「爽やかな映画」彼女はパートタイムトラベラー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0爽やかな映画

2020年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 シアトルの出版社でインターンとして働きはじめたダリアス(オーブリー・プラザ)。父親からも「暗い」などと言われるほど、取り柄もなく彼氏もいない。先輩記者であるジェフが「過去への旅の同行者を求む」という新聞広告記事を見つけて、その依頼主を調べてみる企画を提案し、ダリアスともう一人のインターン、アーナウとともにワシントン州へ向かう。

 緩めのロードムービーなんだろうな~と軽く見ていたら、なんだか徐々に謎めいた方向に進み、ジェフも高校時代の元カノに会いたいだけのおっさんになってくるし、どんな着地点になるんだ?と物語に引きずり込まれる。

 妄想の量子力学、オタク、変態・・・それだろ!と誰しもが感じる。依頼主のケネス・キャロウェイという人物の印象は周りの人間からもそう思われてるのです。2001年に戻りたいのは、好きだったベリンダという女性が事故のため・・・などと、誰もが過去に戻ってやり直したいことがあるんだし、共感してしまったダリアスが好意を持つほどになる。決め手は音楽♪ギターじゃなくジターという楽器で弾き語りする様子はとても魅力的だった。

 「何者かに追われてる!」というのは妄想じゃなかったこともわかるし、実はブレンダは・・・という展開も見事。タイム・トラベルはどうなった?などはどうでもよくなるストーリー。やたらとスターウォーズネタが出てくるけど、そんなに重要じゃない。しつこいだけ。

kossy