この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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エンディングテーマ たんぽぽ
人って強いなと思いました。
選択肢として生きるか死ぬかが存在しなかった時代。失くしたくないけど気づいたらすぐそばに迫ってて、日常になって、無くなることを忘れた頃に亡くしてしまって。敵は見えないのにいつの間にか戦いに参加してて、勝っても意味を感じにくいけど負けたら色々なものに意味をつくれなくて泣いて。それでも前向きに生き続けるのすごいなと。
一所懸命の積み重ねが一生懸命と感じました。
あたたかさの正体とは
映画館へは5回足を運び、Blu-rayディスクも購入した。何度観ても、あたたかい気持ちにつつまれ、涙がこみ上げてくる。
一番最初に鑑賞した帰り道で、世界が愛おしく、優しく映って見えた不思議な感覚を今でも忘れられないでいる。
鑑賞後、ふとすずさんを思い出して涙がぼろぼろと溢れてきた。
感動と余韻をそのまま引きずり、この映画の感動を人に伝えようとしたのだけれど、困ったことに言葉にできなかった。どう伝えようとしても陳腐になりすぎて…。
(個人的な話で恐縮なのですが…)
私は遠くに住んでいる祖母に会いに行ったあとや電話で話したあとで、愛おしさで胸がいっぱいになって泣いてしまう。
「この世界の片隅に」を観たあとの涙は、祖母と会ったあとの涙に近い気がする。
この映画は、やさしさや愛おしさ、そしてあらゆることへの尊さを気づかせてくれる。
まちがいなく、私の中で人生一番の作品
戦時中の夫婦
ほぼ初対面で結婚し、女房は旦那の家族を支える。旦那もそれに答えて感謝する。お互いに好きだから結婚する。という最近のスタイルもいいけど、すずとシュウサクさんのような結婚も、良いなと思いました。だんだん愛が深まっていく様子がとても羨ましかったな。
なんだか涙が止まらない
なんでだろ。今までの戦争映画とは違う観点で描かれている。当事者なのに第三者的な、リアルな生活。もの、食事、生活、細かく描かれていて、色々初めて知ることがたくさんあった。のんの声がすごくよかった。
戦争中の日常を間接的に描写する
時代考証やアニメーション表現が学術研究レベルでなされていることにも注目が集まりがちだが、事実の羅列から物語や感情を生み出すことが上手い映画だと思った。その点で本作は、単に「歴史的事実」や「日常生活」を描くのではなく、脚色も多くされていることには注意が必要かもしれない(そもそも登場人物はフィクションの存在だし)。また、個人の視点もあれば社会全体から見た視点もあり、語り口についても考えさせられる所がある。その上で、なぜすずさんという人に感情移入ができるのか、ということなどを改めて考えたいと思った。
すごいのを見せられてしまった…
原作からこの作品のファンなのですが、映画を見終えて「なんだこの精緻な作りは」と驚きました。あとでブラックラグーンやエースコンバットのストーリーパートを担当した監督さんだとかMemoriesや鉄コン筋クリートと同じスタッフが脇を固めていると知り納得しました。
繰り返される対比の構造や挟まれる笑いのタイミング、ホントに微妙な方言の違いなどよく練られていると感じました。
色んなことを考えさせられる物語でした
それにしても、朝の連ドラの時も思っていたんだけど、のんという人は(声優として)良い悪い、上手い下手という評価をぶっちぎって存在感ある人だなぁ
この世界の片隅に、うちを見つけてくれて
映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)から。
学校の歴史では学ばないが、太平洋戦争で被害を受けたのは、
原爆投下された「ヒロシマ」や「ナガサキ」だけでなく、
全国各地で、空襲を受けた海軍・陸軍の拠点は、凄まじいものがあった。
作品舞台の「広島県呉市」は「戦艦大和」を造り上げた海軍の拠点として、
敵国から集中砲火を浴びた場所である。
終戦直前の空襲は、特にはげしく、1日に何十回と繰り返され、
その様子は市民らの「警報、もうあきた」の台詞で表現されている。
そんな中、タイトルの「この世界の片隅に」の意味が知りたくて、
メモ帳片手に、観続けた。
主人公の「すず」に、こう投げ掛けた幼なじみの台詞がある。
「お前だけは、最後まで、この世界で普通で、まともでおってくれ」
