「人々のエゴに踏みつぶされた男の狂気」ヒメアノ~ル ヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
人々のエゴに踏みつぶされた男の狂気
クリックして本文を読む
素晴らしい映画。この映画の登場人物は皆、登場時エゴが見える。例えば、
〇彼女: 男性経験豊富。合コンにブサイク連れてくる。Hなことや泣いて男を丸め込む。
〇ムロツヨシ: 自分の気持ち優先で相手と合わせられない。
〇彼女の友達: ブス。ズケズケものを言ってしまう。
〇いじめられっ子の婚約者: 森田殺害を指示
〇森田を笑った女: 森田のバックボーンを何もわからず嘲笑
彼らが物語の終盤に
〇彼女:ムロツヨシの件で泣けるようななる。
〇ムロツヨシ:濱田岳に「親友だよな」って言えるようになる。
彼らは他人を思いやれるように物語の中で変化している。
そして、そして!森田!かれは何かと言うと、他人に気持ちを踏みにじられてきた被害者。彼は世間の人のエゴによってモンスター化した。彼は禍として世間に殺戮を振りまく。人の名誉や気持ちを踏みにじる世間全てを無作為に殺して行く。そんな彼が最後、犬を助けたことで現世に帰ってこれた。彼は一生、高校1年生、1学期の汚されてない心に戻って死刑を待つだろう。それはもしかしたら福音なのかもしれない。森田は濱田岳を覚えていなかった。もうすでにその頃に心が殺されていて、モンスター化していたと思う。
コメントする