「小説を読んでいるよう」追憶の森 鳴海さんの映画レビュー(感想・評価)
小説を読んでいるよう
物語の終盤でほぼ全てのピースがかちりとハマる。
味わったあの感覚はミステリー小説を読んでいる時そのもの。
正直中盤までは、時折入る「アーサー」の回想が、彼の樹海を訪れた理由を説明しているようで説明しきれていないこともあり、 何が起こっているのか把握できず、イライラしたり混乱してしまうかも。
そして「タクミ」という謎めいた存在。
ただ、台詞など、全体の至るところに伏線が張られ、「ああ!あそこにあったあの!」という発見、この映画の大事な楽しみの1つに違いない。
結末を知った上でもう一度、伏線探しをしたいと思う。
残念なのは、小説を読み慣れてしまっている人には、大まかなストーリーがありきたりで、独創性に欠けているところかと。
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