「すごくよかった」アントマン 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
すごくよかった
マーベル映画の中でも屈指の面白さ! 蟻がかわいい。何よりクライマックスが変にスケールアップせず、憎たらしい相手と徹底的に戦ってぶちのめすところがよかった。子供の家に行くのはどうかとも思ったけど、そのくらいは全然問題じゃないくらいよかった。
コソ泥仲間もよかったし、変に蟻にこだわったトレーニングも面白かった。
蟻らしくスケールが小さくちょうどよくまとまっていてよかった。こんなヒーローものばかりでも全体の人気が下がりそうだけど、こういうのが見たかった。
アントマンのデザインがいかにも80年代にデザインされた風だった。ちょっとロボコップを感じさせた。
主人公が割と普通に一般人より有能なんだけどフリーターだし、社会的弱者で、でもそれにめげず明るく元気に生きていて友達も楽しい連中で、そういう感じがすごくよかった。変に病んでおらず見ていて元気が出る。
(追記)
早稲田松竹でスクリーン2回目。去年の年間2位に選んだくらい大好きだったのだがひどく忘れていて、新鮮な気持ちで見たところまたしても大感動した。改めて素晴らしかった。
娘がとてもかわいくて、特にお父さんと離れて暮らしているのに大好きでいてくれて、忘れずにいてくれるところが本当に泣ける。娘を守るために命がけで闘う姿にも泣いてしまう。自分の現状でこうありたいという理想がパンパンに詰まっている。子供を命がけて守ってみたいという気持ちが常にあって、なんならそこで命を落としてしまうのも悪くないとの思いがある。しかし、常に何かきっかけがあったら死んでしまいたいという願望があり、その体の良いいいわけに子供を助けることを使いたいという、自分本位な感情でもあり、情けない気持ちになる。
ボンクラ仲間がなぜか命がけでチームとして活躍してくれるところもすごく感動的だった。
またいい感じで忘れた頃に見返したい。