「傑作。必見。」この世界の片隅に ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
傑作。必見。
控え目に言って、大傑作。
戦争があろうがなんだろうが、生活は続く。人は飯を食い、笑い、恋をする。虫は飛ぶし、鷺は蟹を食う。その生活を丁寧に描くことで、どんな風に戦争が生活を侵すのかを描き出す。
すずの描くスケッチのような、この水彩画のような美しい世界では、高射砲の弾煙はパステルカラーなのだ。それでもその下で人は容赦なく死んでゆく。
前線には『野火』の世界があり、銃後にはこうした暮らしがある。『永遠の0』なんてどこにもないんですよ…
観終わって、咀嚼しきれず、割り切れないもの飲み込めないものが残るが、きっと戦争がそういうものなんだろうな。
必見だし、たぶんもう一回観る…
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