劇場公開日 2025年8月1日

この世界の片隅にのレビュー・感想・評価

全1072件中、1~20件目を表示

5.0どこまでも、丸く、柔らかく、そして優しく

2022年6月13日
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鑑賞方法:DVD/BD
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猿田猿太郎

3.5これを見て戦争の大変を知ってほしい

2021年6月20日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

怖い

知的

難しい

私の学生時代に見た時は難しくて内容を理解することができなかったが、しばらくして改めてみると戦争の大変さをリアルに描いている光景に驚きました。
特に、すずが泣き叫んでいるシーンでは戦争することの無意味さに絶望している姿に共感しました。

ここ最近では、戦争の大変さを知らない人が増えていることに不安を覚えています。少しでもこの映画を見て戦争がどれだけ大変だったかを知ってほしいです。
そして、二度とあの悲惨な戦争が起きないようにしてほしいと願っています。

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Ken@

4.0すぐそばにある幸せを知る

2017年1月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

空襲と、戦争中の家庭の暮らしの日常を丁寧に描いた映画。すごく良かった。
当時の暮らしの厳しさと、明るく真摯に生きる人たちが見れた。
この映画は、、、説明が難しいな…。説明じゃなくて、観て、各々感じて欲しいです。
私は、今の便利な時代に自分が生きているのが不思議な感覚になりました。それだけ映画は当時の様子が忠実に描かれていたって事なのかな?帰り道、見る景色や行き交う人や、全てがしあわせで涙が出そうでした。

・なにが「よかった」じゃ…!と怒るところ
・水原さんを責めるところ
・周作さんのまじめな所一途な所、すずさんのおっとりしてる所明るい所

が、特に好き。良かった。
悲しくて切ないけど、すごく幸せを感じさせてくれる素晴らしい作品です。見てください!!おすすめ!

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くまの

5.0アニメ耐性がついたおっさんが出会った幸せ。被ばく2世のおっさんは本作をこう見た

2016年11月21日
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鑑賞方法:映画館
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しんざん

5.0加害も被害も丸ごと生活の中で描く

2025年6月30日
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鑑賞方法:VOD

何年かぶりに改めて見直してみた。絵の力も声の芝居の力も非常に高くて、やっぱりすごい。近年屈指のアニメーション映画だなあと改めて感じた。
その上で、公開当時と異なる感慨も持つ。何度も見ると別のものが見えてくるのは優れた作品の証拠だ。
おっとりしたすずさんは、単純な無垢な市民で戦争の犠牲者だったのか。描写の端々に、無関心や流されてしまうことの加害性みたいなものもこの映画には刻印されているような気がしてならなかった。大日本婦人会のタスキもそうだが、どこかで体制に組み込まれている自分を「仕方ない」と思っていたかもしれない。
右手を失って以降のすずさんの鬼気迫る敵愾心のあり方は、やり場の怒りの矛先として戦争にはけ口を求めるような、そんな強さも感じられる。しかし、平均的な人間はそんなものかもしれない。終戦時にすずさんが長く悔し涙はかなり複合的な感情なのだと思う。負けて悔しい、自分がこんなことになすすべなく流されて悔しい、などなど。。。
これは単純に戦争の被害を描くということではなく、加害の心象も含めて日常を生きる人々の生活を克明に描写した作品なのだなと思った。

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杉本穂高

5.0「描く」ことへのこだわりが革新的な映像表現を生んだ

2016年12月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

楽しい

昭和の戦時の暮らしを描くアニメで、これほど新しい映像体験になるとは!郷愁、お涙頂戴のありがちな作品かと思いきや、当時を題材にした従来のアニメとは一線を画する傑作だ。

主人公すずは、描くことが大好きな女性。親に縁談を決められる時代、女性の自由意志がろくに認められない世界に、自分の存在を刻むかのように、目にしたものを絵に描く。すずが描く風景画は、時にアニメの中の実景を書き換える。その表現手法が新鮮だ。

小気味よい編集テンポも新味に貢献。市井の人々の生活を語るならゆるいペース配分もありだろう。だが、日常を淡々と、ごく短いカットで次々に描写を連ねる手法は、じっくりと共感することを拒むかのよう。しかし、物足りなさがあるからこそ、二度三度と観賞したくなる。

