「魔法生物とのドタバタコメディじゃなかったのかあ・・・」ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
魔法生物とのドタバタコメディじゃなかったのかあ・・・
待ちに待ったハリーポッターシリーズ最新作。といってもハリー達は全く出てこない。ハリーポッターよりもずいぶん前の話で、蒸気機関車などが走っている時代。
ずいぶん前からCMが流れていて、主人公のニュート・スキャマンダーが魔法のトランクに魔法生物を入れて旅をしている→何匹か逃げ出して大変みたいな話だと思っていた。大筋はあっているんだけど、闇の魔法使いが出てくる。
闇の魔法使いパートはいらなかったなあ・・・。よくわからない終わり方になってしまったし(吹き替えで観たからか?)。そんなことよりも魔法動物をもっと見たかった。ハリーポッターに出てくる魔法生物の造形には、毎回驚きと感動を覚える。独創的で、かつ美しいので。
逃げ出した魔法生物は数匹。ニュートの鞄にはさらに多くの生物が入っている。その造形の素晴らしさや生態の多様さにはとてもわくわくした。
だから、魔法生物がマグル世界に入り込んで、その生態がゆえに混乱を引き起こしてしまうというのをずっと見たかった。いや、半分以上そういうシーンだったんだけど、”黒いかたまり”はちょっと違うし、幕の引き方が大概闇の魔法使い関連だったので、少し不満。でも色々な魔法生物を観られたのは本当に楽しかった。
魔法生物だけでなく、魔法界の背景というか設定も結構出てくる。ハリーポッターシリーズだとほとんどホグワーツ内、多少イギリス国内の魔法事情が明かされる程度だったけれど、今回はアメリカだし魔法国際会議なんかもやるし、その辺も満足。
続編もあるんだろうか?さらなる世界の広がりに期待してもいいんだろうか?続編があれば絶対に観に行く。