「里帰りじゃわぁ。」この世界の片隅に kayoikomachiさんの映画レビュー(感想・評価)
里帰りじゃわぁ。
あんたぁ、ちょっときいてぇや。
この作品、困ったことに、うちの親の両方とも呉市の出身じゃけぇ、他人事じゃあないんよ。
昭和20年6月にうちの親父を産んだばあちゃんは大正の最後の年の生まれなんで、すずさんとはほとんど同い年なんよ。
ばあちゃんの若いころとイメージするじゃろ、ほいだら、なんともこっぱずかしいような不思議な気分になるんよね。キスシーン。
戦後、すずさんは呉に残ったけど、うちのじいちゃんばあちゃんは、まっ平らになった広島の一角(うさぎが跳ぶ海のそばの宇品です)に家をつくって親父を育てた。
ばあちゃんは91歳で2年前から骨髄患って闘病生活に耐えられんようになって、県病院の緩和ケア病棟に先月から入っとるん。
そんなわけでこんところ立て続けにうちら家族は広島通いしとるんよ。
うちのばあちゃんはカープの久し振りの優勝見てよろこんでじゃったけど、すずさんもまだ生きとってカープナインの勇姿を喜んでみてくれたかね、などと妄想。
うちん子は、戦艦の名前はよう知らんけど、カープの選手の名前と応援歌はよう覚えるで。平和よのぅ。そうそう、うちん子もあや取りも上手にするけんね、それはそれはどきどきしたわ。あがいなことに…。
この映画ばあちゃんに見せたいけど、そんで昔話も聞きたいけど、到底無理じゃわいや。無念よの。
ほいじゃ、また。
あんたさんのレビュー読んでジーンしました。
あんたさんのおばあちゃんとわしのおかあちゃんは同い年で
すずさんと同じ世代。
おばあちゃん、大事、大事にしてつかーさいや
わしゃ末っ子で、遠くにすんどって、かあちゃんが亡くなるときに世話出来んかった。
呉の空襲はしらなんだ。
あのとき、かあちゃんが生き抜いてくれたから、わしが存在するじゃと
この映画を見て実感した。
呉はやまがちに家があって、海を見下ろしながらの生活で
映画で長ノ木から挑む海を見て、むちゃ懐かしかった
ほいじゃー、元気でのぉ