「何度も思い返してしまう」この世界の片隅に まきさんさんの映画レビュー(感想・評価)
何度も思い返してしまう
憲兵のシーン、空襲のシーン、終戦に至るまでのシーン、全てのシーンに現実が付帯している。
空襲があっても次の日には電車は走るし、ご飯も準備しなくてはいけないし、日常は続く。
「あぁ可哀想」「戦争ってよくない」というメタ認知的な感想にはならない。
最も衝撃を受けたのは「異常」の中に身を置く人間が「普通」であるすずの日常に入り込んでくるシーン。
「普通」であるすずの提案を受け入れてどこまでも「普通」であってくれというセリフは最高にカッコよく、人間の矜持を見た気がした。
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