「ガンバはやっぱり野沢雅子かな?」GAMBA ガンバと仲間たち kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
ガンバはやっぱり野沢雅子かな?
NHK Eテレの放送で観賞。
同じ童話を原作とした、出崎統演出のアニメ(テレビ版「ガンバの冒険」・劇場版1作目「冒険者たち ガンバと7匹のなかま」)がたまらなく好きだ。
本作は、この時点(「STAND BY ME ドラえもん」の翌年、「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の3年前)において、フル3DCG映画としてのクオリティは高い。
が、キャラクターデザインが今一つだった印象。
キャラクターそれぞれは立っているのだが、ビジュアルが(個人的な嗜好の問題だとは思うが)あまり良くない。
更に、人間を見せてしまったところも興ざめだと思う。
残念だ。
どうでもいいことだが、物語展開で少し気になった点…
船乗りネズミたちの団結心って、あんなもの?(子分たちがついて来ない、連れて来られない)
クライマックスの戦いで鳥(オオミズナギドリだそうな)たちの方が強かったような…
ガンバが島を後にしなければならない理由は何?(シオジの片思いだったのか?町ネズミは町でしか生きられないのか?)
子供向け冒険活劇としては上質な映画ではある。だから敢えて言うが、死んだ者の扱いが大雑把過ぎないだろうか。
そもそも、ボーボを死なせたのは大人目線の泣かせどころな気がする。
死なせる必要はなかっただろう。あるいは弔いをきちんと描くべきだったと思う。
特筆すべきは、ノロイ役の野村萬斎が見事な好演だったことか。(これも好き嫌いかな)
コメントする