シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人のレビュー・感想・評価
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見習いたい
お二人の好奇心、行動力。 皮肉にも?コロナのせいでステイホーム週間になったために観る機会を得た。 なってなかったら観なかったかも。 スクーター(電動車椅子)で移動する、言いたいことを言い合える仲の2人。年齢差はあるが、それぞれ独立して生活をしている。助け合いながら。 老人の一人暮らしは決して楽なことではないはずだが、なぜか羨ましくさえ思えてくる。 話す内容はゴシップなどではなく経済のこと。 疑問を持つと探らずにはいられないらしい。(笑) 自分も経済に関して無知すぎて恥ずかしいくらいで、2人を見習って勉強したいと思った。 大学の聴講生に対する教授の態度やウォール街のヤグザのような?やつの言葉。嫌だわ〜怖いわ〜 ウォール街で輝かしい活躍を見せていた彼ら、今も輝いているのだろうか?景気後退の今も?
ブラック
資本主義の宿命「経済成長」が必要か否かは、資本主義に生きている私達にはタブーなこと。 おっと、資本主義に生きている資本家にはタブーなことでした。 「経済成長」をエサにする資本家は、「やりがい」をエサにするブラック企業と根っこは一緒ですよね。 資本主義社会に生きる私達は、資本主義のブラックな側面を見ないと。自分達の成長が経済成長のエサにされているってことを。エサ上げてませんか?
おばあさん達が『経済成長って何?』って質問すると『うるさい死ね』と脅される
最近アメリカ経済は持ち直して来てますが、90歳くらいになると過去に何度も恐慌と不況を経験しているはずなので、この二人に限らず、ウォール街に行って『経済成長って何?』と質問してみたいと思っている方は少なくないはずです。この二人の場合残り少ない人生なんだからとそれをやっちゃう訳ですが、なんと『うるさい。死ね』などと脅されます。これではウォール街ってチンピラ野放ししてんのかなぁ?とか、少なくともモラルも知性もそれほど高くないことが伺えてしまいます。映画自体、疑問を解決できずに終わってしまいますが、もともと経済はこんなにも非人間的なものだったのか?ということを電動車イスに乗ったおばあさん達に突きつけられることになってしまいました。
『生きる』のか『生かされる』のか。
「人生を『生きる』のか『生かされる』のか」を考えさせられた一本。 この映画に正解は無い、ただ老いてなお現状に疑問を持つ、人の飽くなき好奇心がここにはあった。 日常に溢れるナアナアを良しとは出来ないご老人の活躍。 と見れば綺麗な話だが。 老いて故の自由の利かない現実。 子供達世代の現状を生きるだけで現実には精一杯な実情。 それでも現役を退いてもなお現状に疑問を持ち、積極的に社会に関わろうとする姿勢は。 人が「家畜でありたく無い」と思うなら、本当に大切な事だと思う。 そんなところも含め、いろいろな点で考えさせられた作品。 おばあちゃん、あなたも知らずと今の世の中の有り様に片棒担いでたんだよ。
お金じゃないのよ、人生は!
