「風化させてはいけない日本人の心」この世界の片隅に ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
風化させてはいけない日本人の心
30代の私が懐かしいなぁと感じてしまうのは、なぜなのでしょう。
森永のキャラメルやチョコレートを嬉しそうに買う女の子。
絵を描くのが大好きで、すぐに短くなってしまう鉛筆を、大事に削っている姿。
お裁縫が上手くできずに、手に針を刺してしまいながら一生懸命に服を仕立てる不器用な姿…。
色んな彼女の姿を見ましたが、どれも不器用ながらも誠実で優しい人柄が伝わってきます。
戦争という厳しい時代の中でも、明るく楽しく生きる彼女の姿がキラキラ光って見えました。
彼女をお嫁にもらった旦那様が羨ましいです(笑)
おっとりと、人を安心させられる彼女の人柄は、誰しもを幸せにしてくれる不思議なパワーを秘めているように感じます。
家事をするための、裁縫をするための、絵を描くための右腕を失くしても、それでも生きたいと思うことができたのは、周りの家族の温かい支えがあったから。
一人では辛くて耐えられないことでも、お姉さんやお母さん、お父さんや旦那様の優しい気遣いが彼女の心を包んでくれているようでした。
彼らの姿は、日本人の心の奥底にある、誠実さや顕著さ、素直さで溢れています。
日本人として、忘れてはならない大切な部分を改めて教えてもらえた映画でした。
最後に、のんさんの素晴らしい自然体な声に感動しました。
彼女の声がこの映画の世界をより一層引き立たせてくれているように感じます。
新年一発目に、こんな素晴らしい映画を観れたことに喜びを感じます!
ありがとうございました‼︎
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