蜃気楼の舟のレビュー・感想・評価
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途中から幻想のような白日夢のような展開に
予備知識が、ホームレスを囲い込んで生活保護をピンはねするという貧困ビジネスを扱った作品ということだけだったので、社会派ドラマかと思って観てみたら違ったw
初めこそ囲い屋の現場での話で進んでいくのですが、主人公が知っている人らしい記憶を無くした爺さんが入所してきてから、話の展開が変わっていく。過去の記憶なのか幻想なのか白日夢なのか、いろんな映像が切り替わりながら主人公の心に宿る問題が明らかになっていく。予備知識が乏しい状態で観たのでこの展開は意外でしたw
登場人物がみんな無機質というか、感情が無いような抑揚のない人ばかりなんですよね。みんな心に問題を抱えているんだろうけど、その中でも主人公の深層意識に焦点を当てたということなんだろうね。
途中の展開も終わり方も抽象的な感じで、好みが分かれる映画でしょうねえ。
2016/04/21 シネマ ジャック&ベティで鑑賞。
初竹馬作品だったが。。
かなり身構えて観はじめたが、上映間もなく、1分くらい?音がなくなってしまい、おそらくそれは機材トラブルと思われ、ずっこけてしまった。そのせいかははっきりしないが、見応えはあるものの独特の世界観を捉えきれなかった気がする。。
ただ、想田和弘監督の観察映画のような「映ってしまってる面白さ」がドキュメンタリーではなく意図して作り出されている。これを日本でやっているのは北野武と松本人志あたりと思っているが、これはすごいことなのかもしれない。
開き直り
初日に見に行きました。
残念ながら、映画ではない作品となっていました。
プロットができておらず、ストーリーの展開、
映像で見せるシーンもありませんでした。
主人公はどうして今の仕事に身を落としたのか、
どうして父親は同様に転落していったのか、もうすこし
主人公の履歴書を想定し、人生を描いたほうがよかったと思います。
カメラマンは主役の顔を真正面から撮影せず、背面から、全景のショットばかりで、見ていてイライラしました。
カメラマンも素人さんなのでしょうが、
大変お粗末なレベルのもととなっていました。
主演の俳優は俳優経験がないとのこと。
監督も話をされていましたが、メジャーを批判するばかりではく、
やはり映画である理由がほしかったです。
ゆいつ田中さんの存在感だけに頼った作品となりました。
UPLINKのポスターに騙されました。
この映画を観ながら、ボクは今どこにいるのかを想像していた。
寡黙、引きずり歩く足音、 静かな鎮魂歌を聴いているよう時間の流れ。
何かがあり、何かが起こり、何かを求め、どこかに行く、という映画ではない。
無名な風景の中、無名な老人と若者が、何することもなく、ただ揺蕩っている。
しかし、この映画は決して退屈ではない。
丁寧に選び取られた幾つかの風景や廃墟のような建物が舞台となり、
静かフィクションがあるがままの世界の上に浮かび上がってくる。
この映画はまたオペラなのかもしれない。
メロディーとしてカタチに成ることを拒む音の世界、
ここでもまた、何もなく、何も起こらず、何も求めず、
バイオリンの音だけがただただ揺蕩っている。
ほぼ理解不能
ストーリーは大小緩やかにまったり流れ、溜めたいのか一つ一つのシーンが長く、シーン数も多くて冗長。
囲い屋という擦れた設定も特に意味がないし、半分の時間で終わるぐらいの内容に感じる。
自分の生い立ちもかけ離れていない部分があるけれど、気持ちが重なるところは殆どなかった。自分が割り切れ過ぎ?
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