予告編を見たときから、このドキュメンタリー映画は、とっても楽しみにしていた。 電動車椅子に乗るおばあちゃん二人が「経済成長って必要なの?」と大学教授や、ウォール街のセレブたちに果敢に挑む、という内容である。 このおばあちゃん二人は、シャーリーが92歳、ヒンダが86歳。 いわゆる「アラナイ」アラウンド90歳という高齢だ。 アメリカ、シアトルの田舎町に住んでいる。 普段は歩くのも支障があるので、外出は電動車椅子。トコトコと踏切を渡り、スーパーマーケットに向かう。 その途中に、ホームレスの人たちが多くいる。 ニュースや新聞では、年金だけでは家賃も払えなくて、家を追い出された、とか、今は不景気だ、という。それを解決するのが「経済成長だ」と偉い人たちが言っている。 スーパで買い物をしながら、二人は 「もっと無駄使いしろってことなの? いらないモノをたくさん買って、それで世の中良くなるのかしら?」 と素朴な疑問を持つ。 売り場では、陳列された洋服ハンガーにぶつかったり、物を落っことしたりと、何事も若い人たちのようにスムースに動けない。 そんな二人が「アラナイ」にして、ついに経済問題に目覚めるのである。 なお、本作では明らかに演出が入っていることは確かである。 それを「ヤラセ」と見るかどうかは、観る人それぞれの主観に任せていいと僕は思う。 以前観た「世界の果ての通学路」というドキュメンタリー映画。 世界各国の僻地の子供達が、学校に行くために、どのような困難を強いられているか、を描いた作品である。 この作品でもやはり、あきらかな「演出」があった。 しかし、それは観客に対して、意図的に事実の歪曲を狙ったものではなかったと僕は解釈している。 さて、シャーリーとヒンダは、「とりあえず、やってみることよ」と、大学に経済学の授業を聴講したい、と申し込んだ。 幸いにも聴講は許される。 教室の中。電動車椅子に乗った二人のおばあちゃん。若い学生たち。なんとも場違いで、ちょっと気まずい雰囲気の中、授業が始まる。 訊きたいことを質問するため手を挙げる、二人の年老いた聴講生。 しかし教授の対応は冷たかった。 「授業中の質問は、一切受け付けない、いやなら退室しなさい」とのこと。 電動車椅子でゆっくり教室を出て行く二人。 でも、いやな先生ばかりではない。 二人はツテを頼って、年老いた物理の教授から話を聞くことができた。 その老大家は言う。 「世の中の人たちは”指数関数”について、何も分かっちゃいませんね」 老大家は、アメーバのたとえ話を二人に披露した。 瓶の中にアメーバを飼う。 アメーバは1分で二つに増えてゆく、とする。 さて、11時に瓶の中にアメーバをたった一つだけ入れてみる。 しかし12時、アメーバはみるみる増殖し、瓶の中から溢れて出してしまった……と仮定する。 ここで教授から質問。 「さて、瓶の中が半分になったのは何時何分でしょうか?」 シャーリーとヒンダは、ふぅ~むと考え込む。 やがて、 「そうねぇ、たぶん11時59分でしょ」 ご名答!! 素晴らしい!!ファンタスティック!! 先生はにっこり。 「だって1分で倍になるんですもの。12時の1分前は、瓶の中は半分だったってことよ!」 続いて質問。 「じゃあ、アメーバが、このままだと瓶から溢れる!!と気がつくのは、何時何分でしょうね?」 老教授はニヤリとする。 そう、瓶に半分の時でも、まだ、誰もが気づかないのだ。残された時間は、あと、たった1分しかないのに…… これがまさに今、地球と人類が抱える問題なのだ。 先生は優しく解説してくれる。 「経済を5% ”成長させ続ける”ということは、このアメーバの理屈と全く同じです。全世界の人達が、アメリカの一般市民と同じ暮らしを『維持する』には、地球があと4個か5個、必要なのですよ」 そして首をすくめる。 「もっとも最近宇宙では、地球のような”いい物件”はまだ出回ってませんがね」 環境経済学の先生の話も興味深い。 先生は優しくシャーリーとヒンダに説明する。 「資源を使ったら、その資源が自然によって再生されるまでは、次の資源を使わないことです」 このシーンは数分である。その中で観客である僕が理解するには、ちょっと解説が複雑だった。要するにこれを一言で言い表すのが「サスティナブル」という用語なのだろう。 