劇場公開日 2016年11月12日

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「2016年映画館で観た作品では最高の作品!!」この世界の片隅に ぐっさんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.02016年映画館で観た作品では最高の作品!!

2016年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

楽しい

この作品は単館上映作品なので、上映映画館はホームページでチェックしましょう。

 ハッキリ言って素晴らしい作品です。
 戦争映画は、ほとんどは静かな作品が多いものだと思っておりましたが、この作品の主人公すずちゃん(のん)はこの厳しい戦争時代の広島市・呉市で前向きに生きようとすることで、周りの人達も笑顔になれて生き生きと頑張ろうとする日常を描かれているストーリーが良くて、失うものはあるけども、負けずに頑張ろうとする主人公にちょっと泣いてしまいました。

 主人公のすずちゃんのシャイで天然なところや1つのことを考えたら、周りのことを考えずちょっとしたハプニングが起こってしまうシーンは面白かったし、とくにどの登場人物もそうですが、目の表情が好きでした。そこをぜひ注目していただきたい。
 お熱い恋のシーンもありますが、途中での水彩画や絵の具で描いた画像での演出シーンもぐっときたものもあれば、ホロッときたシーンもありました。(ネタバレになるのでこれ以上は言えませんが、要チェックですぞ。)家族とかとの共演シーンとかもいろいろいいのですが言えないのがくやしい。
 劇中に流れる音楽も良くコトリンゴさんの曲もホンワカしていい曲です。サントラ買う予定。

 この主人公の声を担当したのがのんさん。旧芸名はNHK朝ドラマ「あまちゃん」でおなじみ能年玲奈さん。方言を使っての声の演技は大変だろうなとは思いますが、リアルガチにすばらしくて、すずちゃんの役どころにドはまりですごくこの作品にいい味を出しておりました。
 共演者は有名な声優さんだらけでございますが、負けず劣らず素晴らしいといっていいでしょう。

 ラストシーンもぐっと来て考えさせられるシーンではありました。アニメーションだからこそ表現できるシーンでもありますし忘れてはいけないことだと思います。
 戦争に入る前の日常からあの悲劇が起こりそして終戦後までのすずちゃんと周りの人の日常を描いている戦争映画ではありますが、暗いことがあってもこの世界の片隅で生きていこうとする人たちの頑張っているところは今でも語り継がなければいけないといけないし、単館上映作品ではありますが、私が行った映画館でも老若男女ほぼ満席で観ておりました。

 ぜったい観ておくべき作品だし、多くの映画館で上映するべき作品だと思います。私も時間があれば、もう一度観ておきたいです。

ぐっさん