劇場公開日 2016年11月12日

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「敢えて苦言、識者の評価への違和感」この世界の片隅に 栃麺棒さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5敢えて苦言、識者の評価への違和感

2016年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

この映画を観た自分の素直な感想は、たしかにいい作品だと思いましたが、気分が重くなるのでもう一度観たいとは思わなかった。あと、今までの既成概念の範囲内で固定観念に捉われた人にとっては特にいい映画だろうという印象でした。この映画を高評価している理由にリアリティーを追及しているからというのがあるが、それならドキュメンタリーでいいのではないか?また、そのような人は「君の名は。」については辻褄が合わなくて矛盾が多いことや過去を変えることに批判的なような気がする。自分としては思考が現実を創っていると思っているので、人間が想像できるものは全て現実であり、実現可能だと思います。般若心経の色即是空、空即是色や現在の量子物理学などでも或る程度は理解されているはずです。自分で現実を創っているのにその自分で創った映像に対して「依存」「崇拝」や「批判」することは自分の創造性を他人に委ねることになると思います。自分の考えとしては惟神や他力は受け身とは違うものと理解しています。

栃麺棒
CA_AE1to5Dさんのコメント
2016年12月13日

この映画の一番良いところは、パンドラの箱の最後に希望が出て終わるところだと思います。次に一切のイデオロギーに関しての後知恵を入れない所です。変に進歩的な考えの持ち主もいません。次に徹底した調査で焚き付けに使う新聞が出たら図書館に行って当時の新聞記事を調べる徹底さ、万人が見ても分からないけど当時を生きた人にはたまらないのでしょう。この映画の言いたいことは、この時代と今は地続きだと言うことで、決して当時が良くて今はダメともその逆も言ってないと思います。

CA_AE1to5D
栃麺棒さんのコメント
2016年12月12日

荒井由実の「やさしさに包まれたなら」の歌詞の中に「小さい頃は神様がいて不思議に夢をかなえてくれた やさしい気持ちで目覚めた朝は大人になっても奇蹟は起こるよ」があります。現実主義者や唯物論者は、こういう感覚はすべて妄想で「ピーターパン症候群」や「青い鳥症候群」として受け付けない。この映画は「人生はそんなに甘くない」「甘っちょろい幻想なんか抱くな」と言っているような気がする。少なくとも評価している人の中にそういう人が多いような気がします。人間には無限の可能性があり、本当は自分が望んだ通りの現実を自分で創っている筈です。宮崎駿や新海誠はそういう感覚を大事にしているような気がします。今の現実は自分で創ったものであるから現実逃避はいけないので、自由意志と自己責任の意識が大切だと思います。穿った見方をすれば、この映画は奴隷や家畜状態でも生きているだけで幸せだと思いなさいとマインドコントロールしているようにも思えてしまう。

栃麺棒
亞lexさんのコメント
2016年12月11日

あの戦争の悲惨な話ではあるけれど、
そんな難しいこと考えずに。

あの頃も、平和な今も、辛いこともあれば、笑ってもいた。という事だと思うんじゃけど

亞lex
栃麺棒さんのコメント
2016年12月7日

この映画になぜ多くの日本人が惹かれるのか考えて見た。
自分なりの答えは、戦後GHQによるウォーギルトインフォメーションによって日本人は侵略戦争をし、南京大虐殺や従軍慰安婦に酷いことをしたとんでもない民族だと思い込まされてきた人がこの映画によって現在の日本人よりも戦前戦中の日本人の方がよっぽど他人に対する思いやりの気持ちを持っていたことに気づいたのではないか?ネトウヨよ呼ばれている人達はウソの歴史認識でマインドコントロールされてきたことに気づいたために、そのことに対する怒りを覚えているだけだと思います。自分もそのことに気づいた時は怒りがこみ上げてきましたが今はそれも含めて何か意味があり日本人が進化し目覚める為に必要だったような気がします。その意味でこの映画で多くの日本人が真実に目覚めるきっかけになればいいなと思います。

栃麺棒
餃子さんのコメント
2016年12月5日

「気分が重くなる」に、共感します。
例の事件後のすずさんのシーンでは、私も「この映画を見ていたくない」とまで思いました。
そのぐらいショックだった。

でも、本当に戦争ってあったんだな。って思いました。

でも、「戦争ってこんなにひどいんだよ!」っていう押し付けがましい感じじゃないところが、私は好きです。
父さんと一緒に見たいなって思いました。
それで、当時のことが聞きたいなって思いました。

そうゆう会話のきっかけに出来る優しさが、この映画の持ち味かもしれない。
ですよ?

餃子
栃麺棒さんのコメント
2016年12月4日

追記
この映画の良かったところは、戦争のような極限の状態なのに思いやりや優しさを失わず、お互いに助け合っていたところです。-0.5は天皇批判に思えるところと憲兵の描き方が日本人を分断させるような左翼的な表現に思えたところです。昭和天皇は最後まで戦争を反対していたし憲兵も同じ日本人なので日本の為に一生懸命だったと思います。一般人はみんな善良だけれとも国家が悪だったというのはおかしいです。本質的にはみんな同じはずでそれぞれがその立場で一生懸命に生きていたと思いたいです。

栃麺棒