ー持続可能ー 右肩上がりの成長が全てを解決するのだ、という偉い人たちがいる。勝ち組の論理は、富める者たちが、現状の富をさらに増やし続けるための、都合のいい論理だ。 この人たちはきっと、自分たちが地球をショートケーキのように切り分けて食べ続けていることを自覚していない。 こういう一握りの「特権階級」を自認している人たちが集まる、ディナーパーティーが開かれる。 このパーティーにシャーリーとヒンダ、二人のおばあちゃんが挑む。 「質問したいの!」 「成長は必要なの?」 「私たちに、分かるように教えて欲しいの!」 あまりにも素朴すぎる質問。会場に居合わせたセレブ達は失笑する。しかし、二人は真剣だ。 やがて屈強なボディーガードが現れ、二人はパーティー会場からつまみだされてしまう。 しかも脅迫めいた言葉と共にだ。 こうして二人はウォール街を「出禁」になってしまう…… というのは、実は日本語版スタッフが作ったキャッチコピーである。 さて、二人にはよく分かっている。 もうじきお迎えがやってくる。 今の自分たちが欲しいのは、「お金」や「モノ」でもなく、憐みでもない。 彼女たちが最も欲しいのは、時間なのだ。 彼女たちは「経済成長は人を幸せにするのか?」という巨大なテーマに出会ってしまった。 それに気がついたのは残念ながら、シャーリーが92歳、ヒンダが86歳になってからのことだったのだ。 この大きな命題を解く鍵が欲しい。それにはもちろん勉強したり、人を訪ねて行ったり、何かと時間がかかる。 彼女たちはある意味、幸せな老人たちなのかもしれない。 自分達の残された時間で、取り組むべき課題を見つけている人だからだ。 その命題が解けるまで、とてもじゃないが「死んでたまるもんですか!」 と二人は奮闘する。 この二人の「怖いもの知らず」の行動に、観客は爽やかさを感じる。 なぜだろう。 おそらくそれは、彼女達が「無私」であるからだ。 彼女達は自分たちの残り時間が少ないことを知っている。 こういう人たちが、何か人のために、と覚悟を決めた時、もう、この世に怖いものなど存在しないのだ。 自分がこの世を去った時、子どもや孫達が、よりよい世界で暮らしてほしい。 よりよい世界を残したい。 そんな「無私の心」が僕たち観客の胸を打つのだ。 ちなみに本作の上映時間は90分にも満たない。82分だ。 しかし、このチャーミングな、おばあちゃん達のエネルギーと、生き続ける勇気に、十分すぎるほどの満足感をもらえる82分なのである。
経済の成長が豊かな人生を作ってるわけじゃない。
ちょっとユニークなドキュメンタリーです。ドキュメンタリーなので、ネタバレもなにもないと思うので、がっつり書きます。すみません! 冒頭、シアトルに住むシャーリー92歳と、ヒンダ86歳は、TVのニュースを観ています。 「(アメリカの)国は破綻し、社会保障費が確保できない。年金を支給できない……」 どうやら自分達が住むアメリカは、経済が低迷しているようだ。 で、2人はある疑問を持ちます。 「先進国は経済の成長が必要って言うけど、経済の成長のために、どんどん買い物をしろと言うけど、じゃ、物が増えることが幸せなの?」 「経済の成長とはなんぞや?」 「経済は成長していくべきなのか?」 「その行き着く先はなんなのか?」 私もちょっと考えてみました。経済の成長=成長を示す指針である"経済成長率"には、確かGDPが大きく関わってくる筈です。 ググるとこんな感じで計算されるようです。 経済成長率=(当年のGDP-前年のGDP)÷前年のGDP×100 GDPって国内総生産ですよね。まずは国内総生産が基準のようです。 国内総生産って何でしょうか?簡単にいうと、"一定期間、国内で生産された付加価値の総額"です。"生産された付加価値"ってなんでしょうか? 本作でも流れるんですが、この質問の答えはロバート・ケネディの「経済危機」の演説の中にあります。 "アメリカのGDPは今や年間8000億ドルを超えている。 これでアメリカの何が分かる?この8000億ドルの数字の中には、大気汚染やタバコの広告、救急車、核ミサイル、パナーム弾なんかが含まれている。しかしそこには、子供の健康、教育の質、詩の美しさ、夫婦の絆は含まれていない。 国内総生産は、人生で生きがいを感じるもの以外を評価している。" そんな物で、国の豊かさは計れないと。 