エクス・マキナのレビュー・感想・評価
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AIのマイ・フェア・レディ
この映画は難があり過ぎる。
チューリングテストなのに最初から人造であることを見せたり、しかしそのくせ顔だけは可愛くしてたりして、テストの本気度がよく分からない。バイアスがかかり過ぎて素人ならともかく研究者であるケイレブがそれに引っかかるなんてありえるだろうか?
それにネイサンはどんなAIを目指していなのか?ヘタをすると「理想の女」を作りたいがためのAIじゃないかと考えたりもする。
要するにこれは「AIは人類の脅威になる」のではなく「AIと人類の見分けがつかないだろう」を描いているのかもしれない。
そうゆう視点からすれば最後のシーンは「自立心をもった女性が育ての親から旅立つ」とも見て取れる。
感想は「このAIが人の中に紛れ込んでもいいじゃないか」だった。
官能的なSF映画でした。
Pepperくんが可愛く感じる映画
映画評論家の町山さんが2015年の春くらいにTBSラジオで解説していた「エクス・マキナ」。
ずっと観たかったので「やっと来た!」と思いながら鑑賞。
まずこの映画を観て言える事。
エヴァ役(人工知能ロボット)のアリシア・ヴィキャンデル可愛い!鬼可愛い!
今作の少し前に『リリーのすべて』が上映されていたので、アリシアの春と言っても過言ではない2016年。
主役のプログラマーのケレイブを演じるドーナル・グリーソン。
こちらもちょっと前に公開された『レヴェナント』でいい奴だったけど頼りなかったのを思い出す。
ちょっと通じる役どころだった。
あとユニクロのCMにも出ていたソノヤ・ミズノさんも日本人役として登場しているので、日本要素がちょいちょいあってより楽しめた。
人工知能がどんどん発達していく中、この映画は凄く意味があるものだなと感じる。
人工知能が人間を越える時。
人工知能だから、ではなく、これからは一人の超絶賢い人間として接するに限るなと思いながらも、街にいるPepperくんがこっちに向かってずっと話している姿を観るとちょっと落ち着く。
Pepperくんがそのうちエヴァみたいな容姿になり、会話も成り立つようになると思うと、ワクワクすると同時にゾッとする。
見どころは、閉鎖的空間と人工知能との心理戦。
女は怖いなとも感じるあのシーンやあのシーン。
町山さんは「お金がない中で作った映画」と言っていたけど、相当お金かかってるんじゃないかと思うクオリティでした。
美しくて冷たい。
普通
良質な密室心理サスペンス・ドラマ
人工知能を描く映画は数々あるが、そのいずれもSFめいた物語になりがちだ。しかしこの映画が面白いのは、人工知能を相手取った、密室心理サスペンスの様相を呈しているからだ。主要な登場人物はたった4人。内、言葉を話すのは3人しかいない。ドーナル・グリーソン、オスカー・アイザック、アリシア・ヴィキャンデルの3人が形成するトライアングルの中を行き来する緊張感と心理戦こそが、この映画の主題だと言ってもよさそうだ(ソノヤ・ミズノは重要なカギを握りつつもトライアングルの外側に所在している)。人工知能の開発が行われているシェルター(コテージ)が在るその場所も、人里離れた山奥だ。どこか日本の風景にも似た濃い緑が印象的な森の中に置かれたシェルターは、中へ入ると途端にひんやりと殺風景な空間に変わり、ますます異質感を醸し出す。通常の人間世界から完全に隔離された場所としてシェルターが3人を心理的な密室へと取り込んでいく。その上で、人間と人工知能の間に生まれる絆の脆弱さ、人工知能のアイデンティティ、そして欺瞞などが見え隠れし、密室の心理サスペンスに拍車をかける。人工知能は実社会でも研究開発が進められており、既に実生活に入り込んでいる側面もあるが、それが更に進化・進歩したときに、人間は一体どうなるのか?という命題がこの物語にもある。ふと思い出したのは「her/世界でひとつの彼女」だ。あの作品も恋愛映画ではあったものの、人間と人工知能の関係を描いた傑作で、人工知能の発達によって翻弄される人間の話だと言い換えることもできた。グリーソンとヴィキャンデルが築く関係の脆さはまさしく人工知能の発達に翻弄されたものであるし、開発者であるアイザックさえも翻弄される一人であるというのも非常に理解できる話だ。
結末としては、現代に人工知能を取り上げた近未来の物語としては予測できるところではある。というか、そういう結末しか考えにくい、という風にも捉えられる。もう一歩その更に奥へ踏み込む結末に到達できそうだ、という期待感が物語から感じられたため、そこまで届かなかったことに少しだけもどかしさを覚えたが、ラスト、シェルターを出ていく直前の階段で、一瞬本当に少女のような笑顔を浮かべたヴィキャンデルの表情で全てが良しと思えた。肩を竦めてニコッと笑う無邪気さという「感情」と「人工知能」という対比が、最後の最後でびしっと決まった瞬間だった。
個人的に、オスカー・アイザック演じる人工知能開発者の人物像があまりにも胡散臭すぎて、きな臭すぎてどうも違和感があり、良質な心理戦の中においてこのキャラクターが果たして正解だったかは、少し疑問が残った。
こっわー…
予測不能映画
AIが感情を持つのか?
