追憶の森のレビュー・感想・評価
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夫婦のゲーム
一番印象深かったのは、夫婦が優しくすることを隠し、ありがとうと言われないためにお互いにしたゲームの話をするところ。こんな不器用で寂しいことがあるのか、と思いそこからずっと泣きっぱなしでした。
どこかで見たり読んだりしたことがあるようなミステリの展開。
でも、こんなに印象的だったのは、人を亡くしたり、別れたりして、私も大事にする方法が分からなくて、あとから後悔した経験が少なからず、私にもあるからアーサーに共感できるのかなー、と思いました。
人を亡くして、後悔して、もう一度会いたくて、苦しくて、絶望したりやけになったり、でも私の中にいる、と思えて前向きになるのは普遍的なんだなと自分自身の経験を追っているような感覚になりました。
光の使い方が繊細でトーンも抑え気味、邦画を見ているようなタッチでした。
渡辺謙じゃなくても良かったんじゃないかな
んー、、
なんで1人だけ日本人使ったんだろ
ロケ地が日本だから?
合わない!
あと奥さんの死に方が辛すぎるよ
病気とかじゃなくて事故って
そりゃないよ
大切な存在は失ってから気づく
それはしみじみ感じた
ずっと一緒にいたのに
何1つその人のことを知らずにいた
好きな色、季節。。
いつからかお互い感謝しなくても
生活できるようなゲーム
これはミステリーじゃない
そう思ってみると呆気なく
カラクリが分かっちゃった
夫婦って難しい
ありがと
ごめんね
を大切にしよ
今大事にしている人と一緒にぜひ鑑賞を。
実話でもなくアクションもなく久々に静かな洋画を観れました。
この作品は自殺目的で青木ヶ原樹海にきたアメリカ人(アーサーブレナン)とその場で出会い森から出たいという日本人(ナカムラタクミ)の物語と主人公はなぜ自殺しようと日本まで来たのかという物語が交互に展開されます。
主演は、マシューマコノヒー・ナオミワッツ・そして日本代表の渡辺謙さんの3人だけ。
注目してほしいのは顔の演技かもしれません。
マシューマコノヒーが演じる主人公アーサーブレナンは冒頭から何もかも嫌になり疲れ切った顔で登場して、車を空港の駐車場にカギを付けっぱなしで置いていき、飛行機のキップは東京までの片道しか買わず、機内食も食べず樹海へ向かっていきます。
そして、樹海で出会うナカムラタクミを演じる渡辺謙さん。顔面血の気が引いた状態で大けがを負っていながら出口を求めてさまようタクミをほっておけなくなった主人公との2人の演技。顔が強いかもしれませんがリアルといえるでしょう。
出口を探し始める中、タクミに心を開いていく主人公は死を決意するきっかけを語り始めます。
アーサーブレナンの奥さん役(ジョーンブレナン)をしてナオミワッツが登場します。
この夫婦はすれ違い夫婦であり仲も良くない状態。(恋人同士でもよくあるでしょ(笑))とあるきっかけが日本での物語へ続いていきます。
アレッ??文章短いなと思ったでしょ。
ズバリ言うと、悲しくて切ない話なのです。(そして言えないことだらけ。)
私がこんなブレナン夫婦のように素敵な奥さんがいる中この経験をしたら奥さんに大変申し訳ないことをしたと泣き死にたくもなります。
樹海から出れず絶望状態の中、はたして主人公はどうなるのか?ぜひ本編をご覧頂きたい。
これは、ミステリーでもあるし・・・・ってとこ、このあとはネタばれなので言えません。
私も、似たような経験はしていませんがイヤなことがあったりして、うつぎみになったことはあります。この私が観終わった後の感想は「あっ!がんばろう。」です。
1人でもいいですが、今一番大事にしている人と一緒に観に行くのもオススメしたい作品です。
捻りがない
予想されるような内容が全編展開されていく。目を引く映像表現もない。ガス・ヴァン・サント、マシュー・マコノヒ―、ケン・ワタナベ…。名前だけ見れば何かを期待したくなるのに、どうしたことか。そりゃは映画祭でブーイングが来るよな。
