雨にゆれる女のレビュー・感想・評価
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映画らしいテレビドラマ
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映像とか撮影の仕方はとても映画らしいが、内容は二時間もののテレビドラマ級。
父親を殺した犯人と父親を殺された娘が惹かれ合うという...。
普通に考えて、歳の差あるし、訳あり者同士で長くは続かないでしょ。(そうは思いたくないが、それが世の常、人の常というのが歳を重ねて解ったよ)
内容はイマイチでも映画的な映像としては素敵です。
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久々にみた大野いとの表情、声、立ち姿。その不安定な成熟に惹かれてしまった。
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大野いとの持つ素性の知れなさに見事に引き込まれた。
その二人がここで出会うか?っていうご都合主義にはやや呆れないでないが、それを奇蹟だと思えばそれはそれでよし。それを帳消しにさせるだけの、大野の雰囲気が光った。
雨に濡れる、理美(大野)を見つけた建次(青木)が飛び出し、振り向いたところで言葉もなく見つめ合う二人。そこにあるのは愛情ではない。共鳴とでも言おうか。その空気が苦しいほど切なく、思わず涙した。ラストのぶったぎりも、感情を急速冷凍されたような気分にさせられた。すすり泣く嗚咽のような音楽もまた、見事。
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