「誰かれなく見て!と言いたくなる映画。」この世界の片隅に mmさんの映画レビュー(感想・評価)
誰かれなく見て!と言いたくなる映画。
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公式ホームページに「すずさんからのありがとう」の映像がでて、「あんたの街で、会えますねエ」の声を聴いたらまた見たくなって、今日五回目の鑑賞でした。
6月15日現在19回見ました。
アニメなんですけどアニメを見たという気持ちになれない。良い映画を見たという気持ちがあります。
原作も買って読みました。原作のりんさんとすずさんや周作さんとのエピソードは大幅にカットされていますが、原作を読んでから見るとわかるシーンやせりふが散りばめられています。
私たちの父や母、あるいは祖母祖父、曾祖母曾祖父が確かに生きてきた時代、世界を描いています。そしてこの映画の世界の延長に今の自分たちの世界があり、その過去からの繋がりはまた、未来へもつながっていくものなのです。
淡い色調の「この世界」に、リアルに描かれた戦争がどんどん入ってきます。B29から落とされる爆弾がゆらゆら揺れながら落下していくところでぞっとしました。
どのシーンが面白い、どのシーンが悲しいといい難いのですが、見終わった後で毎回涙が流れ落ちています。幸せの涙なのか、悲しみの涙なのか、5回見ても判らない。
玉音放送から後、畑で慟哭してつぶやくセリフは原作の方が良かったと思う。変える必要はなかったと思います。
1番最後の径子さんのセリフの「こまいかねー」に幸せの響きを感じるのはウチだけか?
エンドクレジットは最後まで見てください。途中で帰ったらだめです。すずさん一家の幸せが見れます(でもその幸せがどうなっていくのかも私たちは知っている)。
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