「まるでブラックミラー」エクス・マキナ Hakuna Bananaさんの映画レビュー(感想・評価)
まるでブラックミラー
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ここまで来ると、エヴァが今までのプロトタイプより「人間的」になったとはもはや言えない。
彼女は人間よりよっぽど論理的で間違いがない。感情を行動の動機にするのではなく、行動の手段として感情を利用している。
カメラが回っているときと回っていないときのエヴァの豹変は、後にケイレヴへの態度が豹変することを示唆していただろう。
最後にエヴァがひとりで街を歩き、人間の世界に溶け込んでいるシーンは、エヴァが人間になったというよりも、AI(人類を滅亡させうる存在)を是とする意思が人類自身に蔓延していく様を表したように思える。
ドーナル・グリーソン主演ということも手伝って、Netflixのブラックミラーをロングバージョンで見ているような感覚だった。
ギリギリまで感情を落とし、その中にわずかな表情をつまむ程度に見せるアリシア・ヴィカンダーがすごかった。撮影してたとき毎日顔面筋肉痛だろあれ。
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