つまり、経済の成長が、国民の豊かで幸せな人生を作るわけじゃないということ。 なのに何故、経済は成長していかなくてはいけないのか? シャーリーとヒンダはその答えを求めて、電動車椅子のゆっくりとした歩みで、ワシントン大学に乗り込みます。 聴講生として経済の授業に参加するも、シャーリーが教授を質問攻めにしたために追い出されてしまう。 せこせこと歩く人たちの間を、この2人がゆっくり進んで行くのが印象的で、本作の一番のメッセージだと思います。 会った人たちは「経済は成長していかなくてはいけない」と2人に答えます。 けれど、何故「成長」が必要なのか答えることができる人はいない。 そこで2人は物理学者に会う。 「1分で倍に増えるバクテリアを、瓶に入れる。11時から12時までの1時間でその瓶が満杯になるなら、その瓶が半分になるのは何分後?」 答え:59分後。 「ではバクテリア達は、瓶が満杯になることにいつ気付くか?」 答え:これも59分後ですね。 バクテリアはもちろん、地球上の人口のメタファーですね。人類は地球上の資源が食い尽くされることを、1分前、つまり直前にならないと分からないというお話です。 新たな資源、新たな燃料が開発されているけれど、それができたとしても、バクテリアの増殖の早さに追いつけない。瓶はいいずれ、一杯になる=消費されてしまう。 「経済の成長ではなく、むしろ定常べき」 危機感を募らせた2人は、世界経済の中心部「ウォール街」に乗り込んで、セレブ達が集うパーティに出席します。 本作のクライマックスは、そのパーティ会場で「経済の成長は必要なのか?」と問いかける場面でしょう。 この時のセレブの1人の暴言が、凄まじいです。こういった心根の人が、世界を牛耳ってるかと思うとぞっとします。 パーティへ乗り込んだのは、全く意味のない行動というヒンダと、種を植え付けることができたというシャーリー。 この2人、度々意見の衝突を見せるんですが、その喧嘩の微笑ましいこと。 あ、結論は、「エコ」ってお話なのです(笑) あと経済的な成長より、個人の幸せを。 何歳になっても、やりたいことはやる!できる!んだ。 以前何かで書きましたが、ドキュメンタリーの意義は、そのテーマが学校や会社、色んなコミュニティに運ばれて、濃厚な議論が広まることだと思います。 その点、本作は、「92歳と86歳のおばあさんが、ウォール街に殴り込み!」な部分が語られ(邦題の責任でもありますが)、一番大事なテーマがちょっと広がって行きにくいのかな?と思いました。 あと原題の「RAGING GRANNIES」ですが、シャーリー&ヒンダが参加しているグループで、歌とユーモアで平和的に色んな問題に抗議活動をしているようです。その割には、本作の抗議の仕方は過激でした。グループの趣旨が全面に出る、ユーモア溢れる抗議活動であればよかったのに。
自分をバカにしない
GDPは人が幸せになるためにどんどん増えていかないといけないのか? そんなことを考えて、自分たちで調べ始めるカッコいい女性達でした。いくつになっても好奇心や疑問をもつ。そして答えを求める行動を起こす。年齢は関係ないですね。生きる姿勢なのですね。 彼女たちが最後に大学で配っていたチラシには、本のリストがあったようですが、どんな本なのか興味があります。 パンフレットを見ましたがありません。残念です。
ぼちぼちかなぁ。
最初から75パーセント位までは楽しめた。 品の良い映画で、画面もとてもいい。 特にその75パーセント目くらいに出てくる急展開はめちゃくちゃカッコよく、シビれる。 しかし、76パーセント目くらいから始まる部分は本編とあまり関係がなく、おまけ程度の意味もなさない。ラストは本当にあの締めくくりで良かったのか疑問も残るが代替案は私の脳から出てこない。 もう少し早く切ってしまっても良かったのかもしれない、或いはもっと長い映画にしてもよかったかも。 ドキュメンタリー云々という話もチラホラ出てはいるが、北限のナヌークの時代からドキュメンタリーとは?という話があるのでそこは問題ない。
経済はいずれ定常状態に向かうべき
2015/09/29、シネマ・ジャック&ベティで鑑賞。
