劇場公開日 2016年3月19日

  • 予告編を見る

「【”フランスの多国籍家族が、一つになっていく過程をコミカルに描いた作品”現代フランスが抱える移民問題、多国籍国家の問題を相手の立場を理解する寛容な心と、笑いで吹き飛ばせ!】」最高の花婿 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”フランスの多国籍家族が、一つになっていく過程をコミカルに描いた作品”現代フランスが抱える移民問題、多国籍国家の問題を相手の立場を理解する寛容な心と、笑いで吹き飛ばせ!】

2021年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

知的

幸せ

ー フランスの移民問題を描いた映画は、「サンバ」や「オーケストラ・クラス」などで鑑賞してきた。どの作品も面白かったが、貧困問題に焦点が当てられており、作品のトーンとしては重かった。
  今作が面白いのは、現代フランスが抱える移民問題、多国籍国家の問題をコミカル要素を塗して描いている点と、何だかんだありながらも、最終的には相手の宗教、価値観の違いを受け入れる寛容さを受け入れる人々の姿がキチンと描かれているからだと思う。ー

■面白き点
・純正フランス人で、カトリック教徒で”ド・ゴール主義”を信条とするヴェルヌイシュ家当主クロードが愛する4人娘。
 が、長女から三女までは、イスラム教徒、ユダヤ教徒、中国人と結婚。
 ”ド・ゴール主義”としては、大問題!。4家族の会食は宗教問題などもきっかけに滅茶苦茶に・・。
 ー クスクス笑いながら、観賞。割礼問題ね・・。ー

・最初はいがみ合っていた長女から三女の夫たちが、徐々に結束していくシーン。
 ー 三人で熱唱する”ラ・マルセイエーズ” ちょっと、沁みる・・。ー

・四女のロールが選んだ結婚相手・・はコートジボアール人!の俳優シャルル。そして、元軍人の父アンドレがコレマタ強烈なキャラクターで・・。
 ー クロードVSアンドレ。面白かったなあ・・。何だかんだありながらも、意気投合しちゃって、挙句の果ては仲良く留置場入り・・。ー

・ロールとシャルルの結婚式での、二人の父親のスピーチも、良かったなあ。

<多国籍家族は大変だ。けれど、相手の立場を認め合う許容性の大切さをコミカルに描いた作品。そして、忘れては行けないのは、愛すべきおバカな男達を支える、聡明な女性陣達の姿が印象的な作品だったよ。>

NOBU
CBさんのコメント
2021年6月13日

「アンコール」と一気見だったんですね。羨ましい!
自分は、「アンコール」が機材トラブルで上映中止になっちゃって、それ以来、観てないんですよね。(その時は、偶然、Bacchusさんと一緒だったらしいと後でわかったんですよね)

CB