「適材適所が光る蒼井優。」オーバー・フェンス 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
適材適所が光る蒼井優。
出来は良好ながら胸に迫るものがない、「函館三部作」に並べるのはハテナな一本。
山下監督のポップさが上手く出ており、作品としては本当に良かった。
オーバードーズが毎度不安定な蒼井優氏も、上手い役柄に納められ問題クリア。
メンツ的に派手な出演陣も、抑えめの良い仕事だった。
ただ…
いくら監督が違うとはいえ。
あの「佐藤泰志作品の『息苦しいけれど愛しい日常』」は、かなり希釈されて骨抜きになっている感じが、最後までどうしても拭えなかった。
「綺麗事じゃあ生きられない、でも日々は過ぎていく」と言う原作のテーマを。
今の時代の感覚で噛み砕いたような作品。
と言って監督は自分の1つ年下なんだな…
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