能年玲奈=のんの声の存在感も大きい。すずが「あまちゃん」のヒロインに通じる天然系キャラであることも、感情移入のしやすさに寄与している。

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高森郁哉

5.0思い出すたびに涙が溢れてくる

2016年11月30日
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鑑賞方法:映画館

戦争の悲惨さを訴える従来の映画とはまるで違う。えも言われぬ幸福感、温かさを抱きしめながら、ふとこれはラブレターなのではないかと思った。あの時代を生き、必死に日常を耐え忍んだ人たち。それは観客一人一人にとって決して他人などではなく、誰もが世代をさかのぼればすぐに当人たちへと辿り着く。物心ついた頃には既にシワクチャだったおじいちゃん、おばあちゃんたち。彼らが初々しい少年や少女だった頃のことをこれまで考えたこともなかった。どんな風に成長し、新婚を迎え、戦火の中でどれほど大切なものを失い、そして新たに生まれた生命にどれほど希望を得たのか。すずさんの心の機微はきっと多くの日本人に共通していただろう。私の祖父祖母もとうに亡くなってしまったが、もっと当人から話を聞いておけばよかったと心が苦しくなる。だからこそ、こうしてこの映画へ足が向いてしまう。すずさんに会いたくてたまらなくなる。何度でも、何度でも。

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牛津厚信

5.0観た人に語らせる力の凄まじさよ。

2016年11月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

泣いた映画がいい映画とは思わないが、この映画は泣かせの演出はほぼないのに文字通り洟をすすりながら観た。自分は映画から入って原作を読んでまた映画を観た。原作ファンが映画の改変について物申したくなるのもわかる気がしたし、監督が原作カットしたプロットをあの手この手で行間やエンドクレジットに仕込んできたこだわりもわかった。

自分は映画単体で傑作だと信じているし、原作ファンもてんでダメなシロモノだったらこんなに反論や検証で盛り上がったりしなかっただろう。自分が思うことは、とにかく素晴らしい原作があり、映像でしかできない表現で映画化し、自分を含めた受け取った観客が平静ではいられないものができたということ。

言葉を尽くしても二時間強に込められたディテールを解析し切ることはできないし、エモーショナルな衝撃を説明することは不可能。ただこれほど繰り返し観て考える価値がある映画もないと断言しておきたい。

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村山章

4.5やはり素晴らしい!

2025年9月30日
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鑑賞方法:映画館

知的

丁度終戦記念日だったこの日に上映しているのに気付いて4回目の映画館での鑑賞。
アニメだけど実写よりも来るものがある。カテゴリー的にはノンフィクションなのだが
丁寧な背景描写(時間軸や色々なもの)がアニメを超えたリアリティを感じさせる。
本当にすずさんはあの時代に生きていたんじゃないかと思えてくる位
リアルな人間を感じる。のんさんの声がそれを感じさせてくれると思う。
終戦記念日はこの映画を見て、今の平和を考えるのが良いと思う。

偶々、戦争についての映画を2本、「長崎 閃光の影で」と「雪風 YUKIKAZE」を観たのだが
3本の中でやはり「この世界の片隅に」が一番心に残る。

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JJ.KABURAGI

5.0お帰りなさい、すずさん

2025年9月17日
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鑑賞方法:映画館

こうの史代さんの原作を読んで、
(普段漫画なんか読まないのに何故か本屋で平積みされているのが目に入り、衝動的に購入)

ドラマ化された作品をみて、
(北川景子版、周作さんは小出恵介だったからもう見ることができないのかな。映画の後に作られたドラマシリーズは松本穂香のすずさんがよかったなぁ)

アニメ映画化されると知って期待を膨らませて、
出来上がった作品が生涯ベストのひとつとなった今作。
(七人の侍と大脱走とナウシカと今作)

何度繰り返し観ただろう。
最初から最後までが愛おしく、涙がとまらない。
(憲兵さんのところと夫婦喧嘩のところは笑い泣き)

