「考えると損する作品。」エール! 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
考えると損する作品。
「耳が聞こえないのも個性だ!」という父ちゃんの言葉がすべての一本。
先だって同様の障害に触れた、半端で当たり障りのない邦画を観たばかりなので余計にかもしれない。
どんな事物でも自分に備わっているものは「個性」。
「いいな」「うらやましい」「ずるい」という言葉が大嫌いな自分にはそこが何より響いた。
他の部分は正直な話、「下ネタ大盛りの、変化球家族コメディドラマ」。
なのも考えずに楽しんだ者勝ちだと思う。
ただ端々から見える仏人の人種差別志向や、獣並みの性欲にはかなり引いた。
数々観た映画でしか知らないが、フランスには行きたいと思わないし、欧州で事件が起きると必ずこの国からってのと彼の国と仲良しってのも納得してしまう。
近作でも漂うその空気に、障害には開放的かつ先進的なわりに、どうしてここいらに関しては頑迷な田舎者なのだろう?と思ってしまった。
横道にそれてしまったが。
深く考えて観たら損をする、ウェルメイドであるのは確かな家族ドラマ作品。
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