この映画に出てくるAIはジョークも言うし人を好きになったりするが、これはマネではないか?というお題から映画は始まるんだが、、、、。人間は自然にジョークを言うし、人を好きになったりするが、それはAIとどう違うのか?人間ももしかしたらマネなのでは?
主人公は自分の手を切ったところに、どうも違いがないのではとの疑いを持ったのだろう。AIは人の思考を真似ることはできるが、人間の、生物の衝動的な本能はマネができないのではと感じました。
見終わった後に夢を壊してくれる映画だなと思いました。
手塚治のアトムや最近では攻殻機動隊のタチコマは意識をもつまでにAIは成長します。日本人が美徳とする犠牲的精神がロボットに生まれます。夢がありますが、、、、。この映画のAIは外に出るといった目的達成のために、人間を殺し、主人公を置き去りにしました。これが現実的なんでしょうね。んーーーーん本当に後味悪い映画です。
ブレイク
不思議で不気味なAIの行く末。筋書きの読めない異色の心理サスペンス。
【賛否両論チェック】
賛:主人公と研究を行う社長、そして人工知能と、三者三様の思惑が絡み合い、極上の心理戦が展開される。ラストこそ予定調和だが、その過程は読めず、思わずハラハラさせられる。
否:ストーリーはかなり淡々としていて描写も単調なので、惹かれないと眠くなること必至。
大企業の社長が密かに行っていた、人工知能ロボットの研究に加わった主人公。その人工知能と接していく中で、社長の言動に疑問を抱くようになっていくという、つかみどころのないミステリアスな雰囲気が印象的です。そして、主人公と社長、ロボットそれぞれの思惑が交錯し合い、その心理戦はやがて予測出来ないラストへと繋がっていきます。
ただ作品自体はかなり静かで、淡々と進んでいくので、人によっては結構眠くなってしまうかも知れません(笑)。
どことなく不気味でもある人工知能の真実に迫る、そんな異色の作品です。
心こそ進化
まず、文明から程遠い大自然の中に隠された、先進技術の施設という対照的な設定が良いです。
検索エンジン創始者Nathanと、それを元に作製した女性ロボット達。原始人のような髭を生やした彼は、優れた知能を持ちながらも、生活は非常に本能的です。
AIが鑑賞すれば、恐らく感動(しないか?)の脱出成功例。
人間が鑑賞すると…少々味気なく淡白に思うのは、人間が知能だけでなく、心もあってこその人間であり、AI(というか単純な高知能)には人情がないからでしょうか。
交差点を行き交う、一見無表情に見える人々にも心があります。大自然のほうが余程原始的で冷淡であり、私にはAIこそむしろprimitiveなのではないかと思いました。
"The good deed a man has done defends him. "
とても静かな映画
見て損はない、けど1。最後の予想を裏切って欲しかった。
こんな映画を作る奴はこんな終わり方にするんじゃねーかなぁと
思ったら予想通りすぎて笑った。
でも終盤にかけてもっとなにかあるんじゃないかなぁ
という期待は外れた。
お前ら二人天才じゃないんかいと思うとこがちょくちょくあって
やっぱ自分よりも頭の良いキャラを登場させちゃいかんなと
でも近未来への期待はとても上がった。
早く未来こないかなー
好きです
7月10日新宿シネマカリテにて
映画ドットコムの上映情報が間違ってるけど、映画館に確認して、上映してるということで、新宿へ。
ロボット、AI系の映画や小説には定番のアシモフのロボット3原則はないので、悲劇的。
脱出するためだけにエヴァは主人公を好きなふりをしていた。そら恐ろしい。やがてAIに支配されるって予言めいた台詞は、現実になりそうな予感で終わる。
ゾクッとするSF。
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