戦時中の暮らし、食べもの、防空壕、焼夷弾、空襲の恐ろしさ、広島の惨状、広島以外の街(呉)の被害、等々、今まで見てきたどんな映画やドラマよりもリアルで、アニメでしかできない表現で。

なかでも、玉音放送のあとのすずさんの慟哭。
そんなことわかってたんじゃないんか、
最後のひとりまで戦うんじゃなかったんか、
まだ左手がある、
何がよかったか、
晴美さんを返せ、
右手を返せ、
オニちゃんを返せ。

終戦80年の特別上映期間中に2度鑑賞。

戦争、戦時中の暮らしを体験するだけでなく、少し前の時代までは(今もか)、女の人は結婚したら嫁ぎ先の家の人になってしまうのが当たり前だったんだなぁ、と2人の娘を持つ父親として、感慨深いものがありました。
そして、亡くなった母はすずさんと同い年。
すずさんの戦中、戦後に、母の戦中、戦後が重なり、自然と涙が出てしまいます。

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大吉

5.0生きていく人の怒り

2025年9月15日
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未夕

5.0何度見ても発見がある、そして泣いている映画

2025年8月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

怖い

初めて見に行ったのは映画の口コミが増え出した公開翌月でした
その後片渕須直監督監修でイオンシネマ幕張新都心の8.1chシアターで上映と聴けばその音響に感動して都内から5回近く通ったり
ホームグラウンドのテアトル新宿の舞台挨拶に行ったりで20回以上行ってました、こんな映画体験は初めて
そして映画のロケ地巡りを何度もしてすずさんの歩いた街並みを自分の脚で歩き登場人物の生活感を追体験しての2025年の終戦80年上映、片渕須直の舞台挨拶回に行って来ました
映画を見てその場所に自分の脚で歩いて回って感じた作中のあの人たちが歩いた場所は凄い坂で歩くのも大変、とか
すずさんの暮らす家からあの市場や遊郭の街並み
そしてあの悲劇の現場まで歩いたのか、等の自分で同じ場所を歩いてみて気付いた事が色々思い出される映画鑑賞でした。
2026年に公開10周年となるのでまた劇場で公開する機会を考えているとの事、是非行きたいと思いました

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koma koma

4.5久しぶりに映画館で鑑賞

2025年8月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

癒される

最初の挿入の「悲しくてやりきれない」から一気にタイムスリップしました。
そしてとても優しいタッチの映像も懐かしく、またのんさんのナレもとても
ほのぼの感があり、この世界に戻って来た感覚がありました。
最後まで厳しくもたくましい、そしてしなやかな戦中を見事に切り取っていて、
やはり秀作であることをあたらめて感じました。最後孤児を拾い、そして
皆で育てるようなエンディングは救いがあってとても良かったです。

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TOMMY

5.08月15日に『この世界の片隅に』を劇場で観る意義

2025年8月15日
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鑑賞方法:映画館

たぶんですけど、この作品の主人公のすずさんは十年ちょっと前に他界した私の父と同い年だと思います。大正末期の生まれなんですよね。父は生前、明治と昭和に挟まれた短い期間で人数も相対的に少ないけど、大正生まれがいちばん「十年戦争」(父はこの言葉をよく使いました。父が11歳のとき日中戦争のきっかけとなる盧溝橋事件が起き、19歳のときに終戦でした)の影響を受けていると言っていました。父の7歳上の兄(私にとっては会うことのなかった伯父ということになりますが)は太平洋上の島で戦死しています(アッツ島と聞いた記憶がありますが定かではありません)。どこかで読んだ記憶で数字が正確でないかもしれませんが、大正生まれの男性は7人にひとりが戦死したと読んで驚いたことがあります。

ということで、7分の1という数字がでてきましたが、歴史は時間が経過すると数字を含めた記録の要素が強くなってしまいます。どうやって記録以外の生きた歴史を後世に伝えてゆくか…… 英語の “history” という単語の中には “story” という語が含まれていて物語の力を借りてその時代の雰囲気や気分を伝えてゆくという方法もありそうです。

