二重生活のレビュー・感想・評価
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難しい
気色悪いとも言えるし、奥が深いとも言える。尾行することによって、より主人公が生き生きして来る様は興味深かった。設置された監視カメラがいつか主人公の行動を悪い方向へ導くのかと思ったが、物語が進む場面の一つとして使われていたのが面白かった。論文の締めくくりで、ことタイトルの意味が伝わって来た。公の自分と、秘密の自分。
深い、とても
最初は菅田将暉目当てだったが
なかなか深い映画だった。
私のみる邦画でよく目にする門脇さんが出てて嬉しかった
門脇さんにしか出せない独特な雰囲気が最大限に出されてた気がした。
長谷川さんの色気は相当驚いた
見た後にじわじわ〜っとくる。
そんなかんじ。
話はおもしろいが、悲しい結末
女性が論文のために、隣人の男性を尾行します。
尾行していく中で、対象者の秘密をしることになり、対象者のごたごたに巻き込まれていくという話。
巻き込まれたので、次の対象者の尾行をして、論文を完成させます。
完成させた中で、自分の中にある問題と向き合うようになりました。
劇中でも、言ってましたが、始めは論文のためにしていたんでしょうが、やっていく中で尾行の醍醐味に取りつかれていくのが観ていてもわかりました。
尾行していることが、バレテいるだろうと思うことが何回かありました。そこが、残念だなと思いました。もっと完璧にするのかと思っていたので。
また、対象者に気付かれたら、終わりのような説明をしていたのに、終わらなかったのが納得いかなかったです。
尾行をしていく中で、対象者の生活が壊れていくなかで、自分の生活も壊れていくのは悲しいなと思いました。
対象者Aの話は、最後まで描かれているのに、対象者Bの最後がどうなったんだろうかな、ちゃんと最後を描いて欲しかったです。
尾行を哲学?
なんのこっちゃわかんないテーマだけど、稀代の色男ハセヒロとNGのない麦ちゃんの共演なら期待のボルテージも上がります。さらに河井青葉、篠原ゆき子、岸井ゆきの、西田尚美とナイスなキャスティング。
案の定、ハセヒロに尾行がみつかり、麦ちゃん色仕掛け....今回は未遂でした。
映画をたまにしか観ない人には基本勧められない作品です。
尾行、是か非か
2016/7/18、新宿ピカデリーで鑑賞。
原作は、先週金曜日に目黒シネマで観た『無伴奏』と同じ、小池真理子さんの小説。
原作を読んでみて面白かったのと、映画『太陽』の演技が素晴らしかった門脇麦さんが主演というのとで、観ることにしました。
期待に違わぬ面白さ。
門脇麦さん、菅田将暉さん、長谷川博己さん、リリー・フランキーさんが、それぞれに素晴らしかったです。
原作を読むと、
「自分では多分やらないけど、でも自分が誰かを尾行したらどうなるのかな?」
と、ちょっと“そそられる”ところもあるのですが、この映画を観ると、
「間違っても、絶対に、尾行なんかするもんじゃない!」
という気持ちになります。
きっと、監督さんがそういうスタンスなんでしょうね。
とりあえず、門脇麦さんを堪能するだけでも価値のある映画。
長谷川博己さんが、どうしようもない不倫男で、この映画だけ観たら、長谷川さん嫌いになりそうですが(笑)
最後のリリーさん演じる教授の選択が、実はまだ腑に落ちてなくて、DVD出たら何度か見直してみたい映画です。
原作も読みましたが
元々麦ちゃんや菅田将暉、リリー・フランキー、長谷川博己など俳優陣と尾行という主題に興味を引かれて鑑賞しましたが、映画を観たあと、心がずくずくと落ち着かなく、原作も読みました。
原作も面白かったですが、映画の方がお話は好みでした。
珠や、教授や、卓也たちの孤独が、心の暗いところを突いてくるようで。それぞれがあまり報われないところが切なく、良かったです。
小説版では、ハッピーエンド?はいいのですが、本当にこんなことでこんな話が収まるのだろうか、という気がして、また、珠があまりに俗物な感じがして映画ほど感情移入できませんでした。あれはあれで人間臭いとも言えるのかな、と思いますが。でも、面白かったです。
人間の汚いところや苦しい、恥ずかしいところも映っているのに、全体的にとても切ないという印象を受けました。もう一度観に行きたいと思います。
原作を超える脚本
映画を見てから原作を読みましたが、
今回は映画監督の書いた脚本が一本上手。
役者もきっと演じやすかっただろうと推測。
主題はあくまで人の行動について、心の変異について描いている。
もし生きるということが涙を流したり、笑ったり、喧嘩したりすることであるならば主人公はかなり生きているタイプの人間になるでしょう。
ただ、現実の人生において一番生きていると思えるのはきっと無心であることで、他人の行動にすら興味を持たない状態なのかもしれません。
つまり自分に何もない人は他人の人生を見ることで自分の人生を忘れ、経験したように思うのかもしれないという定義なのです。
その為、教授は人生の虚無感を痛切に感じたため、あのような結果になったのです。
狙いが外れる面白さ
門脇麦事務所はさ、「濡れ場があること」を条件に出演作選んでるとしか思えないんだよ。
いきなり起き抜けの菅田くんと門脇麦がセックスしてね、「この性欲の強さが後のストーリーに効いてくんのかな」と思ってたらそんなことなかった。
門脇麦そのまま起きるんだけど、薄いシャツだけど乳首が出てないの。「下着つけて寝ないよね」って萎えたな。そんなとこ気にするなら濡れ場もやめれば良いと思うんだよね。
この話ディテールの描写が良くないの。敏腕編集者・長谷川博己が作家の人と話す時に
