EDEN エデンのレビュー・感想・評価
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音楽がもたらす栄光と挫折
90年代終わりのクラブ・シーンでそのムーブメントを牽引するダフト・パンクの話ではない。同時代にDJをしていて時代に翻弄された男の物語だ。 スポットライトを浴び続ける為に薬で全てを失った男はラストでちょっとだけ光をみたのかな~
ミアハンセンラブ
冒頭の潜水艦の中をレイブ会場にしたみたいな設定が面白い。マシーンズメロディっていうバンドデシネの漫画家とかが出てくる。単純にクラブシーンがいまいちピンと来ない。ジェームスクレイの裏切り者の冒頭のクラブとかの方が全然良い気が。スパイクリーの25時とか。ミレニアムマンボとか。フランソワKみたいにヒップホップとかまで掛けてくれると良いのだけれど、ずっとガラージ?フレンチハウス?フレンチディスコ?みたいのばっかでダルい。リモザンの方がずっとセンスがある。ミアハンセンラブは普通な感じ。フランス映画感も薄い。ソフィアコッポラとかと比べると酷。結局1992→2008のフランスの最大の立役者はダフトパンクだったって話。僕はla yellowだし、mightybopだし、カム派だけれど。
時代もジャンルもビンゴ。それでも
フランキー・ナックルズ、カシウス…
好きなアーティストが沢山出てきて、
音楽を聞くだけでも楽しかった。
GEMINI製のミキサーは俺も持ってる。
懐かしいなー。
それでもストーリーとしてはいかがかと。
若い頃の夢を諦められない。
と思うと一瞬、別にいいじゃないかとも思える。
けれどどうかな?
自分なら成功すると信じるのは良いけど、驕っている。
いつか成功して返すからと、見栄を張って借りを作る。
仲間との絶頂期を忘れず、一人でいつまでも引きずる。
常に満たされていない。
薬やお酒で空虚を満たして、現実社会から目を背ける。
そこを超越すれば偉大なアーティストになれるのかも
しれないけれど、これじゃ甘すぎる。ダメだよ。
惨めすぎて、それでいてリアルすぎて同情できないや。
まるで自分を見ているようだ。
イタタタた。
自分には範囲外過ぎたかな…?
主人公に共感できる要素を遂に見つけられなかったので、感想というと「うーん」と唸るしかない。 しかし既に評価を得ている監督なだけはあって、丹念に作られた作品ではあるので。楽しめなかったのが、ちょっと残念。
人気DJとなった若者の1992〜2008年の16年間を描いたフラン...
人気DJとなった若者の1992〜2008年の16年間を描いたフランスの青春映画。 クラブとかガラージとかめっちゃ好きな人には良いと思うけど、コカインによって人生を狂わしたり時代の移り変わりによる栄枯盛衰的な話って、デジャヴで、期待外れ。 出演者の中で一番イケメンなシリル役の俳優はジャン=ルイ・トランティニャンの孫だそう。
いくつか最高な曲はかかる
EDENシネマジャックアンドベティ、20151008
ようやっと観れて良かったー!んだけど、わりかし辛い鑑賞体験になってしまった!総じて、映画のリズムが単調すぎて飽きた。130分が3時間くらいに感じた。
まずは、主人公の音楽趣味がガラージで一貫してるのはいいんだけど、最初は他人のパーティーに遊びに行っててテクノもかかってるんだけど、自分でパーティーやるようになってからはガラージメインとなる。クラブとかバーとかで聞いたことあるなーという曲がかかって、これは!かっこいい!という曲もあった。しかし、かかるのが全部アンセム格というか、その日のパーティーのハイライト的なシーンが多かった。そのため、全部似たような合唱とかハンズアップとかの羅列になっていた。ひとつならよいのだが、これが3つも4つも続くのは単調に感じた。実際のパーティーの選曲では、オープニングではフロアをあたためる展開、途中で一回ピークがきて、そのあとじわじわと落ち着き、また二回目のピークがやってくる…というような流れがある。