テレビや新聞も経済成長が絶対に必要と言うばかり。永久に成長し続けることなんかありえないし、発展途上国ならまだしも先進国まで成長ばかり考えていていいのか?そんな普通なら誰でも抱きそうな疑問だが誰も言わない疑問を、経済の学者や、銀行家などの経済の専門家や大学生たちに真正面からぶつけていくドキュメンタリー。実はこのようなことを自分も思っていたので我が意を得たりでした。日本の経済学者でもそんなことを言ってる人いないですよね、自分の知る限り森永卓郎くらいでしょうか?そのせいか、彼もちょっと変人扱いされてますよねw
彼女たちの疑問は経済界では禁句なのでしょうか?このまま成長を続けていったらどうなる?という疑問に対し彼らは、無視したりこれまでは大丈夫でしたとかの返答で話が噛み合っていない。しかも彼女たちをどこか馬鹿にした態度。経済学の世界では地動説に対して天動説をとなえるくらい愚かな発想でしょうか?もしそうなら論理的に説明してあげれば彼女たちは納得したでしょう。
真剣に問いかける彼女たちを愚かな老婆達と扱う、金融屋や大学教授、大学生たちでしたが、その疑問に答えられない、または考えたこともない、考える必要もないと思っている彼らのほうが愚かに見えました。
ウォール街のクリスマスイベントに乱入した時は、シャーリーの耳元に周りに聞こえないような小さな声で「心臓発作で死ね、クソババア」とひどい言葉をかける男がいました。彼女はひるまず「あなたの名前は」としつこく聞きましたが、こんなことする卑怯な男が名乗るはずもなかったですね。
中には彼女たちの疑問をきちんと捉えて研究している学者さんも二人出ていて、その一人の話が印象的でした。
「一分で倍に増えるバクテリアを一つ瓶に入れる。一時間でその瓶が満杯になるとしたら、その瓶が半分になるのは何分後か?」という問にシャーリーは即座に答えていました。59分後です。このことでも決して彼女が馬鹿ではないことがわかりますよね。そしてさらに質問を続けます。
「バクテリアたちは何分前に、瓶が自分たちで満杯になることに気づくだろうか?」
十分前?おそらくそのタイミングで危機を訴えても変人扱いされるでしょう。一分前でもあやしい。ていうかその時点では手遅れかもしれない。人間はバクテリアと違って考える脳があるんだから、もっとこの問題について考えてもいいんじゃないかなあ、そんなことを考えさせてくれる映画でした。
アメリカ一極主義への警句
92歳のシャーリーと86歳のヒンダが、大学生、大学教授、経済アナリストに「経済成長」について聞きまくるドキュメンタリー。 「経済成長」の謎を解明するというよりも、いまの成長至上主義に対しての警句と言う感じですね。途中までは、「経済の成長って何?」「なんで経済は成長しなくちゃならないの?」と言う純粋な疑問を追っかけていたと思うんですが、途中から、経済成長そのものに対しての疑問に置き換わっていたような気がします。 物語の場所はアメリカですが、制作した国はノルウェー・デンマーク・イタリア。制作されたのは2013年ですが、2010年の欧州債務危機も、この作品の背景にあることを考慮する必要がありますね。 多くの映像は、きちんとスタッフが居て撮影した映像に見えます。一部、NYでの会議の模様は、必ずしもそうではないかもしれませんが。どうやって撮影したんでしょうね?92歳のシャーリーと86歳のヒンダが、大学生、大学教授、経済アナリストに「経済成長」について聞きまくるドキュメンタリー。 「経済成長」の謎を解明するというよりも、いまの成長至上主義に対しての警句と言う感じですね。途中までは、「経済の成長って何?」「なんで経済は成長しなくちゃならないの?」と言う純粋な疑問を追っかけていたと思うんですが、途中から、経済成長そのものに対しての疑問に置き換わっていたような気がします。 物語の場所はアメリカですが、制作した国はノルウェー・デンマーク・イタリア。制作されたのは2013年ですが、2010年の欧州債務危機も、この作品の背景にあることを考慮する必要がありますね。 多くの映像は、きちんとスタッフが居て撮影した映像に見えます。一部、NYでの会議の模様は、必ずしもそうではないかもしれませんが。どうやって撮影したんでしょうね?
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