2人の男は富士山の樹海で自己を見つめ直そうとする。 年配の夫婦の生活や心の機微が細かく描写される。 若い人たちにはあまりピンと来ないかもしれない。 この映画は年配の夫婦向けか。
Movix堺で映画「追憶の森」(The Sea of Trees)を見た。
2015年製作/110分/G/アメリカ
英題:The Sea of Trees
配給:東宝東和
劇場公開日:2016年4月29日
マシュー・マコノヒー(アーサー・ブレナン)
ナオミ・ワッツ(ジョーン・ブレナン)
ケイティ・アセルトン(ガブリエラ・ラフォルテ)
渡辺謙(タクミ・ナカムラ)
ジェームズ・サイトウ(Dr.タカハシ)
スーザン・ガリボット(オーウェン・バーク)
ガス・ヴァン・サント監督と言えば、
「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」(1998)で有名だと思うが、
残念ながら未見である。
連休の谷間である。
Movix堺の駐車場はすいている。
来客もまばらだった。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカを見た
先週金曜日の「昭和の日」とは大違いである。
午前中の上映で「追憶の森」の客数は我々夫婦を含めて9人だった。
アーサーは理不尽な理由で妻であるジョーンを亡くした。
自分も死んでしまいたいと考えた。
Googleの米国サイトで「a perfect place to die」と検索すると
The Suicide Forest of Mount Fuji in Aokigahara – The Perfect Place to Die | Royal-Courage Blog
(上記サイト閲覧注意)
などの結果が表示されることから日本の富士山の青木ヶ原樹海に行くことを決める。
原題のThe Sea of Treesは樹海の意味である。
実際の撮影は青木ヶ原樹海ではなく北米で行われているようだ。
2015年5月16日、本作は第68回カンヌ国際映画祭で初めて上映されたが、
自殺のためだけに日本へ赴く、という設定に合点がいきづらかったためか、
多くの観客からブーイングを浴びたらしい。
アーサーは全日空機で日本に着き、鉄道を乗り継ぎ、
タクシーで樹海の入り口までたどり着き、すぐに樹海に入っていく。
樹海に入って数時間でアーサーは女性の遺体や白骨遺体などを目にすることになる。
半日ほど後に、
樹海に迷い込んだ日本人ナカムラタクミと出会う。
ナカムラは自分がここに迷い込んだ理由や
自分の妻や娘の名前を伝える。
ナカムラもまた樹海で自殺しようとしていたのである。
アーサーは徐々にナカムラに心を開き始め、
自分が死を決意した理由を語り始める。
2人の男は富士山の樹海で自己を見つめ直そうとする。
年配の夫婦の生活や心の機微が細かく描写される。
若い人たちにはあまりピンと来ないかもしれない。
この映画は年配の夫婦向けか。
うちのカミさんの評価は今日も辛い。
自分はこの映画けっこう好きです。
上映時間は110分。
長さは感じない。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
演技力
ガス・バン・サントの作品は海外で外そうが、自分は概ね嵌る。スピリチャルな面は予想してたほど、前々作「永遠の僕たち」の方が強く、今回は前作「プロミスト・ランド」上の演出力を試す分野に。表現は以前の斬新な彼らしさはない。
樹海のパートは描きたい事は解るのだけど、回想劇のマシュー・マコノヒーとナオミ・ワッツの絶妙な上手さに、渡辺謙には申し訳ないが面白くない。何だろう・・・んん・・・
パズル構成的脚本含めて(特に花の使い方とか)あの回想劇の部分だけで、この夫婦のあり方をじっくり観てみたかった。主演男女優賞は必至。ナオミ・ワッツは「リング」「キングコング」とか微妙なゲテもあれば、本作・「愛する人」の様に完璧作ありの本当侮れない女優ですね。に、してもマコノヒーは神業の如く上手い!!
