来て、恋に落ちて一緒になるのではなくて、一緒になってから愛を育てていく、というのは、現代ではあんまりないのかもしれないけど、でも実はそんなものなんじゃないかと思う、時間をかけて育てていく、という考えかたはいいなぁと思う。好きになる要素がある人ならば誰とでも育てていける可能性があって、この人でないといけないってことはなくて、誰も誰の代わりにはなれないけど違う形で必要なものにはなれて、結局は代わりにだってなれるんじゃないか。
後世に残していくべき映画
沢山の人に見て欲しい
悲しいけど、やりきって生きて行くんだ。
エンドクレジットで
「かなしくてやりきれない」を流されたら席を立てないくらい号泣してしまっただろう。
だけど、この作品が伝えたいことは“抗えない苦しみに耐える悲しさ”ではないんだ。
その先の希望に満ちた(というと陳腐だけど)活力と優しさなんだ。
とか思い返してみると、一層ジワジワくるんだよね。
能年玲奈ちゃんも「あまちゃん」以来やっとイイ役に巡り会えた。
僕もはじめ能年玲奈がこの声を当てると聞いた時、「えっ?!」って思ったけど、今となっては能年玲奈以外考えられないし、すず役として完璧だったとおもう。
コレで、こうのふみ代ブームが来て「さんさん録」とか「ながい道」とかが連続ドラマになったりするとイイのにな。
現在生きてる我々は
終わった後に幸せを噛み締める
本当に今年は広島の年
すずさんの生きた世界に自分は生きている
ストーリーやプロットではなく描写のみで感動を紡ぎだすソレは「泣ける」というよりも「ジワリと染み込んでゆく」感覚。
考えると圧倒的な描写の細やかさは単に考証の正確さを表しているのでは無いと思う。
それは、時代は違えども、自分達がつらい目、理不尽な目にあったとき感情の置き所をどう「やり過ごし」したり、現実をどうやって近い形に「やりくり」したりてゆくのと同じだ。
つまり「すずさんの生きた世界に自分もまた生きている」感覚の感動なのだろう。
元気が出た
水彩の柔らかいタッチでかわいい絵なのに、こんなにつらくて悲しくなるのは徹底的に作り込まれた世界があるからだ
終戦が昭和でいうと何年のことなのかすら知らない無知な自分は、すずちゃんと一緒に戦争を体験したような気分だった
でも悲しみだけじゃなく笑わせてくれるシーンがたくさんあった、むしろそっちの方が多いくらい
だからこそ、というのがあるんだけど
観る前に、やっぱりなんとなく『火垂るの墓』を連想してしまったんだけど全然違った
観終わったあと、本当に元気が出る、自分もがんばらなきゃって思える
それから能年ちゃん、すごい
すずちゃんのふんわりとした感じと芯のある強い感じを完璧に演じてる
彼女の境遇を考えると、ますます、一緒に頑張ろうって思える
間違いなく心に残る映画
ただテンポが早いので理解しようとのんびりしてると置いてかれちゃうかも
そういう意味で少し大人向けなのかな
戦後71年の今だから
暗い影も明るい光も音も立てずにそれは忍び寄る・・・ 何気ない日常に、阿鼻叫喚の地獄絵図の最中でも。
漫画が原作ということで、アニメのタッチや風景、キャラの画風がホンワカしていることと真逆にストーリーの過酷さのギャップの激しさにこの作品の深いメッセージが強くスクリーンに映し出される。
今年は邦画アニメの当たり年。ご多分に漏れず、話題作は観てきた。観た後はどれも今年最高のレベルを評価してきたが、この作品は自分の今までの考えを打ち砕くほどの最高の内容だ。『火垂るの墓』は実はしっかりとは観たことがない。だが、今後、毎年、お盆の時期は、この作品は絶対にテレビで放映すべき作品である。音もなく重層的に畳み掛ける不遇。その総てを回収して余りあるラストへの序章。その総てが回収されるカタルシス。不幸も幸福も総ては音も立てずに忍び寄るのだ。
この映画のクラウドファウンディングは、去年にイヤと言うほど、テアトル新宿の予告時間で観た。その時の自分の考えに今、ケリをいれたい。何故にこんな傑作に寄付しなかったのか・・・参加すべき映画をみすみす逃す浅はかさに、今、完膚無きまでに打ちのめされている。
震災も勿論大事。だが、日本はその前、71年前にはもっとボロボロな出来事があったのだ。
今一度問う。自分は『この世界の片隅で』生きてて良いのか?・・・
~追記~
一日経ってもまだ、ラストシーンが頭にこびりついて離れない。
自分の目の前で吹っ飛ばされた大事な右手と、かけがえの無い姪。総てが自分のせいだと被虐に泣くすずが広島で縋ってきた小さな女の子。彼女も又、かけがえのない母親を原爆によって失い、路頭に迷った末の出会いであった。母親の右腕は無数のガラスが刺さったままであり、すずは爆風で右手が無い。その無くした者通しが惹かれあい、運命のままに受容れる。かすかだが、目映い光に満ちた希望なのだろう。。。この出会いの為にもしかしたら死なないで良かったのかもしれないのだ。
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