「大傑作」この世界の片隅に すろざるさんの映画レビュー(感想・評価)
大傑作
とにかく素晴らしいの一言。
間違いなく日本映画史に残る大傑作だと思います。
登場人物や背景美術、作画はもちろんのこと、脚本と演出が本当に素晴らしい。
丁寧に描かれた日常がいつしか恐ろしい戦争に変わっていく、と書いてしまえば陳腐なものですが、この「いつしか」の描き方がとにかく秀逸。
戦争の悲惨さを全面に押し出した火垂るの墓よりも、コミカルで見やすく、悲惨さはもちろんのこと日常の素晴らしさが本当によく描かれています。戦争中とはい暮らしの中で笑える時はあるだろうし心打たれることはあるだろう。
戦争という誰もが居場所をなくした世界の中で主人公が小さな居場所を見つけて感謝する。
それを暖かく、美しい作画で描いたこの作品は唯一無二な輝きを持っている。
言葉足らずのうえ表現力も足らず、書けば書くほど稚拙でありきたりな文章になってしまいましたが、とにかく素晴らしい。
戦後を生きるすべての日本人に見てほしい映画です。
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