人生の振り返り。そして、再生。
富士山山麓の青木ヶ原樹海を舞台にした、一度は人生を諦めかけた男の再生をめぐる物語。
いやぁ、青木ヶ原樹海では磁石が狂うという伝説がまだ信じられているんですねぇ。しかもそれが、ハリウッド映画の設定にまでなるとは。実際に磁石が来るって、どこにいるか判らなくなるということは無いんですよねぇ。まぁ、青木ヶ原樹海が自殺の名所という件についても、無くはないけどと言う感じだと思うんですが・・・。
基本的に物語は、マシュー・マコノヒー、渡辺謙、ナオミ・ワッツの3人で進みます。って言うか、ナオミ・ワッツは回想シーンでの登場なので、実質、マシュー・マコノヒーと渡辺謙の二人とも言います。
“現在“を示すマシュー・マコノヒーと渡辺謙の二人のシーンに時々、マシュー・マコノヒーとナオミ・ワッツの回想シーンが挿入されるという、ありがちな作りなのですが、なぜマシュー・マコノヒー演じるアーサーが、青木ヶ原樹海までやってきたのか自然に理解できるように仕上がっています。でも、アーサーが人生に絶望する理由が、「え、こう来るのか」と言う、ちょっと捻りのある理由でしたね。実は途中で、薄々「これはまさか・・・」と思い始めていたんですが、案の定・・・。だってねぇ、途中のあそこまで上手く運んでいて、それ以外の理由というとね・・・。
どうでも良いんですが、マシュー・マコノヒーがナオミ・ワッツの履いている靴を脱がすシーンで彼女の足が一瞬映った時、思わず「土踏まずスゲー」と物語と関係ないことを思ってしまいました(苦笑)。だって、物凄くくっきりと持ち上がった見事な土踏まずなんだもん(笑)。
なんか、一人の人の人生を振り返った気がします。“ナカムラ”の正体は・・・と気になりますが、アーサー自身だったのかもしれませんね。中々深い作品でした。
ほぼ全編日本(青木ヶ原樹海)が舞台ですが、アメリカ映画です。こう言うのも、何か珍しいですね。
小説を読んでいるよう
物語の終盤でほぼ全てのピースがかちりとハマる。
味わったあの感覚はミステリー小説を読んでいる時そのもの。
正直中盤までは、時折入る「アーサー」の回想が、彼の樹海を訪れた理由を説明しているようで説明しきれていないこともあり、 何が起こっているのか把握できず、イライラしたり混乱してしまうかも。
そして「タクミ」という謎めいた存在。
ただ、台詞など、全体の至るところに伏線が張られ、「ああ!あそこにあったあの!」という発見、この映画の大事な楽しみの1つに違いない。
結末を知った上でもう一度、伏線探しをしたいと思う。
残念なのは、小説を読み慣れてしまっている人には、大まかなストーリーがありきたりで、独創性に欠けているところかと。
人は死せども、想いは残る
アーサーとジェーンの痴話喧嘩で、自殺を図ろうと思ったのかなぁとか思って観ていたけど、最終的には前を向いて進もうとした矢先、またしても苦難がアーサーを襲った。確かに、あの落差は死を意識すると思う。
何故、樹海なのかはこの際問題ではなく、樹海と言う一種の森を通じて、アーサーが人生を再認識していくことに主題が置かれている。
冒頭から出てくるタクミは、アーサーの見た幻覚で血だらけなのは、アーサーの心の中を表しているのかなと。ストーリーが結構前後するので、ついていくのが大変だったけど、色んな所にヒントになるようなモノが出てくるため、苦もなく視聴出来た。
二箇所だけ解らない所があって、最初に青木ヶ原を目指しているのに、静岡市を通り過ぎて浜松方面まで新幹線で行こうとしてしまうこと。もうひとつは、空港でチケットを確認する女性と、最後の方に出てくる、アーサーが病院から退院してから受けていたカウンセリングをしていた女性が、記憶している限り、同じ女性だったような…。もしそうなら、何を暗示しているのかがわからなかった。
全然気付かなかった!
絶対につまんないだろうなぁと思いつつ見に行きました!
しかも本日3本目の映画だった為、疲れもたまってて。
でも意外や意外‼‼
奥さんが死んじゃったのにはかなりショックでしたが、最後に感動がありました!
全然気付かなかった!
