「マーベルの幅広さに脱帽!」アントマン 年間100本を劇場で観るシネオさんの映画レビュー(感想・評価)
マーベルの幅広さに脱帽!
マーベルシネマは大好き!
2008年のアイアンマンからもう12作目なんだね。
全て映画館で観てきたけど、
スケールがどんどん大きくなってきた。
夏のアベンジャーズ2が集大成なカンジ。
ヒーローものは敵が強くないと楽しめないけど、
宇宙規模までいっちゃったら、
何でもありになっちゃう。
そのスケール感は
どこまでいくんだろうと思ってた。
このアントマンは
そんな気持ちを見事に吹き飛ばしてくれた。
もうスケールは最小(笑)
そうくるか!という、壮大なミニマムワールド。
それは想像力をかきたてる、新体験の連続だよ。
もうクライマックスなんて、小部屋の中だからね(笑)
マーベルコミックスのネタの幅広さに脱帽。
同時にマーベルシネマの、確信犯的な戦略に苦笑だよ。
良いと思ったのは、
生活圏が舞台だから、
ストーリーやアクションの必然性が
くっきりしてること。
その上主人公も、等身大。
軽犯罪でムショにいれられ、
娘をとられた冴えない男。
こんな共感あふれるキャラ設定も、
今までのマーベルシネマとはぜんぜん違う。
主役のポールラッドは、
パッとしない主役や脇役が多かった人。
キャリアがあってうまいのに、花開かなかった。
そんなジレンマを抱えてか、
この映画ではミッションを完璧にこなしてる。
そして発明者役の名優マイケルダグラスは、
ホントにシブくなったなぁもう71歳なのね。
ラストベガスも良かったけど、
同年代のデニーロ、フリーマンとともに、
まだまだ頑張って欲しいな。
もちろん同じネタは、
今までもたくさんあった。
古くは名作ミクロの決死圏から、
ミクロキッズまで。
けど最新のVFXで
今までに見たことがない世界を描いている。
それだけでも充分に見る価値あり。
最近のマーベルシネマは、
キャラクターの絡みがややこしくなってきたよね。
なんとなく予習しておかないと、
きちんと楽しめない的な。
そういう意味では、
このアントマンは新キャラでハードルが低い。
だから親子やカップルで
ドキドキ・ゲラゲラしながら観る、
正統派エンタメとしては、
めちゃオススメだよ!