戦争で、いままでの生活も人間関係も少しずつ荒んでくるが、
そんなことに負けず、お前らしく生きて欲しい、
それが、みんなの励みになるから・・と、言いたげだった。
しかし、タイトルの「この世界の片隅に」は、作品の最後に現れた。
「この町では、皆誰かを亡くし、探している」
「周作さん、ありがとう。この世界の片隅に、うちを見つけてくれて。
ほんで、もう離れんで、ずうとそばにおってください」
この時代、どの国に産まれ、誰と出会うか、ではなく、
この世界の片隅で、誰かに見つけてもらえて嬉しい、という気持ちが
伝わってきて、ホッとした。
いろいろな大切なものを失ってきた「すず」が呟いた台詞、
私の心にも響いたなぁ。
ファンタジーは人を強くする
すずさんは強いなぁ。
人のことを考えて、人のために働いて、人のために泣く。
悔しナミダを一度だけ、すずさんの心が自分の心に入ってきたように、胸が苦しくなった。
絵も音楽もキャストも、これ以外ないと思える、完成された作品。
すずさんの世界
まとめてレビューの2作目。
えーっと、まとめてちゃちゃっとレビューするには、まったく馴染まないですね、この作品は。延々と語り続けたい、そういう映画でした。
何か語ろうとしても、どうにも難しいですね、これは。
ただただ、すずさんという人が、そこに、そうして、生きていた、そのことだけでなんと尊いことかと感じたですよ。
のん
のんの広島弁が素晴らしすぎる。冒頭のナレーションから、もう。ネイティブでないひとが使う方言に嫌味がないって凄いことで、あまちゃんがヘタウマじゃなくて、ちゃんと誠意ある仕事してて、素直に感動する。声優なんて基本上手くて、気にならなければ誰でも良いのだけれど、これはちょっと違う。すずとは呼べなくて、すずさんと呼ばせる尊厳がキャラクターに宿っていて、絵で描いた人が動いているだけなのに、びびる。こんなにキャラクターが立った映画最近観た記憶がないし、アニメだからキャラクターが立っているのかは分からないが、観ていて恥ずかしくなるくらいキチンとした誠実な作品。
塚本晋也のコメントにある、空襲がどんなものか初めて実感出来た、というのが、ほんと正しい。
後味は決してよくない、でも二度と忘れない作品
戦時中の広島…から少し離れた呉にスポットを当てたアニメーション映画。
こんなにすごいアニメを久しぶりに見ました。
登場人物はフィクションですが、
ここで起こっていることは確かにあった真実です。
戦争がどうのではなく、当時を生きていた人々の
真実が描かれています。
この映画のすごいところは、
笑ったりドキドキしたり、のんびりしたりできるところですね。
ゆったりした雰囲気で、でもものすごいスピードで進んでいくストーリーは、主人公のすずさんの人生を追っています。
あまりに辛くて見続けることに耐えられず、そろそろと映画館を出てしまいました。
そのあと、漫画で続きを読みました。
ブルーレイでいいから、もう1度最後まで見届けたいです。
矛盾しているようですが、
ずっと見続けていたい幸せな映画でした。
間違いなく人生のベスト映画入りです。
泣ける笑える。戦時に想いを馳せる。
泣けるし、のんの天然な感じがマッチしてる。声を出して笑えるシーンもある。ほっこりしたり、かわいいなぁって思ったり。悲しくて泣く時も。感情を揺さぶられる。単なる戦争ものではない。歴史の一ページを切り取ったものであり、終わった後も、見てよかったとなる。素晴らしい。戦争物をエンターテイメントの域まで高めた素晴らしい映画。これは素晴らしい。星五つです。
ありのままの戦中時代。
アニメ系はまず見ないが研修で見た。
第2次世界大戦真っ只中、広島市内から呉に嫁入りし、そこで小姑や姑などとともに生活する様子を描いたもの。
のんびりしたすずだが、戦争を経験しながら成長する。
戦争を日常として描いた秀作
戦争を描くと表面的な反戦表現になりがち。その苦しい日々も日常だという新鮮な視点で見せてくれた。
戦争や苦しい時代は別によそ事ではない、現代の我々も同じく苦しい日常を生きているはずだから。
人の喜び悲しみが日常の中にあるというあたりまえの事に気づかせてくれる良作。
能年ちゃん
すずちゃんの明るさ、生活の知恵、恋愛がとても微笑ましい☆
戦争映画は一度みるとまた見ようとは思わないんだがこれはもう一度見たいと思った。
能年ちゃんの声もこの映画の魅力☆
戦争映画の中で一番良かった。
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