「小さなヒーロー、大きな魅力!」アントマン アルタイルさんの映画レビュー(感想・評価)
小さなヒーロー、大きな魅力!
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『アントマン』は、MCUの中でもひときわ異彩を放つ“小規模ヒーロー映画”でありながら、意外にもその小ささが最大の魅力になっている一作です。スコット・ラングという等身大の男がヒーローになるというストーリーは、他のMCU作品よりも親しみやすく、観ていて非常に心地よい作品に仕上がっています。
最大の特徴はやはり“サイズチェンジ”を活かしたアクションの数々。列車セットでの戦闘や、スーツ内部の視点など、これまでのヒーロー映画にはなかったユニークな演出が満載で、見ていて飽きる暇がありません。ポール・ラッドの軽妙な演技も抜群で、シリアスになりすぎず、終始テンポ良く展開されるのも好印象。
また、家族との絆や過去の失敗からの再起というテーマも、シンプルながらしっかりと描かれており、ドラマパートにも温かみがあります。一方で、ヴィラン(イエロージャケット)の描写はやや記号的で、物語に大きな深みや驚きは少なかったのが惜しい点。
総合評価は4.0。 MCUの中では小ぶりながら、アイデアとキャラの魅力が詰まった快作。アクションもコメディも絶妙なバランスで、“大作疲れ”の合間にちょうど良い一本です。
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