「だから邦画はやめられない」ちはやふる 上の句 yo-heyさんの映画レビュー(感想・評価)
だから邦画はやめられない
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私はこの作品が人生で初めて2日連続で劇場へ見に行った作品になった。
原作は初めの方しか読んでいないのだが、なぜかキャストがみんな適役じゃん!と思わされた。
というのも、ひとりひとりが演じているキャラクターへの愛情が見えたからだ。
実は太一に関しては初め「なんだこいつ、受け答えも笑い方も寒いキャラだなぁ」と思っていたのだが、ストーリーが進むにつれて、かるたに夢中になっていく太一が別人のように見えてきた。役者の演技力が変わったのではない、かるたに熱くなるにつれ、太一の仕草や表情が変わったのだと思わされた。
その他のキャラクターも1人だけ異様にお辞儀の綺麗な大江さんなど、なんてキャラクターが生きているんだろうと思った。
本作は競技かるたを題材としており、競技かるた本来のスピード感や緊張感は実写映画だからこそではないだろうか。
マイナーな競技を題材にした点でいえば、かつてのウォーターボーイズやフラガールなどを超える作品になったのではないか。
試合シーンは見て楽しい。青春を思い出してより楽しい。なおかつ、原田先生の「青春全て、掛けてから言いなさい」といった、グサッと刺さるような言葉にワクワクが止まらない、実に良い映画だった。
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