劇場公開日 2016年11月12日

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「アニメだからこそ表現できた秀作」この世界の片隅に あいわたさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5アニメだからこそ表現できた秀作

2017年1月11日
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鑑賞方法:映画館

戦争を背景とした一人の女性の成長物語。戦争の悲劇をゆっくり描きながらも、すずの感情の起伏(決してネガテイブな感情だけでは無い。)が非常に丁寧に描かれる。
実写だったら悲惨さだけに目が行くだろう、という意味ではアニメ化に向いた作品だし、やはりのんは女優としては天才だなと感じた。(プライベートや芸能界のゴタゴタで活躍の場が限られているのは非常に残念な限り。個人的には天然/不器用の度を超えて非常識との印象を持っているが、女優としての評価は別だ。)

戦争を伝える為の新・定番映画になった秀作と思う。

余談だが、
それにしてもレビューの評価が高すぎじゃなかろうか。(平均4.4ってどんな映画だよ!?)クラウドファンディングの成功例なのかなと思う。クラウドファンディングで注目を集め、それに応える秀作を創る。クラウドファンディングでハードルが上がっているからこそ、それに応える秀作に対しては評判が評判を呼び、いつの間にか絶賛の嵐になる。
メディアのコマーシャルを嫌いSNS等での“一般の”評価を気にする、自分も含め現代の日本人の傾向にマッチした作品なのかな。(決して作品を批判してはいない。良い作品だ。)

実力のあるチームにしか成功出来ない映画製作の新しい定番手法になりそうな気がする。

あいわた