長谷川「結末がいい」
作家「第二章に力をいれたので、この結末は悩んだんです」
長谷川「でも、書きすぎだ。第二章を削ろう」
作家「二章をですか?」
ってやり取りがあんだけど、なんかリアリティがない。
長谷川博己が恋人とレストランで喧嘩するときも「当たり前のことばっかり、当たり前のことばっかり」ととって付けたような台詞。
「なんだかなあ」と思ってると、突然、門脇麦の尾行が長谷川博己にバレんの。「君のことは不倫相手に聞いた」って説明すんだけど、不倫相手と門脇麦はホテルのトイレでばったり会っただけ。顔は解っても身元は判明しないから。
「おかしいなあ」と思ってると、門脇麦が「私、あなたと会っちゃいけないんです。そういうルールなんです」と突然、感情的に言い出して走りだし、長谷川博己が「待て!」と追い掛ける。突然過ぎてコメディかと思った。声は出さなかったけど大笑いしちゃったな。
もう後は笑いながら観てて楽しかったよ。
門脇麦の色んな表情や服装が観られるから、それだけで満足かな。
西田尚美が出演してる小劇場の劇も面白そうだったから、それ観たいわ。
あと監視カメラの映像が出てくるんだけど、いらないよね。あれなんか哲学的な意味あるのかな。
映画は、製作者側の狙いと違うとおろが面白かったよ。あとソフィ・カルの《本当の話》は読んでみたいと思った。
哲学こわい
ストーリーというか、理由なき尾行という発想自体は面白い。
やっぱり哲学って、あんまり人を幸せにしないなぁと感じた。哲学ってやらなくて済むならやらない方がいい、やらずにはいられない人は大変だと思う。
でもそういう人の話は大抵面白いけど。
全体を通して何ともしがたい閉塞感に満ちている。
空っぽな心の奥底を埋めようとするあまり、身近な大切なものを失っていく。もうすこし、目の前の幸せに気付ければよかったのだろうか。
不思議と惹かれる妖しさ。理由なき“尾行の哲学”。
【賛否両論チェック】
賛:“尾行”を通して、他人の本性を覗き見た主人公の葛藤が率直に描かれ、不思議とハラハラさせられる。大学教授のサイドストーリーもまたしかり。
否:描写自体は淡々としているので、興味を惹かれないと眠くなるかも。必然性に疑問の残るラブシーンもかなりあり。
論文のテーマがきっかけで、“尾行”という禁断の世界に足を踏み入れてしまった主人公が、対象の人間の本性を垣間見てしまう様子が、まるで主人公の視点を追体験しているようで、淡々としているのに思わずハラハラさせられてしまいます。
そんな主人公のストーリーとは別に、彼女に尾行を勧めた大学教授・篠原の、こちらは切ない“二重生活”にも、“家族”が持つ意味について、改めて考えさせられます。
「・・・必要?」
と思ってしまうようなラブシーンも結構ありますので、好みは分かれそうですが、妖しくてどこか惹かれる“尾行”の世界を、ご覧になってみて下さい。
雑貨屋で売られるボサノヴァカヴァー。
門脇麦氏を観に行ったのだが、毒にも薬にもならず観終えて何の感想も残らない一本。
まずストーリーが酷い。いや、脚本が酷いのか。
「二重生活」という意味深なタイトルに対する満足と納得が全く得られない。
さらに演技はさておき、幼稚なセルフィッシュ理論を振りかざす麦氏が無関係な周りにド迷惑をかけて回る様は、観ていて頭にきた。
大学院生といえば年のころは23か24、それが(そう、院まで行くような人間が)こんなに幼稚なのはどうなのだろうか。
はたまた今どきは押しなべて皆こんなもんなのだろうか、それはそれで眩暈がするが。
眩暈がするといえば尾行のシーンもまたこれが酷くて…
リリーさんが素晴らしかったので、まぁ良しとはするけれども。
雑貨屋で売られるボサノヴァカヴァーのような作品。
私はだめでした。
総じてレビューが高いので、単に私の感性や勉強不足、主観がこの評価を左右してしまっているかと思われますが…
話としては面白いものの、自分の中で納得できない部分が多かったり何よりヒロインのキャラクターが苦手すぎて途中で観るのも嫌になってしまいました。。
役者さんたちの演技はよかったです。
いらいら、もやもや沢山なのですが、最も釈然としないのが論文。
論文のテーマに対して導いた結果考察、論点ずれてませんか、、、尾行についての論文じゃ、ないですよね。
愛の渦のサイドストーリー的な?
出てくる役者さんがみんなうまい!
門脇麦は「愛の渦」のまんま、同一人物のサイドストーリーと言っていいほど似たキャラクターだけど、逆にそう考えたほうが面白い。
あと、烏丸せつこにはびっくりした、こんなに存在感ある女優さんだったんだ、どこかの小劇団の人かと思った。おっぱい大きい水着の人のイメージしかなかったけど。
深いテーマの映画でちょっと難しい、哲学の事は全くわからないからなぁ...
物語もあまり多くを語らないけど、語らない事で考えさせられる映画でした。
オススメです!
<追記>
観終わった後で色々考える映画ですね。良い映画の証?
よくよく考えたら、主要な人物みんな誰かを尾行”らしい”事してたわw
星4つにしたい所だけど、僕が哲学難しくて理解出来ないので....
えぇ、僕がダメなだけです、すみません。
もやもや系女子を描く
背筋がふわふわする映画。
この映画は、尾行を否定しているわけではない。むしろ肯定している。
作品は、近年増えているもやもや系女子を見事にかきだしているけれど、原作者本人が尾行、もしくは同等の思考実験をしているから描ける。
私ももやもや系女子であるので、主人公のたまは、私を尾行してできた人物ではないかと、ドキドキする。
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