ルンタのレビュー・感想・評価
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ルンタの旗がはためくシーンは美しい。焼身の文化の持つ意味。拷問。大...
ルンタの旗がはためくシーンは美しい。焼身の文化の持つ意味。拷問。大草原の空が美しい。チベットのお寺、美しい。独特の文化。
中原さんの涙のシーンがいい。
池谷さんの解説聞いてとても良かった。池谷さんは、実家を売った金で撮ったという。
チベット人たちは、この映画を涙流して見たという。
命がけの撮影だった。
仏教の教えのもと、焼身という形で、抗議を示すチベット文化。
●チベットに自由を!
「ルンタ」とは、チベット語で風の馬。ルンタに乗せて、彼らの想いが神仏に届くことを切に願う。
中国政府の圧政に対して、ダライ・ラマは非暴力を説く。他に害をなさぬよう。
だからではないだろうけれど、チベット人は焼身して抗議する。その数、127人(撮影時点)。10代・20代が多くを占めるという。
彼らがどんな想いで焼身したのか。
ダラムサラで彼らを支援する建築家の中原一博氏が、彼らの想いを丁寧に伝える。その優しい語り口調は、むしろ強い信念を感じさせる。そう。ダライ・ラマのように。言い過ぎか。
政治犯として捕らえられた女性が語る。「ひどい拷問を受けたけど、彼らと互角に戦えたと思ってる。いくら拷問されても、後悔したことは一度もない。自分で決心したことだから。」
広大に広がる草原。そこには鉄線が張り巡らされている。これでは草原を遊牧できない。遊牧民が定住させられても、どう暮らしたらいいかわからないという。
丘から見える風景は、昔ながらのチベット仏教の寺院が立ち並ぶ。しかし、その反対側には中国人の手によるであろう高層ビルが。無茶気な中国人観光客。教育は中国語で行われ、僧侶は極端に減らされる。
それでもチベット仏教の教えを守って、誇り高く生きている。
チベットに自由を!まずは、知ることから始めよう。
チベット人の心を知る。
まずは知ること、知ったことを伝えることで、少しでもチベット人の力になれたらと思う。この映画を多くの人に観てもらいたい。
チベット人たちはなぜ焼身抗議を続けるのか。 中国政府の弾圧に対し、非暴力で抵抗するチベット人たちを支援している中原一博さんが、ひとりひとりの死の背景を追って、なぜ彼らが死ななければならなかったのか、チベットで今、起こっているのか伝えようとされているドキュメンタリー映画。
ひどい目に合わされても中国人に憎しみを向けていないことに驚いた。だから私が、中国人に憎しみを向けたらチベット人の心に反するんだと思う。チベットの人たちってほんとうにやさしいんだなと尊敬する気持ちになった。いいところいい文化。そしていい人たち。
非暴力、非服従。なぜチベット人たちを助けられないのか。考えさせられた。焼身抗議がもうこれ以上続かないようにと願うばかりだ。
ルンタ
焼身自殺される方を数でなく、一人の人生ととらえる姿に感動しました。
明確に中国の侵略と言う勇気にも頭下がる思いです。
65年改善出来ない事、12万もの人がどうして生活費得ているのか?インドとの軋轢ないのか?
疑問に思い、現代史等net、本勉強したのですが、従来のイメージの間違い気付く機会になりました。
「非暴力」がガンジー、アウンサンスーチー氏の非暴力とは異なり、武力抵抗、攻撃認めている点があります。
「対話」では65年何も改善しない事も驚きです。改善なく60年国体維持できたのは、現代では北朝鮮とチベット亡命政府ぐらいでしょう。
自分は65年経っても、焼身自殺する国を子供孫に残したくありません。
国連米国に義務果たすための国内法整備への賛成強くしました。
日本人は自分たちの国を守れるのか
感想を書くためには自分自身も勉強が必要だなと。
チベットについて勉強するきっかけを作ってくれた映画。
焼身という形でしか抗議ができなかったんだな。
悲しい。そんなのだめだろ。
自分たちの国を自分たちで守る。
もし日本が侵略されてしまったとき、わたし達はどうやって自分の国を守るんだろう。
中原さんのインタビューが多かったからもっと現地の人の声が欲しかったなと率直に感じた。
チベットとは何か?
チベットで起きている悲惨な現状についてはあえて私が述べるまでもないが、知らない方は是非この映画を観てほしい。
そして、皆で解決法を考えて行けたらと思う。
映画で案内人を務めるのは、「チベット問題に関わる人で、この人を悪く言える人はいない」中原一博氏である。
彼を主役に選んだのは、ある意味で素晴らしく、またある意味でズルイとも言える。批判のしようが無い。
映画は、前半をインドのダラムサラにおける難民達の証言にスポットを当て、後半はチベット本土に入る。
ちなみに、映画中で詳しくは述べられていないが、チベット本土と言ってもいわゆる”自治区”ではなく、アムド(青海省)である。
「監視の厳しい自治区でカメラなんか回せるか!」という事のようである。
そして、実際に焼身自殺が行われた場所を巡る。
この辺り、サスペンス仕立ての潜入ドキュメントにする事も出来たであろうが、そうはなっていない。
映画を撮影する上で実際に苦労があったであろうことは十分に伺えるが、そこはどうでも良いようである。
実際、チベットにおける焼身抗議者の数は年々増え続け、もはや「数」でしか把握できない状態にある。
しかしこの映画は、その一人一人に人格があり、様々な思いを持っていたという事を思い出させる。
そして、抗議の自殺が多発する反面、一見のどかな遊牧民の暮らしが残っている事も再認識させられる。
人権が保障されない中での焼身抗議を受けて、我々が政府の政策をただ非難する事は難しくない。
しかしそれでは、どこか遠い世界の他人事になりかねない。
彼らが命をかけてまで訴えたかった事は何か、守りたかったものは何か。この映画は、それを訴えているようにも思える。
チベットの現状、のその一角。
中国から弾圧され、国を追われたチベット人。
そのなかで、かつて政治犯として投獄され拷問を受けた人や、彼らを支援する日本人・中原氏を追うドキュメンタリ。
チベット人の中には、抗議手段として暴力を選ばず、焼身自殺を図る人が絶えず、映画撮影時点でのべ127人。彼らの利他・慈悲の精神が胸を打つ。
ただ、すっきりしない。映画紹介のポスターに使われる少年僧侶は、本編の中でたったのワンシーンしか出てこないからだ。それがミスリードに感じた。そしてなにより、語尾を上げてすべて質問系の会話にしてしまう中原氏のしゃべり方がどうも苦手だ。素晴らしい活動をされているのに、どこか他人事に聞こえてくる。
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