劇場公開日 2015年9月19日

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「虫嫌いな人はNG。コミカルかつ痛快なミクロの戦い!!」アントマン 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5虫嫌いな人はNG。コミカルかつ痛快なミクロの戦い!!

2015年9月24日
PCから投稿

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楽しい

興奮

【賛否両論チェック】
賛:大迫力のアクションのはずなのに、人間の目線で観るとものすごく静かなシーンだったりするのが、コミカルで楽しい。自分の娘のために、必死で運命を切り開こうとする主人公の姿も印象的。
否:大量の虫が登場するシーンが多数あるので、苦手な人には絶対不向き。話の内容も、案外難しい部分もあったりするので、家族サービスには向かないかも。

 小さな小さなヒーローが主人公なので、その世界観も非常に斬新です。普段は気にもしないような地下の空間や、アリの目線から見た人間の世界等、最新のCGを駆使した圧巻のシーンが続きます。そして、アントマンVSイエロー・ジャケットの戦いも、この映画の見どころの1つ。予告でもありましたが、アリ目線では機関車トーマスを放り投げての大バトルが繰り広げられているのに、人間目線ではトーマスのオモチャがコロッと転ぶだけだったりして、その辺りの描写も非常にコミカルでステキです(笑)。
 そしてお話としては、正義の心を持ちながらも、苦境に立たされるとついつい泥棒をしてしまう主人公が、愛する娘のためにスーツを装着し、自ら運命を変えていこうと立ち向かっていく姿が、なんだがとてもカッコイイです。
 ただ難点としては、いかんせん虫の描写が非常に多いこと。無数のアリが大量に集まってきたりするシーンなんかが結構あるので、虫が苦手な人には本当に向かないと思います。また、〝亜原子”の話なんかは、お子様にはかなり難しくて眠くなると思うので、家族サービスにはやや向かないかも知れません。どちらかというと、大人同士でハラハラドキドキしながら観たい作品です。

映画コーディネーター・門倉カド