心に響く気付きの映画
観る前の印象とは違い、鑑賞後とても清々しさを覚えました。樹海に足を踏み入れた瞬間から、緊張感で目が離せなくなり、程無く出会う2人の関係に引き込まれます。青木ケ原というスピリチュアルな場所は、時に恐ろしく、時に神秘的に観客を包み込みます。タクミとの会話から紡ぎ出されるアーサーとジョーンの物語。気付き。そして優しい驚きを放つラストシーンへと続いていきます。大切な人を思い浮かべずには居られない、大切な気付きを与えてもらえたような…そんな素敵な映画でした。
ナカムラ・タクミは森の使者か
ナカムラ・タクミは森の使者だったのか。
死生観について描かれていた。
日本と欧米の違いを伝えたかったのか、世界共通の死生観を伝えたかったのか。
前日にレヴェナントを観た為、サバイバルよりも、ストーリーやセオリーについて考えさせられた。
たいせつなもの
心に響く映画でした。
日常の中にあり、ふとしたきっかでようやく気付くもの。
自分はこういうのは駄目かな、と思ったのですが、良かったです。 見ながら色々考えてしまいました。
後悔の無いように、というのは難しいかもしれませんが、前を向いて日々暮らしていこうと思いました。
大切な心
渡辺兼出演と知り、即決で見に行く事を決めた。アーサーという一人の男の取り返しのつかない過ちを透して命の大切さ、瞬間の大切さを教えてくれる作品。
ナカムラタクミはジョーンが呼び寄せた遣いなんだろうな。命を捨てたいアーサーに対して死にたくなくなったから助けて欲しい、と言うナカムラタクミが出会う事で次第に生きる心を取り戻したアーサー。
このナカムラタクミは時には情けない一面、歌を歌ったり天真爛漫な一面がある中、アーサーとジョーンの過去を知り、
ジョーンはいつも側にいる とアーサーに訴えるシーンだけ、何て言うか、ビシッとしていた。見ながら、ひょっとしたらジョーンが呼び起こした計らいなのではないかと思った。
最後にこれらが結び付くわけだけどこれがまた絶妙。渡辺兼、マシューマコノヒー、ナオミワッツの素晴らしい演技が有ってこそより一層際立った事は確かなはず。他にレビューされた方の通り、カップルや夫婦で見に行くと良いですね。
心がきれいな人は感動できる
青木が原の樹海というと、最も有名な自殺の名所であり、特殊な磁場のためにコンパスも使えない(実際はそんなことはないらしいが)ので一度入ったら出られない、恐怖の場所というイメージ。
そもそも「樹海」という言葉自体がおどろおどろしい。
それが英訳すると、sea of trees という、なんかステキ感のある言葉になる、というのは一つの発見。
子供のころ、「樹海」の言葉の響きに恐怖するも、「本当に死にたくなったらここに行けばいい」という、奇妙な懐の深さというか、死を肯定してくれる安心感を与えてくれるものでもあった。
そのへんの、都市の価値観の外にある、森の「温かみ」のようなものが、この映画には表現されていると思う。
主人公の夫婦のすれ違いはあるあるで、見てて辛くなった。
樹海から出られないという絶望感や苦労にはリアリティがあった。
寒さのために死体から服を剥ぎ取ってでも暖をとる壮絶さ。
崖から落ちるシーンなどは、本物の事故映像のようで、派手なカーアクションなどよりよほど迫力がある。
前半はすごく良かったのだが、後半はちょっと微妙に思うところもあった。
一番許せなかったのは、主人公の奥さんの死に方。「おいおい、まさか助かったと思ったら、交通事故で死ぬなんてクソみたいな脚本じゃないだろうな…」と思って見てたら、まさにそのクソみたいな展開だったのでずっこけた。
あまりに「ストーリーのための展開」があざとすぎて、ギャグに見えてしまう。
これだったら、手術自体は成功したが、予後の経過が悪くて死んでしまった、とした方が、この映画の雰囲気にはあっていた。
あと、タクミの死体が花に変わっていた、というのはあまりにもファンタジーすぎる。その花もいかにもな鑑賞用の花みたいで、もっとその辺に生えてそうな雑草ぽい花にしとけば良かったのに…と思ってしまった。
キイロとフユのしかけは、個人的には良かったと思うが、そのファンタジーすぎるとこが邪魔して、いきなり安っぽい怪談みたいなオチやなー、って見えてしまう。
まあ、この辺気になるのは、僕の心が汚れてるからかも知れない。心がきれいな人は、素直に感動できる「イイ話」なんだと思う。
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