『この世界の片隅に』では文字通り世界の片隅にいた普通の市井の人々の戦時下での日常が描かれています。この作品のいいところはキャラクターそれぞれとその戦時下での生活をステレオタイプにしなかったところです。すずさんも夫の周作さんも義姉の径子さんもそれぞれキャラが立っていて喜んだり、悲しんだり、怒ったり、泣いたり、笑ったりします。約80年前に生きていた人々の生活を追体験することができます。

父に聞いた戦時中の話で印象に残っている話があります。私がけっこう大人になってから聞いた話で別々に暮らしているなか、たまに会ったときにどういう流れでそういった話になったか記憶が定かではないのですが、父が十代の後半の頃、つまり戦争たけなわの頃なのですが、父の世代の人は皆、周囲の大人からやたらと褒められ、持ち上げられたそうです。「最近の若い人たちは偉い。感心する」といった具合に。そうやって褒められながら、戦地に送られていったんでしょうね。老人が「近ごろの若いヤツはなっとらん」と言えるのは平和な時代の証拠なのかもしれません。幸いにして、私は若い頃「なっとらん」と言われ続け、この頃は「近ごろの若いヤツは……」とこぼし続けて今に至っています。

8月の真ん中あたりは旧盆でご先祖さまが里帰りする季節でもあります。終戦の日と合わせて、先の戦争で亡くなられた方々や、戦時中の思い出を語ってくれた 今は亡き皆さんに思いを馳せてみることにしましょう。

黙祷。

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Freddie3v

5.0波を走るうさぎ

2025年8月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

何回観ても、泣ける秀作。すずが、この世界のどこかで今も暮らし続けているならば、今年、100歳。310万人もの日本人を犠牲にした、あの狂った戦争のあまりにも悲しい、、、。二度とふたたび戦争は、起こしてはならない。

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DnaH

5.0涙が………

2025年8月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

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すけちゃん

4.5のんの復帰作

2025年8月14日
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笑える

悲しい

怖い

昭和19年、故郷の広島市江波から呉に嫁いできたすずは、戦争によって色々なものが欠乏する中で、病弱な義母の代わりに家族の毎日の食事を作り、掃除、洗濯、買い物などの家事全般をこなしていた。しかし戦争が進むにつれ、日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり、義姉の娘と一緒にいた時、爆弾でその子と自分の右手を失った。それでもなお、前を向いて日々の暮らしを営み続けていたが、新型爆弾が広島に投下されたと聞き・・・そんな話。

戦後80年の2025年に再上映。
これまで何度も観てきたが、レビューを書いてなかった作品。
のんが声優としてすず役で復帰したことに感動し、応援しようと公開時何度も劇場に通った。
戦時中で食べ物もない中、雑草の中から食べられるものを選び、工夫を凝らして食卓を鮮やかにしようと奮闘する健気なすずに感情移入し、爆弾で右手を失っても出来る事をこなしている姿に涙が出てしまった。
のんとすずが被ったかもしれない。
何度見ても感動する作品。

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りあの

3.0柔らかいタッチからも伝わる戦争の悲惨さ

2025年8月13日
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鑑賞方法:映画館

もう少し前提知識(戦争中の生活)をいれてから観たほうがよかったかもと思った。

戦争の悲惨さを感じながらも、最後は心も温かくなるという不思議な作品でした。

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ももか

4.0あらたな戦争の伝え方

2025年8月13日
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鑑賞方法:映画館

怖い

斬新

カワイイ

戦争の悲惨さを描く作品はあまたあれど、淡い色調でホノボノと戦前、戦中戦後をひとりの女性を通して描いた手法には意表をつかれた。
最後をどう締めるかで評価が分かれると思っていたら、ラスト5分にシビれた。子供の頃に本作を見たらどう感じるだろう、と考えさせられた。

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T K

3.5昨日までがあって、今日があり、明日がくる

2025年8月11日
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終戦80年リバイバル上映にて鑑賞。
知らぬ土地に嫁いできたすずを通して、知らなかった戦時下の暮らしを疑似体験する。豊かとは言えないが、彼女らも懸命に今を生きていたのだろう。
失ったものを数えなければ、意味や意義を見出せない。

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ななな
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