「●チベットに自由を!」ルンタ うり坊033さんの映画レビュー(感想・評価)
●チベットに自由を!
「ルンタ」とは、チベット語で風の馬。ルンタに乗せて、彼らの想いが神仏に届くことを切に願う。
中国政府の圧政に対して、ダライ・ラマは非暴力を説く。他に害をなさぬよう。
だからではないだろうけれど、チベット人は焼身して抗議する。その数、127人(撮影時点)。10代・20代が多くを占めるという。
彼らがどんな想いで焼身したのか。
ダラムサラで彼らを支援する建築家の中原一博氏が、彼らの想いを丁寧に伝える。その優しい語り口調は、むしろ強い信念を感じさせる。そう。ダライ・ラマのように。言い過ぎか。
政治犯として捕らえられた女性が語る。「ひどい拷問を受けたけど、彼らと互角に戦えたと思ってる。いくら拷問されても、後悔したことは一度もない。自分で決心したことだから。」
広大に広がる草原。そこには鉄線が張り巡らされている。これでは草原を遊牧できない。遊牧民が定住させられても、どう暮らしたらいいかわからないという。
丘から見える風景は、昔ながらのチベット仏教の寺院が立ち並ぶ。しかし、その反対側には中国人の手によるであろう高層ビルが。無茶気な中国人観光客。教育は中国語で行われ、僧侶は極端に減らされる。
それでもチベット仏教の教えを守って、誇り高く生きている。
チベットに自由を!まずは、知ることから始めよう。
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