「この世界の片隅に」この世界の片隅に キムチさんの映画レビュー(感想・評価)
この世界の片隅に
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テンポがとても良く、映像にも引き込まれました。
戦争という現実の前で様々な事が起こり、一つとっても結構な重みがあるのですが、それを軽やかに描いていく。
すずさんはじめ、当時の方のたくましさ、しなやかさが心に残ります。
息子を亡くしたお母さんが、泣いてばかりだと、塩分もったいのうもんねぇ〜と笑い飛ばす。
大好きな母親も父親も同時に亡くしたのに、すんなりと受け止めるすず。
戦争という現実の前では、悲しい事を悲しめないのかな、、
ただ、それが悲壮感ではなく、人間の力強さとして感じられるので、爽やかで清々しい。
全て嘘でも強がりでもないのだけれど「ぼーっとして死にたかった」は張り裂けた想いだったんだろな。
すずさんの、真っ直ぐで、ただ複雑な不安定さもある中で、難しい世の中を生き抜いてる姿に、心揺さぶられました。
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