「好感の持てる仕上がりになっています。」ちはやふる 上の句 エンドルフィンさんの映画レビュー(感想・評価)
好感の持てる仕上がりになっています。
映画『ちはやふる 上の句』を見てきました。私にとって、ちはやふると言うとどうしても落語の『ちはやふる』(人気大関の「竜田川」が吉原へ遊びに行った際、「千早」という花魁に一目ぼれした。ところが千早は力士が嫌いで振られてしまう(「千早振る」)。振られた竜田川は妹分の「神代」に言い寄るが、こちらも「姐さんが嫌なものは、わちきも嫌でありんす」と、言う事を聞かない(「神代も聞かず竜田川」)、という珍解釈)を思い出してしまうのです。
本作の物語は、競技かるたの世界を描いていますが、展開自体はほとんどスポ根ドラマと一緒です。本編の上の句では東京都大会で優勝するところまでを描いていますが、下の句ではおそらく全国大会が描かれるということでしょう。
広瀬すず以外の若い役者さん達の頑張りもあって、好感の持てる仕上がりになっています。 太一(野村周平)が「青春かけたってあいつ(綿谷新のこと)にはかなわない」と弱音をわくところで、國村隼が「そのセリフは、青春をかけてから言いなさい」と諌めるシーンは良かったですね。評価は、広瀬すずが主演なので、少し甘めのところがもありますが星4つです。
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