映画でも同様に、そのような選曲がされていればよかったのではないか。さらにそれらが各パーティーのハイライトとなり、それが主人公の人生とも重なるように撮られていれば…そんな映画あったら最高、と考えてしまう。
次に撮影手法が基本的に手持ちカメラ。パーティーシーンで人を追っていくのによく使われたりするが、大画面でみると揺れが激しく、あまり効果的とはいえない、というか、パーティー以外でも街中歩いても部屋に荷物おくときでも飯食ってるときでも車に乗ってても全部手持ちでやってる。流石につらい。2時間ずっとホームパーティビデオをみせられるのと同じじゃないのか。唯一落ち着くのが、主人公がニューヨークにツアーに出て、昔の恋人の女性の家を訪ねるところで、ここは普通に固定の切り返しがみれるので本当に安心した。このアメリカ人女性がそれだけ主人公にとって特別な存在だということなのだろう、と理解できた。でも落ち着いてたのはそこくらいだった…。
思うに主人公の精神状態とカメラの動きがずーっと不安定で、その不安定さにおいてシンクロしてて、観てる側としては落ち着きどころが全然ないように感じた。内省も反省も一切なしで、たんたんと物事が進んでいく。不安定さが弾ける方向にいくでもなく、単調に不安定さが続くというのが観ていてイライラした。ガラージ好きでそれでパーティーがやれている!そのような嬉しさがほとんど表現されない。DJやっててなかなかそんな嬉しいこともないと思うのだが、なぜか主人公のそのような側面はほとんど画面にあらわれてこない。なぜなのか?これは主人公の問題なのか監督の問題なのか?みてる側としてはそのような謎にこそ向き合って欲しいのだが、映画の方向性はそっちには全然向かってくれなかった。
もうひとつ単調なのがコカイン。そして女。パーティーシーンでは毎回コカイン吸ってる。どうしてそんなに好きなのだろう?そこを映画にしてほしい!と思った。まあ、中毒ってそういうものなんだろうけど…。そしてムカつくところだが、女を次から次へと乗り換えていく。それにさしたる理由や好みが全く現れてこないため、単に流れで付き合ったり別れたりしているだけにみえる。これも大したドラマをうまない。もう、音楽、カメラ、コカイン、女、なにやっても全部単調じゃねーかよ!ほんとはガラージも大して好きじゃないんじゃないのかね?とそんな根本的な疑問が湧いてきた。ショートカットの娘の脱ぎっぷりはよし!しかし、さしたる考えがなさそうに主人公についていき、離れていく、そんな人物として描かれていたが、物足りなかった。いかにもいそうなキャラクターなだけにもっと掘り下げて欲しかった。
多分だけど、監督のミアハンセンラブ自身、そんなにガラージすきじゃないんじゃないか、それどころか何も好きなものなどないのでは…?これぞ虚無!という疑いすら持たせてしまう鑑賞体験となってしまった。フランスの虚無を感じた。
やがて哀しき…
かなり楽しみにしてたんだけど、どうにも今ひとつでしたなぁ… ダフト・パンクが登場する頃、てことであの時代の雰囲気や空気感はきっと再現されていると思うのだけど、それがいっまでも空気のままで一向に手触りのある形にならないまま主人公はいつまでもふわふわとしておる。 しまいには、哀しいやら侘しいやらでどこを掴んで良いのか判らないまま… なんだろ、盛り上がりも破滅感も微温的なままでふわふわしてました…
同世代には楽しめる映画かも。。。
主人公と同世代で90年代からのクラブカルチャーに影響受けて、レコード買い漁ってノルマを気にしながらイベントを開いてきた人なんかが観ると、懐かしい感じに浸れます。
ダフトパンク含めそこらへんのカルチャーを通ってなかった人は楽しめないです。
個人的にベルトラムのエナジーフラッシュが聴けたとき懐かしさを感じた。
まぁそんな映画です。
映画としては荒々しい編集でよくありませんでした。
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