「アリオヤジ。」アントマン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
アリオヤジ。
誰?このオッサン(失礼)と思うP・ラッドを主演に迎えた本作。
マーヴェルもさすがだ^^;と思うその判断は間違ってないみたい。
どう考えてもコメディー寄りのその顔と風体は、かの「40歳男~」
シリーズで鍛え抜かれたバカバカしさというか、それでいて何か
フワッとした温かみを感じさせる。私生活でも家庭人らしい彼の
内面が今作でも活かされたということか。しかし1.5cmである。
アントマンというだけあって、アリが群れてワンサカと出てくる。
かの映画で観られた巨大なクモやゴキよりはまったく観られるが、
昆虫嫌いにはけっこうリアルなので気をつけた方がいいかも…x
しかしそのアリンコ軍団こそ、本当に健気で、忠実で、可愛い!
そもそもミクロなヒーローゆえに、アリ勢に助けられていないと
どこへも行けない。寸でのところで何回も助けられ、目的地へと
送り込まれる主人公。やや偏屈なピム博士と強靭な娘ホープとの
絡みも絶妙でコミカル要素も充実、楽しいマーヴェル新作だった。
どうしても(爆)アベンジャーズ寄りになるのは仕方ないとしても、
誰を出してくるのかと思ったらファルコンだったとは!笑える~。
あとでキャプテンとかも出てくるけど、次回作ではアントマンも
仲間入りしてるらしいから、もう初めっからヒーローだったのね。
じゃあアベンジャーズももっとコメディ寄りになるといいけど(爆)
あのE・ライト監督の途中降板からつまらなくなるかと心配された
本作がこれだけ面白いので安心した。脚本重視で乗り切ったのが
功を奏したのかもしれない。トーマスの目玉にいつまでも笑える。
(努力すれば英雄になれる!!まぁ…選ばれてから?ですけどね)