「映画館で観ることが出来て良かった。」この世界の片隅に おのよしさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館で観ることが出来て良かった。
本作品と同じくここ1年で話題になった「シン・ゴジラ」や「君の名は」には、一言で言い表せるアピールポイントがあるのに対し、この作品にはとにかくここがすごい!と一言で言い表せる特徴は無い。
過剰な演出もなく、一主人公の暮らしぶりを淡々と描いている、という印象。
でもそれが本作品の特徴であり凄さでもあるように思う。戦争も、それまでの日常も一人物の感覚を通して淡々と描かれる。日常に戦争が介入してくる恐怖を訴えかけてくる。
この作品の凄さは実際に劇場で観て、自分で感じないとわからないと思う。もちろん音の演出など細かい点でも良い点はたくさんあるのだけど、あまりこの作品の本質ではない気がする。
この作品と映画館で向き合うことが出来て良かった。
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