「Go!森田、GO!」ヒメアノ~ル 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
Go!森田、GO!
一時間近いアヴァンタイトルからのタイトルロールへの流れ、吉田監督貴方はやっぱり凄い!と改めて感服した一本。
原作の力ありき、とは言え「人間だって所詮獣」描写、特にSEXと殺人を交互させる演出は素晴らしかった。
前半の気の抜けたサイダーのような演出から一変する後半のタイトな流れも堪らない。
心の中で「行け!森田!ヤッチマエ!」と応援する自分が其処におり、大概自分もマズいのかなと思ったり。
そんな森田を演じた森田氏も◎
語り口の幼稚さ(演出上かもしれないが、サイコ役であれは無いよ)はアレだが、「イッちゃった人間の目」が素晴らしい。
ダークな話におけるメリハリと、何より救いのためのムロ氏、濱田氏の起用&前半かもしれないが。
「もうちょっと真剣にやれ!」と思ってしまった自分がいた。
まぁ主役がサイコ森田なので仕方がないのかもしれないが、話的にはムロ先輩がもっと物語にかかわった方が面白かっただろうし。
濱田氏よりも柄本氏ご子息(どちらでも)が岡田役だったら、人間という生き物の本質的な下衆さがもっと浮き彫りになったのにな。
と、少し思ってしまうのは贅沢なんだろう。
ともあれ『銀の匙』で牙を抜かれたかと思った吉田監督の復活を、素直に喜びたい作品。
もっともっとヤッて下さってもいいんですけどね!笑
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